2008年08月31日

大曲の花火大会の感想〜第82回全国花火競技大会「大曲の花火」【3】

ここ数日、体調を崩して更新できずにすみません。
二ヶ月ぶりの休暇は、健康診断の再検診と、車の修理で終わってしまいましたorz


さて、前回の続きです(今回で最後)。

●前回の記事:大曲の花火大会の感想〜第82回全国花火競技大会「大曲の花火」【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/001696.html

実は私、今回の花火大会を最後まで見ていません。
夜8時ぐらいで引き上げてきました。
カメラのバッテリーが切れ掛かっていたのも理由の一つですが、最大の理由が「混雑するから」です。
4万人弱の街に、2007年の第81回大会では約76万人の観客が来たそうです。
今年は雨と原油高の影響で60万人台だったそうですが、それでも多いのには変わりありません。
行きは分散されて出かけますが、帰宅はみんな同じ時間帯。
電車の本数だって限られているし、満員になるのは必至。
撮影しているうちに気温が更に下がって、足がガクガク震えてきたことですし、そのまま帰ることにしました。

●全国花火競技大会 (秋田県大仙市) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E8%8A%B1%E7%81%AB%E7%AB%B6%E6%8A%80%E5%A4%A7%E4%BC%9A_(%E7%A7%8B%E7%94%B0%E7%9C%8C%E5%A4%A7%E4%BB%99%E5%B8%82)

上記を見ますと、競技そのものより、見物する上での交通情報が細かく記載されています。
それだけ大混雑するのが恒例となっているからです。
これでまだ天気が良く、雨具なんて必要が無ければ、混雑していても我慢できますが、今回はそうも行きません。
開始直前にトイレだけでも1時間30分も待たされたのです。
これ以上、我慢をしての見物は耐えられませんでした。

駅へ戻る途中、雨が再び強くなりました。
30分以上かけて、ようやく大曲駅へ到着。
沢山の警察官が雨具を身につけて立っていました。
まるで、「踊る大捜査線」のワンシーンみたいです。
雨の中、観客の安全の為に仕事をしている警察の人達に、「お疲れ様です」と言って横を通りました。
帰りの電車に乗るには、駅の前に設けられた柵の中を列にならなければいけません。
下記の写真で言いますと、緑色の柵の事です。

akita08.jpg

幸い、私は早く切り上げてきましたので、雨の中、駅の前で並ばされる事はありませんでした。
秋田駅へ戻る最初の便に乗れただけではなく、シートに座る事も出来ました。
やはり帰宅の一時間を立ちっぱなしでいるのは辛いので、これには本当に助かりました。
周りを乗客を見ますと、みんな疲れた表情。
もし最後まで観覧し、電車に乗るまで更に立って待ち、そして満員電車で立ち続けていたとしたら、その疲労は想像を超えることでしょう。

秋田駅へ戻ると、駅周辺はとても静かでした。
有名な花火大会がある日なのですから、戻ってきたお客を相手に商売をしているのかと思いましたが、そういう事はありませんでした。

ちょっとお腹が空いてきました。
何せ当日は、朝に薄皮パンを3個食べただけで、後は飲み物しか口にしていませんでしたから。
花火の見物の際、出店で何か買おうかとも思いましたが、またトイレへ行きたくなり、長い時間並ぶのは嫌でしたので、何も飲んだり食べたりしませんでした。

秋田駅の周辺は、夜10時を過ぎたせいもあり、飲み屋ぐらいしか開いていません。
仕方なく、ホテルの前にあるコンビニで、肉まん、あんまん、缶コーヒーを買いました。
なんとも寂しい食事ですorz
そういや今シーズン、肉まん、あんまんを初めて食べました。
とても寒い夜だったので、非常に美味しく感じたのですが、よく考えてみれば、まだ真夏の8月なんですよね。

ホテルへ戻って風呂に入り、ベッドの中でPSPを使ってインターネット。
今回の花火大会関連の掲示板を色々と見ていました。
やはり大会後の帰宅は大変だったようです。

翌朝、7時に車に乗って出発。
この日も天気が悪く、とても観光をする気にはなりません。

十文字という「道の駅」でお土産を買いました。
管理職になると、出張手当が殆どなく、出張を頻繁にする人は「出張貧乏」になるような会社。
まあ私の場合、滅多に出張をしませんから、せっかくですので会社や友人、自宅用に買って来ました。
今回の出張の最中、コンビニ以外での食事をしていない私。
地元の有名な食べ物をどうしても食べたいと思いました。

事前に、横手市の有名な食べ物を調べたところ、「焼きそば」が有名だと知りました。

●横手焼きそば - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%89%8B%E7%84%BC%E3%81%8D%E3%81%9D%E3%81%B0

横手焼きそば(よこてやきそば)は、秋田県横手市周辺で販売されているソース焼きそば。
1950年頃、「元祖神谷焼きそば屋」の店主であった萩原安治が、地元の製麺業者と協力しながら作り上げたのが始まり。1965年頃には、駄菓子屋などでも売られるようになった。
味は店によっても異なるが、比較的甘口で水分が多めのソースで味付け。キャベツや豚のひき肉などが具として入り、店によってはホルモンが入る。また大きな特徴として片面焼きの目玉焼きがのっている。麺は縮れた蒸し麺ではなく茹でたストレートの角麺を使い、柔らかくしんなりとした出来上がりになる。付け合せとして、紅しょうがではなく福神漬けが付いてくる。
横手市では町おこしとして横手焼きそばを取り上げ、2001年には市内の焼きそば店が中心となって「横手やきそば暖簾会」を設立。スーパーマーケット向け商品の開発や販売促進、B-1グランプリへの出店などでPR活動を行っている。また東北6県限定で、ブルドックソースから地元のと共同開発した横手焼きそば用のソースが発売された。

立ち寄った「道の駅」にも、焼きそばを扱っているお店がありました。
店の人に聞いたところ、テレビの取材を受けた事もあるとか。

akita09.jpg

akita10.jpg

店の人にお勧めの品を聞いて、「肉玉やきそば(500円)」を注文しました。
麺は太めで、懐かしい素朴な感じ。
ソース自体の水分が多めなので、皿の底で、ソースと具材から染み出た汁、そしてひき肉が組み合わさり、とても美味いスープが出来上がっています。
この美味さは格別。
この焼きそばは、派手さは無いけれど、どこか懐かしさを感じ、誰でも楽しめる味になっています。

ようやく地元の名物を食べ、雨の中、ひたすら新潟へ向かいました。
到着したのは午後2時過ぎ。
二日間で700キロも走ったので、もうクタクタでした。
でもまあ偶然とは言え、全国的に有名な花火を見る事が出来たし、満足な二日間となりました。

当日の花火大会は、NHKのハイビジョン放送で生中継されていました。
そして昨日、BS2で再放送をしていました。
途中で帰宅したので、最後まで見られなかった私には、補完するのに大変助かりました。

ラスト近くになると、一年がかりで地元の花火師達が製作する「ワイドスターマイン」というものが打ち上げられます。

●大会の華「ワイドスターマイン」
http://www.ldt.co.jp/hanabi/hanabi2.html

大曲の名物が、大会提供のワイドスターマイン(連発)。
幅1キロもある河川敷をステージに見立て、テーマ曲に合わせて展開する一大ページェントです。この大会で打ち上げられる玉は、大曲花火協同組合青年部が1年かけて製作しています。
 
「ワイドスターマイン」は、1セットのスターマインではなく、数十メートルの間隔をとって一列に何カ所もセットし、同時に、あるいは順番に打ち上げられるものです。映画のようなワイドスクリーン展開で見せる演出や、テーマにふさわしい花火の種類、打ち上げ順を演出し、音楽に合わせて約5〜7分に渡り、壮大な打ち上げを行います。フィナーレの速射連発、数カ所から一斉にシンクロで上がる展開には圧倒されます。

2008年 第82回大会提供花火「未来惑星栄光への輝き」
 
近年取りざたされている環境・食糧などの地球規模の問題を受け、宇宙から見た地球の美しさや、地球を大切にしていこうという思いが、人類の躍動感も含めて表現されます。
クラシックやポップスの音楽に乗せて、約6分間2200発ほどのショーになる予定です。

一箇所だけではなく、横一列に同じものを何発も打ち上げる事により、圧倒的な迫力を見せ付けてくれます。
今回は、「ジュピター」を英語の歌詞で歌ったものをメイン曲にして、それに合わせて花火が打ち上げられました。
これは生で見たかったですねえ。
けれど、生で見たら、翌日は風邪で寝込んでいたかも・・・。

テレビの放送で知って驚いたのが、「花火はまだ進化を続けていること」です。

●花火情報館・観客・見方
http://www.hanabi.co.jp/hanabi.kyaku.mikata.htm

「どーして花火に芯が2つ入るのが「八重芯入り」で、3つ入るのが「三重芯入り」というのかな?」と思うでしょう。これは、芯が2つ入った花火を見た人の驚きから、二重芯入りでなくて、「八重芯入り」になったそうです。その後、3つの芯が入るものができた訳です。芯を沢山入れれば、それだけ美しい花火になるのか?というと、そんな事も無いようです。バランスの問題や、玉の中のスペースの問題などでやっぱり「八重芯」が一番という人もいます。ただ、芯を沢山入れる事は花火玉の構造が複雑になり、手間も大変ですし技術も高いものを要求されます。花火玉の大きさについても同様です。大き過ぎても、先に説明した「花火を評価する用語」をクリアーにしないと、やはり良い花火とは言えないのです。ですから、現在のところ「日本の花火の王様」は「10号八重芯入り」という事かもしれません。

上記のサイトに記載されているように、花火の名称(「三重芯変化菊」等)の中に「八重芯」とか「三重芯」というものがあります。
「八重芯」は、一つの花火の中に、二つの違う色の輪っかが見えるもの。
「三重芯」は、輪っかが三つですし、「四重芯」は、輪っかが四つです。
大昔、二重を超えるものは不可能だと言われていたので、最大を表す「八重」という名前を付けました。
数年前までは「三重芯」を使った花火でも珍しかったのに、今ではこの花火競技大会に出場するのに、最低でも「三重芯」を打ち上げなくてはなりませんでした。
そして昨年優勝した人は「五重芯」を打ち上げたのですが、今回も同じく「五重芯」を打ち上げ、見事に成功させていたました。
来年の成功にも期待がかかります。

来年、天気さえ良ければ、また行きたいですねえ。
来年は、この花火大会100周年だそうですし(戦争等で途中、開催されていない時期があったので、今回で82回目です)。
今度は最後までいて、「ワイドスターマイン」も鑑賞してみたい。
それと、親にも見せてあげたいですよ。
来年のレポートもお楽しみに。

最後は、花火大会の時の動画を幾つかアップしておしまいにしたいと思います。









Posted by kanzaki at 2008年08月31日 10:31