2007年01月24日

NTTドコモ FOMA 703iシリーズを発売前に触ってみた〜D703i編

来月、NTTドコモから、FOMA703iシリーズが順次発売されます。
903iシリーズがハイスペック志向(全機能搭載)なのに対し、デザイン・形状・機能などのどれか一部分に性能特化したモデル。
それが703iシリーズ。
今までだと、ロースペックで廉価版のイメージがありましたが、今回は違います。
「デザイン(703i)が、性能(903i)に勝った記念碑的端末」だと云えましょう。

今回、発売前に評価機に触れる機会が出来ました。
本来ならば、昨日にメーカーへ返さないといけない端末をわざわざ私の為に延期してくれた事に感謝します。


●FOMA D703i
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/703i/d703i/index.html
2月発売予定
厚さ9.9mmのStraight&Super Slim ケータイ −国内最薄−

前モデルもストレート型端末でした。
D702iが発売される前は、ストレート型端末の発売に小躍りしていたのですが、実際には必要以上に巨大な筐体にがっかりでした。
そこら辺の折りたたみ型携帯電話よりデカイんだもの。
W-ZERO3esに近い感じでした。
これでは、ストレート型の意味がありません。
しかし今回は違います。
正真正銘、薄型コンパクトストレート型端末です。

703i01.jpg

左から100円ライター、MOVA F212i(私が所有している端末)、FOMA 703iです。
ケータイヲタの私が現在使用しているのが、こんな化石みたいな端末F212i。
しかし、その薄型・コンパクトなストレート型のスタイルは、どんな多機能な端末よりも優れたものだと思っています。
FOMA 703iは、極端に薄くて、多少、横に長いです。
昔、auからインフォバーと呼ばれるストレート型端末がありましたが、あれに似たスタイルです。
しかし、インフォバーよりも上下の長さが短いので、スーツの胸ポケットに入れても、ニョキっと頭を出さないのが嬉しいところ。
多少、横幅がありますが、厚さと長さに比べて横への広がりは、それほど不便を感じないものです。
むしろ、キー入力の際、あまりにも薄い筐体を握ってボタンを押すには、これぐらい横幅があった方がちょうどいいです(横幅が広いと連呼していますが、実際は写真を見てもお分かりのとおり、それほどでもありません)。

筐体はプラスチックそのもの。
今回、使わさせてもらったものは艶消しの黒色。
耳にあてると、皮脂が付いて目立ちます。
ちなみにですが、今回触った評価機はいろんな人が使った為に、既に塗装が剥げていました。
角部分の銀色のところから、プラスチックの地の色である黒色が見えていましたよ。
白や赤の端末は、地の色がどんななのか気になります。
角の塗装が剥げていたのは、おそらく地面に落としたりしたからでしょう。
そんな事をしても、液晶画面には傷が全くありませんでした。
ハードコーティング加工でもしているのでしょうか。

703i02.jpg

横から見ますと、完璧にスクェアなストレート型端末だと分かります。
F212iも薄いところだと13mm程度なのですが、本体のラインに抑揚が付いており、もっと厚みのあるところもあります。
その抑揚が持ちやすさに反映されていたのですが、D703iの場合は持ったときよりも、洋服のポケットの中に入れている時に、そのスクェアなスタイルの良さが貢献します。
折りたたみ型端末ですと、スーツに入れるとその部分がモッコリしてしまいます。
ハイスペック端末で重量がありますと、スーツのラインが崩れるばかりか、スーツ全体が重みで傾いてしまいます。
これでは、せっかく仕立てたスーツのラインの良さが台無しです。
その点、D703iならば、そういった不満を解消してくれます。

703i03.jpg

ストレート型端末は、そのままポケットに入れますと、服の中でボタンが勝手に押されて通話してしまう事があります。
そのため、キーを押しても何も反応しないようにロック機能が必要となります。
D703iは、何もしないとしばらくして入力を受け付けないような機能があるそうです。
それとは別に、どんな操作の最中でも、サイドにあるボタンを押すと、キーロックが可能です。
D703iの場合は、この小さなボタンを押すことでロックが可能となります。
F212iのようなスライドスイッチの方が感覚的に便利だと思います。
ボタンを押す方式だと、最初は見ないでロックするのは難しいかも。
そんなに飛び出ているボタンではないので、「押す」というよりも「押し込む」ような操作が必要。
このボタンを押したら、液晶画面が黒く消えてしまいました。
ロックと同時に表示も消えるのですね。
できれば消えない方が嬉しいのですが、何か設定で変更が出来るかもしれませんね。

703i08.jpg

キーロックのボタンが左側で、上記は右から見た図(ぼやけてすみません)。
カメラ機能等のボタンは右側に集中させています(左側はキーロックボタンとヘッドフォンカバーぐらいなので、とてもスッキリ)。

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待ち受け画面の時計表示。
ドコモダケが、ウロチョロと画面の中を動きます。

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メニュー画面時にも、ドコダケがうろついています。
メニューはシンプルで分かりやすく、D703iらしいと思います。
イマドキの携帯電話の液晶は、非常に彩度が高いですね。
くっきりと情報が表示されます。

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ストレート型端末の良いところは、ボタン類の厚みを気にせずに設計できるところです。
折りたたみ型は、折りたたむが故に、ボタンの凹凸を極力減らさないといけません(折りたたんだ時に、液晶画面に干渉するから)。
D703iは、ストレート型端末ではあるものの、その薄さを強調させるため、ボタンに凹凸があまりありませんね。
ボタンの形状としては、折りたたみ型と似たようなものです。
せっかくのストレート型のメリットを活かしてはいませんが、別段、不便なボタンだとは思いませんでしたよ。
ボタン自体は一つ一つが大きいし。

703i09.jpg

裏側を撮影したら、ブレてしまいましたね。
カメラのレンズも目立たないようにしており、全体的に非常にフラットな形です。
艶消し黒の筐体は、指紋や皮脂が目立つなあと、特に裏側を見て思いました。

703i10.jpg

次回、ご紹介する予定のP703iμ(ミュー)との比較。
こちらもまた、超極薄の端末。
ただし、使用している素材のせいでしょうか、P703iμの方が金属的な感触で重いです。
D703iのプラスチック素材の方が、軽さを感じさせます。

703i11.jpg

iアプリは、903iと同じく大容量アプリの使用が可能。
ゲームボーイアドバンス等で好評を博しました「逆転裁判」のシリーズ第一作がプリインストールされていました。

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703i17.jpg

効果音とともに、何かモノを叩く時などは、バイブレーターがブルッと震えます。
プレステ2なんかのバイブレーション機能みたいな演出ですね。
画像も音も、ゲームボーイアドバンス版となんら引け目を感じるものはありません。

703i18.jpg

電池をはずしてみました。
とても小さくて驚きましたよ。
上記の写真を見ると、裏側がすっきりしたデザインだと分かりますね。

D703iはテレビ電話機能があるにはありますが、自分自身を映すサブカメラがありません。
その為、テレビ電話をした際、相手の顔は見ることができますが、自分の顔は相手には見えません。
これを不便と思うかどうかは人それぞれ。
まあ、テレビ電話の使用頻度が多い人をそれほど見た事がありませんが。
ついでに云えば、プッシュトークも付いてませんが、そんなものも必要ない人も多いでしょう。

マイクロSDカード等の外部メモリーを装着できません。
もし、端末にあるデータをパソコンへ移すには、ケーブルで繋ぐしかありません。
けれど、これも割り切れる人は割り切れるでしょう。

削るところは削り、その分、筐体をコンパクトで極薄にしました。
90×iシリーズのように、全ての機能を搭載しなくてはいけないシリーズでは、D703iのようなスタイルは不可能でしょう。
機能以上に魅力のあるスタイル(それでも、必要以上の機能はちゃんと備わっているけれどね)。
私の初のFOMA端末有力候補です。

次回へ続きます。

●次回の記事: NTTドコモ FOMA 703iシリーズを発売前に触ってみた〜P703iμ(ミュー)とP703i編
http://kanzaki.sub.jp/archives/001285.html

Posted by kanzaki at 2007年01月24日 22:21