2007年08月18日

車との付き合い方が変わってきました

ネット上にある掲示板と言うのは、みんなが関心のある話題に対して、書き込み数が多いものです。
今、特に書き込みが多いなあと思われる内容は、格差に関係するもの。
それと、車関連です(この車の話題も、格差関連の一つではありますが)。

車関連で特に話題が多いのは、

・都会を中心に、車を手放す人が多くなっていること
・軽自動車の売り上げ台数が、以前よりも多いこと
・ガソリンの値段が高くなっていること

こんなところが目立ちます。

好景気と言われても、それは会社だけの話し。
一般市民の生活は、年々厳しくなっています。
ガソリン代の値上げはとどまることを知らず、ほんのちょっと前の1.5倍にもなっています。

最近では都会の人を中心に、車を手放す人が多くなっています。
車には様々な費用がかかり、それが生活を圧迫しはじめたからです。
都会の場合、公共の交通機関が充実しており、車を手放しても問題ない人が多いですしね。

その都会では駐車場の料金が高く、年間に支払う金額がとんでもない事になっています。
田舎だとその駐車場の月極料金で、人間様がアパートを借りる事ができるぐらいです。
毎日の通勤は電車とバスを利用し、車を運転するのは休日ぐらいの人も多いようです。
その休日の運転でも、出かけた先で駐車場を探すのに大変ですし、駐車料金も馬鹿になりません。

私の知っている東京の知人たちも、車を手放しています。
私と同じ年代ですと、子供の養育費や住宅ローン等、様々な出費が必要となりますから、使用頻度の少ない車を手放すのも当然の流れでしょう。

こんな車に関するデータがあります。
350万円の車を9年間乗ると仮定しますと、それだけで総額・約750万円(年間約83万円)かかるそうです。
その負担が辛いならば、そもそも350万円なんていう高額な車を買うなよと言う話しですが・・・まあ、その場合の負担内訳をご説明しましょう。

●車のコスト

車両 350万円
車検・自賠責保険 45万円
任意保険 63万円
自動車税 45万円
ガソリン代 162万円
駐車場代 86万4000円
---------------------
合計  751万4000円

以上から、年間平均・約83万5000円の出費となります。
もし生涯、同じ350万円クラスの車を4台乗りつぶす(36年間)と仮定すると、総費用は3000万円に達します。

ちなみに上記のようなケースの人が車を購入しなかった場合、1年間で出来ること事は以下のような事です。

・タクシーを1265回乗れる(タクシーは1回660円で算出)
・レンタカーなら30回借りられる(350万円クラスの1BOXカーを某大手レンタカー会社で24時間借りた場合)
・1000CCのレンタカーなら114回借りられる

こうやって見ますと、やはり車はお金がかかりますね。
高級な車は当然ですが、1500CCクラス以下のコンパクトカーですら、やはり年間の維持費というのは馬鹿になりません。
特にコンパクトカークラスを購入されていた人の場合、維持費や利用方法を考えて、地方ならば軽自動車へ乗り換え、都会ならば車そのものを手放すと言うのは、現代にあっては賢い選択だと思います。

私が社会人になったぐらいの頃、私の会社の男性社員で、軽自動車を所有している人はいませんでした。
私は最初の2年間ぐらいは自転車通勤をしておりまして、その後、ようやく自動車を買いました。
それも軽自動車。

私が軽自動車を買った時ですら、男性社員で軽自動車の所有率はゼロ。
女性社員でも多くが普通車でしたね。

それから月日が流れて現在。
軽自動車に乗る男性社員が、かなり増えました。
私の年代以下の場合、軽自動車ではない場合でも、コンパクトカークラスのサイズの人が多いですね。
大型サイズの車を必要としない人が増えました。

生活する上で、自分がどれぐらい自動車にお金を回せるか考えた場合、それほど多くをかけたくない人が増えてきました。
昔は、車にステータスを求めていた時代があったと聞きますが、もうそんな時代ではないのでしょう。
もし車を買うとしても、自分の生活にあわせたものを見栄を張らずに購入するようになりました。
自家用車が、「ステータス」から本来の「道具」になったと言うことでしょうか。

私の場合ですが、もともと軽自動車に乗っていた人間です。
車に興味がない訳ではありませんが、少なくとも維持費をそんなにかけたいとは思っていません。
そんな人間が、軽自動車からどこへシフトしたかと言いますと、「自転車」です。

最近は、雨が降らない限りは自転車で通勤しています。
自転車で片道10分もかかりません。
元々、自動車で行く必要もない距離とも言えます。

自分の生活圏内は、自動車で行くよりも自転車で移動した方が便利な事が多いです。
例えばデパート等へ行く際、駐車場を探したり、駐車料金を気にする必要はありません。
そんな訳で、一人で行動する時は、殆ど自転車を使っています。

そんな生活をしていたら、ガソリンの給油は月に1回になっていました。
軽自動車のくせに燃費の悪い車なのですが、これが燃費の良い車になったら、それこそ2か月に1回で済むかもしれませんね。

それと意外なところで、自動車の使い方が変わっていた事に気づきました。
それは、こんなに暑い盛りだというのに、今年になって一度も車のエアコンを使っていないことです。
空調関連のスイッチの中で、温風と冷風を切り替えるスイッチがありますが、いまだに温風のままでした。
つまり、全く冷房を使っていないのです。
車を運転していて暑い時は、窓を全開にしています。
それで十分です。
自転車を運転するようになり、移動している時に外気を体に感じるのが当たり前になったからでしょうかね。


・ガソリンの値上げ
・普通車の売り上げ台数が下がり、軽自動車の売り上げ台数が増えた
・不景気による生活費の圧迫
・健康に気を使う人が増えた

以上のような事から、自転車を利用するようになっても、それに対して卑下するような時代じゃなくなったようにも思います。
車より自転車の方が健康志向なのは、誰の目にも明らか。
エコとヘルシーが両立できると考えられる自転車は、今の時代に合っているように思います。

自転車の利用機会が増えきますと、やはり自転車と言う世界に魅力を感じてきました。
運転している自転車が折り畳み型のコンパクトな奴なので、ペダルを踏んでも前進する距離が短く、ママチャリに乗ったオバチャンに追い越される始末。
また、生活圏内だけではなく、自転車で遠くへ出かけたいと言う憧れも出てきました。
そこで最近は、自転車に関してネットで調べる時間が増えてきました。
そして、自分が欲しいなあと思った自転車を見つけて自転車屋へ問い合わせたところ、残念ながら今年のモデルは既に完売していました。
必ず来年のモデルは購入したいと思っています。
来年の今頃、色んなところを自転車で旅をして、その日記と写真を神ナナにアップしているかもしれませんね。

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Posted by kanzaki at 2007年08月18日 23:17