新型インフルエンザ関連のニュースも大分落ち着いてきましたね。
新潟でも症状が出た人がいますが、既に世間的には安堵感があるせいか、殆ど地元民は無関心です。
最初、「豚インフルエンザ」と言われていましたが、いつの間にか「新型インフルエンザ」に呼称が統一されましたね。
養豚関連産業への配慮だからだそうです。
●豚インフル→インフルA、養豚配慮してWHOが呼称変更
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090501-OYT1T00964.htm
新型インフルエンザの呼称をめぐり、世界保健機関(WHO)は30日、「インフルエンザA(H1N1)」に改めると発表、従来の呼称「豚インフルエンザ」を取り下げた。
養豚関連産業への配慮からだ。
「豚インフルエンザ」の呼び方はウイルスが豚肉を介して感染するとの誤解を与え、各国の消費者の間に豚製品を敬遠する動きが広がった。
実際は「新型」ウイルスは人から人にうつる型に変異しており、今後の感染拡大で、豚はもはや無関係だ。
「混乱をまねく」として呼称変更に消極的だったWHOも、OIEとの30日の共同声明で、「調理された豚肉や豚肉製品を食べて感染することはない」と強調した。
テレビ番組内で、「豚インフルエンザ」と喋っていても、テロップでは「新型インフルエンザ」と修正されているのを見た時、不思議だなあと思っていたのですが、上記のような理由だったんですね。
今回一番注目されたアイテムは「マスク」でしたね。
一時は、どこのドラッグストア、コンビニ等へ行っても、全くありませんでしたよね。
一枚980円のマスクだけが堂々と売り出されていた時には、正直ひきました。
私がヤフオクで見た時は、50枚入りで1,000円前後の商品が、2万円半ばの値がついてあって、本当に驚きましたよ。
今回の新型インフルエンザは、「海外から戻ってきた人」「若い人」等がキーワードだったと思うのですが、そう考えると、一般のサラリーマン、労働者にはあまり関係ないんですよね。
ところが、私の会社の取引先・・・特に食品関連の会社は、「マスクを着用していない人は、施設内出入禁止」と大声を出したものですから、さあ大変。
仕事ですからマスクはどうしても必用、けれどどこにも売ってない。
「マスクを着用していない人は、施設内出入禁止」を言う方は、言うだけ言って、購入に関しては相手任せ。
中にはマスク以外に、体温を測って来いと言う会社もありましたね。
まあ実際、マスク着用をしてこいと言っている方も内心は、「ここまでしなくても・・・」と思っています。
もし仮に社内で新型インフルエンザの感染が分かった場合、食品関係ですと、多方面でダメージがあります。
たった一人、感染者が増えてもニュース速報で流れるぐらい、一時はピリピリしていましたからね。
しかし、マスク着用等を義務付けしておけば、「ここまでやったのに感染者が出たのは、どうしようもない」と周囲から同情をひき、言わば責任逃れをするための方便である側面も否定できません。
私の会社も、新型インフルエンザが噂されるようになった始めのうちに、既にマスクを1万枚ほど手配していました。
しかし現在、そのマスクは殆ど使い切ってなくなりました。
追加で1万枚を注文していますが、6月下旬の納品予定なので、もう既に用済みでしょう。
予想通り6月に入り、騒ぎは沈静化しました(インフルエンザそのものではなく、あくまでも騒ぎね)。
なんだか今回の騒動を見ていて、「日本人といえども、アホな側面があるよなあ」と呆れていました。
政府やメディアが「落ち着いて対処してください」と訴えかけますが、「お前らが落ち着けよ」と突っ込みを入れていた人が、さぞや多くいたことでしょう。
おそらくなのですが、今度の秋以降に訪れるインフルエンザの季節では、新型だからとか関係なく、食品関係の会社・工場などは、マスク着用での出入りが定例的に義務付けられるのではないかと予想しています。
そうすると、どのみち必用ですから、その時まで温存していようかと思います(念のために追加注文もするかも)。
新潟県の片貝医院のサイトに、ペーパータオルでマスクを作る方法が掲載されています。
どこかの学校の校門前で、マスクをしていない生徒に、先生達が自作したマスクを渡している光景をニュースで見たことがあります。
●ペーパータオルでマスク作り
http://comet.endless.ne.jp/users/katacli/mask/papermask.html
あくまでも装着により咳やくしゃみで飛沫を周囲に飛ばすことを抑止するだけで、ウイルスを吸入しなくなる程の効果はないそうですが、マスクの入手が不可能で、尚且つ仕事上、どうしてもマスクが必要な時は、とりあえず助かりますね。
本日、ちょっと気になったニュースは、これだけ需要増になっているにも関わらず、メーカーは冷めていることです。
●新型インフルでマスク需要急増それでも喜べないメーカーの事情
http://diamond.jp/series/inside/09_06_06_001/
国マスク工業会によると、5月に2億枚以上あった在庫がすべて底を突いたという。
「超立体」ブランドで知られるユニ・チャームなどは5月だけで前年同月比3倍の「フル生産」(幹部)に追われている。
ところが、である。
マスクメーカー幹部の顔色は思いのほか、さえない。
じつはマスクは返品が認められている商品なのである。
ドラッグストアなどの小売りは、毎年、秋〜春の需要を見越して店頭在庫を増やすものの、風邪や花粉症の時期が過ぎた5月に“季節商品”として返品するのが慣例となっている。
メーカー幹部は、「マスクは、返品された商品を出荷する“返品再生”が認められているが、箱がつぶれていたりすれば廃棄することもある」という。
そのマスクメーカーでは休日返上で製造をしているものの、「設備投資を伴う増産はまったく考えていない」と慎重姿勢を崩さない。
日用品トップの花王でさえ、昨年にマスクから撤退したほどで、収益が厳しいビジネスともいえる。
沢山作ったとしても、販売するお店が「もういらね」と考えれば、メーカーに返品できる商品なんですね。
ならば、予測を誤って大量に仕入れても、売れればラッキー。
売れなくても返品で安心というわけですか。
まあ、マスクを製造している会社も「商売」なのですから、利益を考えなければいけません。
しかし今回のような事態の場合、会社や住民達が購入したマスクは、国や市町村が後で費用負担するなんて事はできないものなのですかね。
下記のような事例もあるのですし、食品だけではなく、マスクも対象にならないものでしょうか。
●災害時の菓子提供で協定 新潟市と森永製菓
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090602/sty0906021314002-n1.htm
地震などの際、避難所生活のストレスを和らげてもらおうと、新潟市と森永製菓(東京)は2日、災害時に菓子を提供する応援協定を結んだ。
協定は、災害時に市からの要請に応じ、森永製菓がビスケットやゼリー飲料などの在庫品を避難所へ提供する内容。費用は市が負担する。
新潟市はこれまでレトルトご飯や飲料水については各メーカーとの間で提供協定を結んでいるが、製菓会社とは初めて。
今回の一連のインフルエンザ騒ぎで最も怒りを感じたのは、マスクにまつわるネット販売です。
●楽天、加盟店に「マスク買い集め」奨励
http://news.tbs.co.jp/20090526/newseye/tbs_newseye4142124.html
要約するのも嫌な記事です。
テレビでは騒がれていませんが、実は楽天は、利用者のメールアドレスなどの個人情報を1件10円で販売していました。
●楽天、利用者のメールアドレスを含む個人情報を「1件10円」でダウンロード販売していることが判明
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090527_rakuten_csv/
今まで、楽天で購入した事の無い私はともかく、多くの人が利用している訳ですから、この件はきっちりと解決して欲しいものです。
Posted by kanzaki at 2009年06月02日 21:12日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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