2008年10月02日

ニコン・デジタル一眼レフカメラ「D90(Nikon D90 アニバーサリーキット)」を実践投入

ニコンD90を購入して半月ほど経過しました。
外で撮影しようと思うと必ず雨が降るので、なかなか思うように撮影ができません。
デジタル機器は、習うより慣れろ的な商品だと思うので、どんどん使いたいのですけれどねえ・・・。

そんな感じだったのですが、いきなりカメラを仕事で使うことになりました。
会社で式典があり、カメラマンとして抜擢されたのです。
まあ、抜擢と言うのは嘘でして、自分からカメラマンに立候補しました。

理由はやはり、「習うより慣れろ」だからです。
とりあえず、コンデジと基本は同じですから、シャッターを切れば撮影はできますしね。

色んな機能を使いこなしたいのは山々ですが、説明書を隅々まで暗記するよりも、色んなシチュエーションで実際に撮影をしながら学んでいった方が、よっぽど実になります。

しかも今回、人が多く集まる場所で、人を被写体として撮影できるのは貴重な経験です。
それに、式典は私の撮影に構っている場合ではありませんので、どんどん進行していきます。
そんな中で、いかに上手く撮影ができるかが、今回の課題です。

さて、今回の式典に際して、自宅から用意した道具は下記のとおりです。

d90full01.jpg

D90本体の他に、三脚を用意しました。

●ベルボン株式会社 Sherpa 435
http://www.velbon.com/jp/catalog/chaser/sherpa435.html

D90を購入した際に注文しておいた三脚が届き、ようやく実際の撮影に使用できました。
上記の写真では、私のロードバイクを後ろに置いて比較してみました。
こうやって見ると、かなり大きいのですが、この三脚は軽量中型タイプのカテゴリになります。

d90full09.jpg

縮めると割かしコンパクトになりますし、重さも軽い方なので、私のように徒歩で移動する人間には非常に便利です。

d90full10.jpg

今回、式典へ機材を持って行く際、上記の二つのバッグに道具を入れて行きました。
右の黒いバッグに三脚を入れてあります(三脚に付いて来たバッグ)。
左のベージュのバッグは、D90を予約購入した人へ無料で提供されたものです。
私のD90は、「Nikon D90 アニバーサリーキット」と言いまして、
「AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR」というズームレンズと、
「SB-400」というスピードライト(外付けフラッシュ)が同梱されていました。
無料で貰ったこのバッグは、ズームレンズとスピードライトをD90に装着したままでもスッポリと入るように、横幅と高さに余裕をもたせたものになっていました。
レンズとスピードライトを装着したまま持ち運べたおかげで、朝一番に執り行われた式典会場にて、撮影前の準備にドタバタする事はありませんでした。

カメラ、レンズ、スピードライト、三脚、そしてニコン純正のリモートコードも持って行きました。
その他、撮影とは関係の無い、純粋に仕事用の道具等はリュックサックに入れました。
歩いて目的地へ行ったのですが、楽々とは言いませんが、それほど無理なく移動できました。
しかしこれだと、自転車での移動は確実に不可能ですね。

d90full02.jpg

d90full03.jpg

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d90full08.jpg

自分のペースで撮影できない場所での撮影。
軽い方とは言え、それなりに重みのあるカメラを持ち、移動しながらの撮影は緊張しました。
だって、奮発して購入したカメラですからね。
壊してはいけないと思うと、そりゃあ緊張しますよ。
それに仕事ですから、撮影に失敗も許されませんし。

カメラの撮影設定は、基本的にカメラ任せのオートです。
いちいち、マニュアル撮影でやっているほど時間も、精神的余裕もありませんから。
でも、そこは最新鋭のカメラです。
カメラマンの腕が悪くても、画質に関しては、ちゃんとフォローしてくれました。

アニバーサリーキットを買っておいて良かったと思ったのは、スピードライトが付いて来た事です。
カメラ本体にもフラッシュは内蔵されていますが、多用していますと、あっという間にバッテリー切れを起こします(自宅でテスト撮影した時に、そう感じました)。
このスピードライトは単三電池2本で稼動しますので、カメラ本体のバッテリー消耗に影響しません。
おかげで当日、式典は勿論、日中の昼休み時間等に沢山撮影したのですが、カメラのバッテリーは全く消耗しませんでした。

式典が早朝で、尚且つ、窓からの逆光によって、被写体となる人物をフラッシュ無しで撮影するのは困難でした。
実際、シャッター切る際、連射で行ったのですが、最初のショットはフラッシュを炊くので綺麗に撮影されますが、その後のフラッシュ無しで撮影したものは暗く映っていました。
フラッシュって、夜の暗いところ以外でも活用できるものなんですね。
そんな訳で、スピードライトを会場へ持って行って正解でした。

また、三脚とリモートコードも持って行って正解でした。
式典終了後、受賞者全員の集合写真を撮影したのですが、こういう場合は、三脚を立てて、カメラの背面液晶にてライブビュー撮影が便利です。
ライブビュー機能により、背面の大型液晶で、レンズに映った被写体を確認する事が出来ます。
その為、被写体となる人達の立ち位置を指示するのが楽です。
更に、リモートコードでシャッターを切る事が出来るので、カメラ本体に触れる必要はなく、当然、撮影の際にブレたりしません。
まあ、レンズにブレ防止機能が付いていますから、いまだかつて三脚を使わずとも殆どブレた撮影をした事はありませんけれどね。
また、三脚に水準器が付いているので、間違いなくまっすぐに撮影できたのも良かったです。
慣れない撮影でしたが、カメラそのものの性能の良さ、レンズ・リモートコード・三脚によるブレの無い安定した撮影環境により、あたふたしながらも撮影を無事完了できました。

色々と撮影した上で、このカメラとレンズに対する印象ですが、撮影したものの質感は、非常に落ち着いたものとなっていました。
コンデジの明るく分かりやすい感じと違い、もっちりしっとりした感じです。
素人なので上手く表現できませんが、微妙な色の境界線や暗い部分は、似たような色で塗りつぶしてしまい、絵画的な表現方法となっています。
そして全体的に一段暗めにして、薄い茶色のフィルターを被せた感じです。

特撮番組で言いますと、「仮面ライダークウガ」から「仮面ライダー響鬼」までの質感がコンデジならば、D90は「仮面ライダーカブト」から現在放映中の「仮面ライダーキバ」のような、一瞬、映画用のフィルムで撮影したような感じと言えば分かりますでしょうかね?

落ち着いた感じで、更に絵画的な表現になっており、これを良しとするかどうかは好みによると思います。
また、写真はプリントして完成だと思います。
カメラの背面液晶やパソコンのモニター上で見たものと、光沢紙にプリントしたものとは印象が違います。
その為、プリントした状態に似たものを再現できるディスプレイ上で画像を検討し、フォトショップ等で修正しないと、間違った表現になってしまうように思います。
実際、会社のパソコンと自宅のパソコンで同じ画像を見ても、印象がかなり違いましたから。

購入したD90をようやく仕事で使うことが出来ました。
今後も、仕事にどんどん活用し、色んなシチュエーションでの撮影の中で、腕を磨いていこうと思います。

Posted by kanzaki at 2008年10月02日 23:43