2008年10月15日

年収2000万円の手帳術〜初・中・上級別「グン」と差がつく7のコツ【4】

前回の続きです。

●神崎のナナメ読み: 年収2000万円の手帳術〜初・中・上級別「グン」と差がつく7のコツ【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/001724.html


【6】中級編・終わらなかった予定をどうするか?

佐々木かをりさん曰く、主役は自分。脚本家も自分。手帳が主役ではありません。
自分で他の日程に書き直せればいいのです。

今まで書いてきたように、時間を面で考えて見ていれば、すぐに別の空いている時間を見つけられてストレスが少なくすみます。

また、突発的な事に対処するためにも、クッションの時間を入れるのも手です。

予定を立てる際、自分の一つ一つの仕事・行動にどれだけの時間がかかるのかを知っておくことが、計画倒れにならないために必要です。

職場では、声を掛けられたり、雑音がある中での仕事なので、それも加味した上で計画を立てるのもポイントです。

・神崎のコメント
【6】は当たり前の事といえば当たり前なのですが、本来の時間に都合がつかなかった時、その代替案として別の日時を決めるには、常に確定している先の予定を手帳に書き込んでおく必要があります。

そして、先の予定と時間が被らないようにする為にも、常に予定には「開始時間」と「仮の終了時間」を書き込んでおく必要もある事でしょう。
無理な計画を立てて困るのは自分。
そして、もし相手がいる予定の場合、自分以外の人も巻き添いにしてしまいます。

そうならないようにする為にも、面で予定を考え、時間が延長しても次の予定に影響が出ないようにクッション時間を設けるのも大切でしょう。

私の仕事は、自分自身の仕事だけをやっていれば良いのではなく、いきなり会社の内外共に電話が掛かってきて、それに応対しなければいけません。
しかも早急に。

そんな「雑務」に追われて、気づけば夕方頃になってしまい、「私は一日、何をしていたんだろう」と落ち込む事って誰でもあると思います。
そうならない為の工夫が必要。
自分が本来やらなければいけない大きな仕事を分析してみると、幾つかのパーツで構成されている事に気づきます。
そのパーツとパーツの狭間に、雑務を押し込んでいけば、案外うまく行く事が多いです。
逆に言うと、雑務と雑務の間に、本来の仕事が出来る訳です。

仕事を夕食の支度だと考えるといいのかも。
料理は幾つも作業を同時並行で行います。
しかも、一つ一つの作業に要する時間はバラバラ。タイミングもバラバラ。
それでも手馴れた人ならば、難なくこなします。
そう思うと、日ごろから当たり前に料理をしている女性の方が、並列作業に長けているのかもしれませんね。


【7】上級編・大きな夢を現実にするにはどうするか?

佐々木かをりさん曰く、大きな夢も、日常の行動計画の立て方と同じ。
日付を決めて行動計画にまで落とし込まなければ、数年経ってもいまだに「いつかは・・・」と言っているに違いありません。

「何年、何月、何日に、何をする」と日付を明確に決定し、その日から今に向かって逆算しながら行動計画を立てていきます。

行動を仮でいいので後ろから計画していき、自分との約束として手帳に書き入れていきます。
そのためにも、常に手帳を持ち歩き、書きこむ習慣をつけましょう。

・神崎のコメント
手帳関係の特集を見ると必ず、「大きな夢」「人生の目標」「自己実現」という単語を見ますよね。
私は以前から、こういう言葉に違和感を感じます。

これって海外から流れてきた考え方を日本語訳したからなんでしょうかね。
なんで手帳ごときに、そんな概念があるのだろうと思っていました。

これって、狩猟民族と農耕民族の違いからくる違和感なのではないでしょうか。

狩猟民族は、オンオフのある生活。
生活の場とは違う場所へ獲物を狩りに出かけ、そして収穫を家へ持ち帰ってくる。
己の力量や気合いで、その収穫数を増やすことができる。
疲れればその日は休み。

それに対して農耕民族は毎日、田畑の世話をして、休みと言うものがありません。
つまり、仕事と日常生活の場が一緒で、オンオフの区別がない生き方。
力量や気合いと言うより、辛抱強く黙々と続けていく事で一定の成果をあげるスタイル。

狩猟民族は大きな目標を持ち、それを奪いに出かける。
一方、農耕民族は日常の中に仕事が埋め込まれているから、目標という明確なモノがなく、淡々と進む。

現代の日本人は、やはり農耕民族の考えが根にあるから、いきなり大げさに「人生の目標」とか言われると、どうにも気恥ずかしいと感じるのではないでしょうか。
それとも、私だけでしょうかね。

大人になると日常生活の中で、「自分の生き方・目標」等と小難しく、哲学っぽく語る事はなくなりますよね。
それなのに手帳の中では、そんな言葉が恥ずかしげも無く出てくる。

以上から【7】については、少なくとも日本人には向かない考えだと思います。

同じ会社で定年まで働くのが普通だと考えるのが、何だかんだで今でも根強く残っている日本。
バブル期はそういう考えを嘲笑していた人もいるでしょうが、堅実路線になっている若者には、むしろ定年制は歓迎すべき考えだとの認識があります。

色んな選択肢、考えの中で少しずつ自分の道を築いてきたのだから、「俺はこんな所で終わる人間なんじゃない!」と一発逆転的な考えよりも、「今までの生き方が、今の自分を形成している」と受け止めるのが普通なんじゃないでしょうか。

大上段で目標をかかげるよりも、「今の自分に続く未来の自分」を考え、無理なく淡々と将来の予定を書き込んでいくのが、日本人向きではないでしょうかね。
ここ数年の手帳ブームにのせられる必要はありません。


以上、このシリーズはおしまい。
けれど、手帳というものは好きなカテゴリーなので、また別の形で書きたいと思います。


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近所を歩いていて不思議に思うのは、もう秋も真っ只中だというのに、ひまわりが咲いている家がとても多い事です。
上記の写真なんて、後ろの木の葉が紅く色づいているのに、未だにひまわりが立派。

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上記は信濃川。
私のお散歩、写真撮影コース。
以前はジョギングばかりで、周りをあまり見ていませんでしたが、ゆっくりと歩くと、その場所の良さを再認識します。

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その信濃川沿いを歩いていると、カップルばかりですorz

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上記は、信濃川の上を走る水上バス。
他県にも、こういう交通機関はあるのかな?
上記の水上バスは、主に観光向けですけれどね。

●信濃川ウォーターシャトル - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E6%BF%83%E5%B7%9D%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB

信濃川ウォーターシャトル(しなのがわ−)は、新潟県新潟市中央区に本社を置く、同市の信濃川下流域を中心に水上バスを運航する会社。市内の観光資源としての役割は元より、鉄道とバスに続く第三の通勤・通学の足として定着させることを目指している。

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上記が全国的にも有名な萬代橋(万代橋、ばんだいばし)。

●萬代橋 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%AC%E4%BB%A3%E6%A9%8B

萬代橋(ばんだいばし)は、新潟県新潟市中央区の信濃川に架かる国道7号、国道8号、国道17号、国道113号、国道350号の道路橋梁。 1929年に竣工した現橋梁(3代目)は2004年7月、国道の橋梁としては日本全国で2例目となる、国の重要文化財に指定されている。

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その先を進むと、柳都大橋。

●柳都大橋 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E9%83%BD%E5%A4%A7%E6%A9%8B

柳都大橋(りゅうとおおはし)は、新潟県新潟市中央区の信濃川に架かる国道7号の道路橋梁。

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橋の下はこんな風になっています。


Posted by kanzaki at 2008年10月15日 22:09