2009年03月18日

「朝活(あさかつ)」と「夕方(ゆうれい)」の効能

みなさんは「朝活(あさかつ)」という言葉を知っていますか?
朝活とは、寝起きのスッキリして頭に入りやすい状態になっている時間を有効活用すること。
朝型人間の皆さんは朝食前に、英会話の早朝コースなど教養を高めるために使ったり、自分の趣味を楽しんだりしています。


●進化する“朝活”ブーム!「丸の内朝大学」が4/20(月)開校
http://news.walkerplus.com/2009/0317/7/

早朝レッスンや朝マラソンなど、何かと話題の“朝活”だが、4/20(月)また一つ注目株が登場する。その名も「丸の内朝大学」だ。
マクロビオティックや農業、ヴォイストレーニング、ヨギー、環境といった講座を、平日の7:30から開催する同イベント。3か月間で2万4000円からという受講料にも関わらず、受付開始から1日で20名以上の応募があったというから、その人気は本物だ。
「夕方に習い事を入れると、仕事の都合で行けなかったりすることがありますよね。でも、朝だと自分でスケジュールを調整できるので、反対にきちんと通えるという方が多いんですよ」というのは、「丸の内朝大学」の広報担当。「ビジネスや生活にプラスアルファをもたらす講座を朝受けることで、ライフスタイルや仕事の充実につなげていただければうれしいですね」
たしかに、自分の意思さえしっかりしていれば、確実に通える“朝大学”は、自分磨きにはぴったりかも。ビジネスマンだけでなく、学生や主婦でも、押さえておきたい講座がそろっているので、スキルUPやリフレッシュに役立ててみては?


●【知ってる!?】朝活(1) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/081006/sty0810060806005-n1.htm

IT業界には、効率よく作業するための生活術を含む方法論を指す「ライフハック」という言葉がある。ビジネスマンの最近の朝型傾向からは、「朝のライフハック」を略した「朝ハック」とか「朝活(あさかつ)族」といった新語が登場している。「朝を制する者はビジネスを制す」という言葉もある。


どうやら「早寝早起きは三文の得」を実践している人達のようです。
確かに夕方や夜になってから勉強や趣味に費やそうと思っても、残業だったり、友人の誘いや家庭の事で、なかなか自分の思ったとおりのスケジュールにはなりません。
その点、朝という時間帯は、誰かに邪魔される可能性は少ないです。

生活のリズムを整える際、一番良いのは「決まった時間に起きること」だと聞いた事があります。
寝る時間は、いろいろな事情によって変わってしまうものです。
しかし、起きる時間を一定にすることで、リズムの狂いがちな現代人の生活を調整する作用があります。

一定の決まった時間に起きられれば、一定のまとまった時間を確保できます。
その確保した時間を自分の為に有効活用するのは、確かにアリだと思いますよ。


***************


さて、朝の話題をしたところでお次は、夕方に時間を進めてみましょうか。
雑誌「PRESIDENT」に、「毎日17時半からの実施"夕礼"の思わぬ副産物」という記事がありました。
朝礼は朝にやるもの。
夕礼はつまり、夕方にやるものです。
その夕礼を実施することにより、残業を減らすことに成功した会社があります。

業務の関係で朝礼に出られない従業員がいました。
そこで朝礼の他に夕礼を追加して、お互いの業務内容をきっちりと把握できるようにしようと始まったそうです。

午後5時半からの夕礼に、思わぬ副産物として、残業時間が減少したのです。
夕礼のなかで、残業予定の有無を全員に問いかけます。
そして、ひとりの従業員が残業をしたいと申し出たら、みんなで内容を検討します。
手助けして早く終わるような仕事ならば、みんなで取り組むのです。

残業を減らすため、各企業は様々な方策を立てています。
照明や暖房を強制的に消したり、ノー残業デーを設けたり。

そういや、NECがフレックスタイム制度の休止方針を固め、4月から全員、定時の8時半出社になりますね。
これも目的は残業の削減。
そして仕事のスピードアップや効率化を行うため、上司と部下のコミュニケーションを密にして、しっかりマネジメントできる環境を作るためだとか。
個人の効率よりも部門の効率を重視したわけです。

今回ご紹介した会社(CTCテクノロジー)は、上からの命令や就業規則の変更ではなく、社員同士の話し合いで残業を減らすことに成功しました。
親会社の伊藤忠テクノソリューションズにも、その話しが伝わり、今では親会社でも夕礼を行っているそうです。


***************


今回は二つの話題をご紹介しました。
両方に共通するのは、「その時間だからこそ効果が出る」という事です。
つまり「時の利」です。

自分自身が出来る事には限界があります。
能力は無限ではありません。
しかし、その持っているものを最大限に活かす方法として、適切な時間帯というものがあります。

あなたが日頃から行っている趣味や、ルーティンワークになっている業務をいつもとは違う時間に行ったら、どういう効果があるか考えてみましょう。
もしかすると、いつも行っている時間帯よりも、とても効率よく最大限の効果を引き出せるかもしれませんよ。

coco05.JPG

Posted by kanzaki at 2009年03月18日 22:59