2008年08月09日

全国コミュニティーFM局を聴こう〜「SimulRadio(サイマルラジオ) 」

●SimulRadio - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/SimulRadio

SimulRadio(サイマルラジオ) とは、コミュニティFMの自主制作番組をネット配信するサイトの名称。また、そのためのプロジェクトの名称。Simulは英語の同時を意味する「Simultaneous」の略を採ったもので、各局が電波で放送するものと同じコンテンツまたは放送内容をインターネットのストリーミングで同時に配信し、誰でも居ながらにして日本全国各地のコミュニティFM局の放送をインターネットを介して聴取できる事を目指す。


皆さん、お久しぶりです。
神崎はかろうじて生きていましたorz
大抵、23時過ぎに帰宅する日々。
人間らしい生活が過ごせていませんでした。
しかし、ようやく仕事にゴールが見えてきました。
そんな訳で9月を待たず、神ナナを再開いたします。

さて、最初のお題は何にしようかと思いましたが、オリンピックの話しを書いてもありきたりですので、ここは一つ「ラジオ」のお話しをしましょうか。

皆さんはラジオを聴きますか?
メディアとしては古参の部類に入るラジオですが、今も立派なメディアの一つとして情報を発信しています。
特にここ新潟では、過去の大きな地震等による災害が発生した際、ラジオからもたらされる情報は大変貴重でした。
私は震源地に住んでいませんが、ボランティアや現地にある支店の復旧の際、リアルタイムで情報を入手して活用していました。

一般的に言えば、ラジオを熱心に聴いている人の割合は少ないでしょう。
大抵は、自家用車を運転する際に聞き流す程度ではないでしょうか。
ここ最近に来て、ワンセグを受信できる携帯電話、カーナビ等の登場により、自動車の中でもテレビ放送を視聴する人も多いのではないでしょうかね。
また、外出時、ヘッドフォンを耳に装着している人も多いでしょうが、その先に付いているモノはラジオではなく、iPod等の音楽プレーヤーの割合が多いことでしょう。
そんな訳で、ますますラジオを聴く機会が減っています。

とは言え、音だけで勝負するメディアというのは、発信する側からすれば、テレビなんかよりずっと機材は少なくて済みますし、製作費も低く抑えられます。
また、芸能人が一人で司会進行、フリートークをする番組ですと、ファンとの間の距離感は、テレビ以上に身近に感じられます。

また、ネットラジオ、ポッドキャストにより、我々普通の庶民でもラジオ番組を発信する事が可能になりました。
ただし私が思うに、ポッドキャストを利用した個人配信のピークは2年前ぐらいじゃないかと。
最近、話題にのぼることもありませんし、発信する側も、聴く側も飽きてきたのかも。
ネットラジオも、著作権などの絡みで、日本ではあまり普及していないように感じます。
皆さんが聴くネットラジオは、主に音楽関係・・・それも、海外のものが多いのではないでしょうか。

ネットラジオ、ポッドキャストが下火と書きましたが、ブログなんかも以前のようには流行っていません。
その代わり、mixiのような「ある意味、閉鎖的なブログ&掲示板」へ移行し、それもまた安定期に入っています。

「個人が情報を発信できる環境」は、パソコンとネット環境があれば誰でも作れます。
しかし、「みんなが興味を持って見てくれる情報」、そして「その情報提供を継続的に行える事」・・・この二つを満たすのは、個人レベルでは容易ではありません。

私は割合、継続的に情報などを発信している方だと思うのですが、ここしばらくは仕事の事情で出来ませんでしたしね。
やはり、個人で行うのは大変。
だから殆どの人は、途中でやめてしまいます。

やはり情報を発信するには、なんだかんだで「プロ」が一番なんじゃないかと思います。
その理由は、お金を貰って仕事として行っているから、「みんなが興味を持って見てくれる情報」、そして「その情報提供を継続的に行える事」が実現可能だからです。
やはり情報の発信は、片手間ではなかなか出来ないものですからね。

しかし、プロの仕事として行いますと、いろいろと「大人の事情」というものが絡んでくるものです。
おかげで自由に出来ない。
しかも情報の発信源が、東京一極集中になりやすい。

プロなんだけれど、ありきたりではなく、しかも発信する土地の独自色があるもの・・・こんな感じのものを発信するのに、ラジオというのはなかなか魅力的な媒体です。

ラジオの中でも独自色の強いものを国内で求めますと、「コミュニティーFM」というものが選択の中に入ってきます。
しかしコミュニティーFMの電波が届くのは、せいぜい数キロ〜十数キロ。
視聴できる人の数は限りなく少ないのです。

そんな状況の中、コミュニティーFMは、「サイマルラジオ」に着目しました。
実は私も知らなかったのですが、今朝の地元新聞紙を見て、その存在を知りました。
冒頭でも書きましたとおり、サイマルラジオとは、コミュニティFMの自主制作番組をネット配信するサイトの名称です。

どんな地方のコミュニティーFMが聴けるのかは、下記のサイトを参照してください。

●「サイマルラジオ(SimulRadio)」公式サイト
http://www.simulradio.jp/

24時間、常にオンエアしているのではなく、各局によって放送時間が決まっています。
ラジオなのですから、24時間放送にしてほしいものですが、ここにもやはり「大人の事情」というものがあるのでしょうかね。

サイマルラジオの中に、我が新潟市のコミュニティーFM「FM KENTO(FMけんと)」があるじゃないですか。

●FM KENTO 76.5MHz
http://www.fmkento.com/pc/

・けんと放送 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%91%E3%82%93%E3%81%A8%E6%94%BE%E9%80%81

株式会社けんと放送は、新潟県新潟市中央区にあるコミュニティFM放送局。愛称FM KENTO。1996年12月25日に開局。2008年6月25日からSimulRadio(サイマルラジオ)配信。

私はラジオを聴くとしたら、もっぱらこの放送局です。
理由は、新潟にいながらにして「J-WAVE」の番組が聴けるからです。
J-WAVEは、FMラジオでありながら時事問題やニュース解説番組等を放送していたり、音楽やトークのネタなんかも30代以上のリスナーでも聴くに耐えうる内容だからです(全部とは言いませんが、割合、落ち着いて聴いていられる)。

J-WAVEの番組以外にも当然、FMけんとオリジナル番組もあります。
J-WAVEの番組放送時間より、比率的にはかなり少ないと思います。
地方独自色の強さも、地元のAMラジオに比べればパワーは低いかもしれない。
けれど、この放送局が新潟市の中心部でオンエアをし続けている事には意味を感じられます。

そんな地方のコミュニティーFMを全国どこでもインターネット環境さえあれば聴けるようにしたのは、「サイマルラジオ」の代表・木村太郎さん。
神奈川県の湘南ビーチFMの社長でもあります。
サイマルラジオは、コミュニティー放送のパワーの弱さを補完するものとして考えたそうです。
ネックになっていた音楽使用料については、権利団体と4年かけて交渉。
インターネット放送のために追加料金を払うことで合意しました。
おそるべし、JASRAC。

木村代表は、「始めるのは簡単。課題はインターネットで聴くに耐えうる放送ができるか」と指摘。
世界には無数の魅力的な音楽専門ネットラジオがありますからね。

「地域に魅力があって、その魅力を一生懸命掘り起こせば、外から聴きに来る人もいるだろう。地域のにおいがするぐらいの放送をしないと」
と、各地域の独自色の打ち出しを求めています。

北海道の地方テレビ番組で「水曜どうでしょう」という番組があります。
あれは、東京では出来なかったでしょうね。
まあ、地域だけではなく、あのタレントとあのディレクターの相乗効果がもたらしたものだとも言えますが。

「サイマルラジオ」は、サイトを訪れれば必ず24時間、何かしらどこかの放送局の番組を聴ける訳ではありません。
ながらで24時間、聴けるような体制になるといいなあと思いました。
また、せっかくですから音だけではなく、オマケで映像・動画があってもいいと思うのですよ。
テレビで放送する程のクオリティは必要ありませんから。
例えば、新潟市は明日、新潟祭りの最後を飾る花火大会があります。
そんな、各地域の祭りや花火、行事なんかもオンエアしてくれると嬉しいなあと思います。

当サイト「神崎のナナメ読み」は、サイマルラジオ程の地域性も無ければ、テレビ放送のような質の高い情報発信もできませんが、一人の人間の視点から世の中を見渡すと、こんな風に見えるんだと感じ取れるような運営を続けていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします。

それでは神ナナ、再起動。

Posted by kanzaki at 2008年08月09日 22:45