昨晩は仲間達と会いました。
コーヒーなどを飲みながら近況を語り合いました。
学生時代からの仲間でして、自分で自分を無理に取り繕う必要が無い間柄です。
この数週間の間に、みんな色んな事に挑戦していました。
例えば、新潟中越沖地震の後、ボランティアで現地へ赴き、公共施設等の復興を手伝った人がいます。
また、来月に新潟市で行われる「にいがた総おどり」の実行委員(ボランティア)として参加する人もいます。
●にいがた総おどりオフィシャルサイト
http://www.soh-odori.net/html/index.html
二つに共通するのは、ボランティア。
無償の行動です。
人間は色んな動機を持って行動します。
そんな中、無償で何かを実行しようとする人を見ますと、本当に尊敬します。
得られるものは富でも名誉でもない。
けれど世の中の沢山の人達は、そんなものが得られなくても行動を起こすのです。
ボランティアの3原則として、自主性、無報酬、公共性の全てが当てはまるものを云うそうです。
この三原則って、現代の世の中では、どれひとつをとっても大変なことですよね。
全員が同じ方向を向くことの無い時代ですから。
ボランティアは、地にしっかりと根ざした普通の民衆が主役となります。
それも、とても多くの人達です。
決して、特殊な能力を持った少数の人達で行われるものではありません。
冒頭で地震の際、ボランティアで復興支援に行った彼は、図書館の後片付けを手伝ったそうです。
その図書館は、天井に沢山のシャンデリアがあったのですが、地震で全て床に落ちてしまいました。
ガラスで出来ていたものだったので、無数の細かいガラスの破片が、床に崩れ落ちた本の上に落ちました。
ガラスの細かい破片を一つ一つ丁寧に本からふき取る作業は、想像以上に根気がいる作業です。
とても、少ない人数では終わりません。
しかし今回、多くのボランティアの方々が駆けつけてくれたおかげで、見る見るうちに作業が進んだそうです。
特殊な能力を持った人や、特殊な機械では絶対に成立することのない作業です。
「にいがた総おどり」の実行委員もまた、とても大変な作業を伴います。
複数の会場で、多くの団体が参加して踊るイベント。
見る人達の数も合わせると、とてつもない数の人達が動くのです。
それを一つの統制の中で行うには、相当数のスタッフが必要です。
お役所がノータッチで、これだけ大規模なイベントが実施されるなんて、一昔前の新潟では考えられませんでした。
けれどこうして、自主的にみんなが携わって運営がなされ、新潟市を代表とするイベントにまでなりました。
私の会社も、このイベントに協賛しています。
会社の窓口になるのが私なのですが、スタッフの方たちとお話しをしていますと、こちらまで気持ちが晴れ晴れとします。
やはりお金目的ではなく、市民のみんなが楽しめるものを作り上げようと志す人達の顔には、くったくのない笑顔が似合います。
事務処理の地味な部分にも、何一つ手を抜かず、丁寧にやっていましたよ。
どこぞのお役所にも見習って欲しいものです。
そんな友人たちが身近にいる事に誇りを持ちます。
さあ次は、私の番です。
そして、あなたの番でもあります。
現実世界のヒーローと云うのは、民衆そのものなのかもしれません。
Posted by kanzaki at 2007年08月04日 23:26日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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