2008年12月28日

「押し紙」と「コンビニの弁当廃棄」と「就活」のバカヤロー〜2009年をどう過ごすか考える【3】

この年末、「2009年をどう過ごすか考える」というタイトルで続けて書いております。
来年の事をこうやってつらつらと書けるのも、心身ともに非常に絶好調だからかもしれません。
朝起きると、股間もトランザム状態ですよ!
この勢いで、年末年始は旅に出てみたいものです。
まあそんな大げさなものではなく、電車に乗って駅弁を食べまくるとかそういうものです(新潟は有名な駅弁が沢山あります)。


さて、みなさんは「押し紙」という言葉をご存知でしょうか?

●「押し紙」とは?――新聞界の悪しき伝統
毎日1000万部が読まれずに廃棄?
http://news.ohmynews.co.jp/news/20070410/6559

・「押し紙」とは、新聞社が新聞販売店に販売した新聞のうち、購読者に届けられたなかったものを指し、「残紙」とも言う。
販売店は、新聞社にその分の代金を払うが、新聞そのものは廃棄される。
その数が全体の約2割、毎日1000万部くらいあるとも言われている。もったいない話だ。

・なぜこんな不思議なことが起こるのかと言うと、1つは新聞社の売り上げを増やすためだが、もう1つは公称販売部数に比例する広告料を高く取るためらしい。毎日の場合だと、押し紙をやめると新聞販売の売り上げが36.5%も減り、同時に広告収入も多分、同程度減るというわけだ。

・これらが事実だとすると、毎日1000万部がそのまま廃棄されるのは、資源の大きな浪費である。また、その費用は結局、読者の負担になっているのだ。新聞各社が押し紙をやめれば、新聞の価格はその分下げられるはずである。ほかの産業でこんな無駄なことをやっていれば淘汰(とうた)されてしまうだろう。そうならないのはこの業界が寡占体制で、再販制度(再販売価格維持制度)で守られているからである。新聞の再販を見直すという05年の公正取引委員会(公取)の方針表明は、新聞側の反対で押し切られたのだろうか。


エコという言葉が当たり前に存在する昨今、そういった事をアピールする側であろう新聞社にて、こういった資源の無駄遣いをしているのには驚きました。

この悪しき伝統になにか非常に気持ち悪いものを感じます。
一体、誰の為のメディアなんだと・・・。
一方で、新聞の電子化にチャレンジしているという話しも聞きます。

●産経新聞、なぜ無料でiPhoneに 「失敗続き」の電子新聞チャレンジに手応え
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/19/news042.html

・産経新聞の朝刊全紙をそのままのレイアウトで無料で読めるiPhone/iPod touchアプリが12月12日に公開され、大きな反響を呼んでいる。公開翌日には、「App Store」の無料アプリの人気ランキングでトップに。「予想以上の反響だ」――産経デジタル取締役の近藤哲司さんは驚きを隠さない。

・産経新聞(iPhone版):操作方法
http://www.sankei.co.jp/iphone/

YouTubeで、実際にアプリを動かしている様子を見る事が出来ますので、ご参考までに。

・iPhone 産経新聞アプリ
http://jp.youtube.com/watch?v=CrH-C49icfM

まあ、ただ単に新聞紙面の画像を表示してるだけではありますが、無料ですし、面白い試みではないかと。
収益モデルをどうするのかが問題ですが、こういったチャレンジは是非続けて欲しいです。
こういう事ができるのも、「押し紙」が生んだ利益でまかなっているからだと思うと、あんまり強く言えない・・・だからこそ、気持ち悪いという感情が出てくるのか。

そういや、気持ち悪いと思わせる商売の方法に、コンビニの弁当があります。
なんとコンビニの弁当は、値下げするよりも廃棄処分する方が、本部が儲かる仕組みになっているのです。
下記のブログで詳細が書かれているので、ご覧ください。

●コンビニの弁当廃棄は本部の利益第一主義が問題である - 株式日記と経済展望
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/5015d907f6b6f0456f28544ac80c19a0

500円の弁当の原価は大体、350円で、本部に支払うロイヤルテイは60円だ。
ところが、廃棄させると350円×40%(ロイヤルテイ)で140円も本部がもらえるのだ。
資本の論理で60円よりも140円の方が儲かるのだ。
売るよりも廃棄させた方が本部は、もうかるのだから、だからせっせと廃棄させるのだ。
売るよりも廃棄の方が二倍以上、本部が儲かるというのが、まともな商売ですか。
雇われ店長の店では、廃棄のロイヤルテイは70%の245円にもなるのだ。
捨てる商品のロイヤルテイが仕入れ価格の40%もあること自体、この商売がまっとうではないということだ。
信じられない話である。結局は店の利益が減ることになる。
これはセブンイレブンの例だが、どこのコンビニも同じである。


「押し紙」も、コンビニの弁当も、企業が利益を生むために出来た歪んだ仕組みです。
こういう事がそれほど多くの人達に知られていないのも怖い。
否、細々ではあるけれど報道されているのです。
けれど、それを知った消費者が、「これってオカシクね?」と疑問を突きつけていないのです。
「大人の事情」とか、「そんな事よりも自分の生活」とか、いろいろな要素のおかげで問題が浮上してこないのが、非常に気持ち悪いです。


ここまではモノを売る為とか、利益をあげる為とか、仕方なくやっている部分が垣間見えるのですが、こういった複雑な感情を起こさせるものが、他にもあります。
それは「就職活動(就活)」です。

最近発刊されたばかりの書籍「就活のバカヤロー(光文社新書) (著:大沢仁、石渡嶺司) 」を読みました。
この中で著者は、「就職活動は大いなる茶番劇である」「就活は気持ちが悪い」と言っています。
就職活動に関わる学生、大学、企業、そして就職情報会社のそれぞれの実態をレポートしており、その中でそういった気持ち悪さを感じるとの事。
それら関わっている人達が「なんて茶番劇なんだ」「これは騙し合い、憎しみ合いじゃないか」「長期化による疲弊だけ」をうすうす感じているそうです。
「やっぱりおかしい」と考え、就活に関わる人全てが、もうこんな茶番劇に踊らされるのはやめようと著者は訴えています。

著者の言う就活の気持ち悪さをまとめると、以下のようになります。

学生は誰もがリクルートスーツを着ており、マニュアル本に洗脳され、おじぎの角度から挨拶の仕方まで皆が一緒。
中途半端な自己分析、他人の勝ちパターンの物まね、イタい自己PR、人気・大企業の内定をもらって勝ち誇る姿・・・全てが気持ち悪い。

大学が就活のノウハウを教え込み、学生を型にはめ込む姿は気持ち悪い。
「教育の時間の確保」を訴える教授と、「就職実績が下がると大学が生き残れない」と対立する就職課の姿が気持ち悪い。

企業は企業で、自分達の良いところだけを見せようとする姿が気持ち悪い。
ワークライフバランスという言葉が流行ったからと言って、どの企業も「働きやすさ」を働いたこともない学生に必死でアピール姿は気持ち悪い。
現場で仕事をしたことのない人事担当者が現場の仕事を面白おかしく説く姿も、それが社内で評価されない様子も気持ち悪い。

就職情報会社は、マッチポンプ的に学生・大学・企業を煽る様子が気持ち悪い。
学生に接したこともない営業担当が、結局、学歴と人数、他社と比べた値段などでしか自社の商品・サービスの魅力を表現できない様子も気持ち悪い。

そんなところから、著者の結論が導かれています。
しかし、おかしいと思っていても、当人達はどうしようもない。
時間は迫ってくるし、結果も残さなければいけない。
結局、マニュアルや就職情報会社の口車に乗せられて進めていくしかない・・・。


そんな訳で、いろんな業界の「おかしいぞ?」と思いつつも、それが日常の中で行われている事を書いてみました。
でも、「こんなの茶番だ!」と大声を出すのって難しいですよね、実際。
社会とか企業とか、その集団の中でしか人は生きていけない訳ですから、あえて荒波を起こすのは相当な覚悟が必要です。
波を立てたからには、何かしら決着をつけなければいけない。
しかし大抵は、いろいろな「大人の事情」によって、その人だけの能力で解決なんてできない。
いつしかその大声をあげた人は、左遷させられたり、辞表を出したりする・・・。


こういった事を「2009年をどう過ごすか考える」に当てはめますと、
「疑問を持っても大きな声で言わず、大ごとにしないようにしましょう。保身の為」
になってしまいそうですorz
それならば、こうはどうでしょう。

「自分の日常生活で、おかしいと思った事を見つめなおす」

完全にプライベートな部分での見直しです。
これならば直接的に、社会も企業を敵に回さなくてもいい。

とりあえず私は、お店が発行するポイントカードの類を捨てようと思います。
今も大分、淘汰して少ないのですけれどね。
「ポイントを溜める為に無駄使い」何ておかしな事をしなくてもすみます。

某巨大掲示板の書き込みによると、
「ポイント貯めて割引してもらうより、カゴの中の一品を削って棚に戻した方がよっぽど節約になる」
とありました。
私は拍手を送りたい。
ポイントカードについても疑問がありました。
その解決の糸口が、この一言でした。

こんな些細な事ではありますが、自分の生活の見直しに強烈なインパクトがあると思いますよ。


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mixiで、韮沢靖さんのコミュニティを見ていたら、驚くべき事を知りました。

おーっ! 白倉プロデューサーからは 依頼がありました まずは パラドキサアンデッド 後 電王4作目の映画キャラ キンカク ギンカク の 敵ライダー スマスマ特番の フィロキセラワーム 等など・・・ オタノシミニィッ!(笑)
78 2008年12月27日 08:34 御児勇馬?10年早ぇよ! ひぎゃあ〜!マジですか!?
韮沢怪人3種揃い踏みぃ?
しかも電王4作目とかっ?(最速情報?バラして大丈夫なんですか?)
ディケイド凄すぎじゃないですか。
今はとにかく、パラドキサの登場が楽しみです!

おおっ、電王の映画をまたやるのですね!
しかも、キンカク、ギンカクって、西遊記じゃありませんか。
今度のストーリーは、西遊記をモチーフにしているのかな?
やはり、「さらば仮面ライダー電王」で登場した野上幸太郎の視線でストーリーが展開するのでしょうね。

●韮沢靖 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%AE%E6%B2%A2%E9%9D%96

韮沢 靖(にらさわ やすし、1963年8月26日 - )は、造型師、キャラクターデザイナー、イラストレーター。新潟県栃尾市(現長岡市)出身。新潟県立栃尾高等学校卒業。血液型はO型。

1997年『スペース・トラッカー』(コンセプチュアル・アーティスト)
2001年『バンパイアハンターD』(設定デザイン)
2002年『GUILSTEIN ギルスティン』(キャラクターデザイン)
2004年『仮面ライダー剣』(クリーチャーデザイン)
2004年『ゴジラ FINAL WARS』 ガイガン・X星人・X星人宇宙船のデザイン
2005年『妖怪大戦争』(機怪デザイン)
2005年『牙狼-GARO-』(クリーチャーデザイン)
2006年『仮面ライダーカブト』(クリーチャーデザイン)
2007年『仮面ライダー電王』(クリーチャーデザイン)

おお、私と同じ新潟県出身じゃないですか!


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昨日、新潟ではドラマ「相棒」の前シーズン元旦スペシャル「寝台特急カシオペア殺人事件!」を再放送していました。
仮面ライダーカリス(相川始)役の森本亮治さん、初代ウルトラマン(ハヤタ隊員)役の黒部進さんがゲスト出演していて驚きました。
そして冒頭、夜の遊園地のシーンで、伊丹が立っている場所などでしょっちゅう、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のポスターがデカデカと映っていたのに笑いました(同じ東映製作だからでしょうか)。
事件の中心舞台となる寝台特急カシオペアに乗ってみたくなりましたよ。

●えきねっと(JR東日本)|寝台特急カシオペア
http://www.jreast.co.jp/cassiopeia/index.html

飛行機で行けばあっという間に目的地へ着くのを敢えてゆっくりと旅をするというのがいいですよねえ。
しかし、人気のある列車ですから、予約するのは難しいのでしょう。
この回の脚本は、戸田山雅司さんが担当。
この人が担当したエピソードは、ちょっと苦手なものが多いのですが、今回の話しは大好きです。
犯人にも同情できる部分がある事と、列車という「移動する密室での殺人」という王道ミステリーだからでしょう。

最後の方で右京さんが、「天網恢恢(てんもうかいかい)疎にして失わず」という言葉を漏らします。
天の網は大きすぎて目があらいようだが、物をすくい漏らすことはない。悪事をすれば必ず天罰を受けるという意味です。
ミステリーの中心柱となるテーマそのものですね。

脚本家といえば、来年1月14日の放送分「都県境の町で」にて、ハセベバクシンオーさんが担当するので楽しみです。
小説「鑑識・米沢の事件簿」を書いた人で、 来年春のスピンオフ映画は、お父さんの長谷部安春さんが監督です。
相棒の新たなる脚本家として、今後の活躍に期待です。
・・・それより1月以降の右京さんの相棒ってだれなんですか?

Posted by kanzaki at 2008年12月28日 22:47