2009年05月18日

新型インフルエンザのせいで、どこにもマスクが売っていません

夕方、近くのドラッグストアへ偵察に行ったところ、マスクの販売コーナーは殆ど売り切れでした。
あるのは、一つ950円もするようなものだけ。
次回の入荷は未定との張り紙もしてありました。

新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染者急増を受け、全国がナーバスになっています。
その表れの一つが、マスクの買い込みです。
感染源から遠く離れたこの新潟市ですら、どこもかしこもマスクが売り切れております。

実は私の会社では、新型インフルエンザが話題になった時から、業者へマスクの注文をしておりました。
今朝、10,000枚が納品されました。
もう10,000枚も追加注文しているのですが、どうやら6月末まで時間がかかるようです。

とりあえず、大阪圏内の各店所へ合計1,000枚を送りました。
しかし今後が問題です。
同じペースで送っていたら、あと9日間で在庫が切れてしまうからです。

会社内でも情報と不安が交錯し、不必要にマスクを大量に送って来いと言ってくる店所があります。
また、お客様からの指示により、マスクをしてこなければ、自分の会社の敷地内へ入らせないと指示しているところもあります。
関西の支店でなくても、従業員が定期的に関西へ行くのでマスクを送って来いと言っているところもあります。
在庫があるうちは対処できますが、今月末までで在庫切れです。
それ以降はどうしろと言うのでしょうか。

保健所の保健管理課 健康危機管理室へ問い合わせしてみました。
まだ県、市レベルでの対応策が上から降りてきていないとの事。
だから、企業レベルでどのように対応すればいいのか、具体的には説明できないと言われました。
また、マスクの不足に対しても、何も措置がとられていないとの事。

オイルショック時のトイレットペーパー不足を思い出させるこのマスク不足問題ですが、私は今週いっぱいがピークだと考えます。
理由は、いくら大量に買い込んだ個人、企業と言えども、消耗品であるマスクを長期間に渡って使用し続ける事ができないからです。
数日内で一般家庭のマスクの備蓄は無くなるでしょう。
どこにも売ってないのだから、どうしようもありません。
マスクなしの生活となります。
じょじょに他国と同じように、マスクをしていない人の率が高まるでしょう。

企業もまた同じ。
在庫はどんどん消耗し、注文をしても一ヶ月近く待つ状態。
じょじょに、マスクが無いのが当たり前になるでしょう。

今回のインフルエンザは、猛毒性ではありません。
例年のインフルエンザと同じ対応でよいと考えてます。
少なくとも一般レベルでは、その対応でよいと思うし、それしか出来ません。

今回、あきれた事は、政府が国民へすばやい情報提供をしすぎたが為、かえって国民に不安を与えてしまったことです。
情報過多になった国民が防衛策として、マスクの買い込み等に走るのは当然です。

次にマスコミ。
マスコミの動向を見ていると、国内の感染者が出てくることを願っているかのような報道の仕方でした。
そして、患者のつるし上げ報道。
全く、国民のためになっておりません。
不安を増加させるだけです。

先ほどニュースでやっていましたが、まだ発症していないのに医療機関へ健診に来る人がいるそうです。
理由は、出張から戻ったところ会社から連絡があり、インフルエンザに感染していないか病院で確認してもらえるまで、会社に来るなと言われたそうです。
こんな愚かな会社を笑えないのが今の私です。

また、学校が一週間も休みになってしまったが為、日中、子供の世話をしないといけないので、お母さん達が仕事へ行けない事態が発生しております。
それはそのまま、給料の激減→生活が苦しくなる事を意味します。

まだ一部でしか起きていない事を全国レベルで震撼させた新型インフルエンザ。
私は、インフルエンザそのものよりも、適切な情報提供の仕方をしないと、国民は予想以上に不安感で暴走してしまう事の方がよほど怖いと思いました。

mask001.JPG

神ナナではあまり掲載していませんが、私は船(特に漁船)を撮影するのが好きです。
上記は、漁船のライトをアップで撮影したもの。
Photoshopで、何となく夕方チックな褪せた感じにエフェクトをかけてみました。
中心のライトの奥に見える船が、ライトのガラスによって歪みが生じた面白い画像を期待したのですが、残念ながら、そこまでいきませんでした。
また、似たような素材を探してチャレンジしてみます。

Posted by kanzaki at 2009年05月18日 22:36