2010年05月07日

「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」を読んだ感想

「iPhoneとツイッターで会社は儲かる (マイコミ新書、山本敏行・著) 」という本をとある方からいただいたので読んでみました。

●iPhone
http://www.apple.com/jp/iphone/

●Twitter
http://twitter.com/

著者が意識的になのでしょうが、平易な文章を心がけて書いているので、まるでブログを読んでいるかのようにスラスラと読めました。
こういう才能は、非常に羨ましいです。
けれど15分程度で読んでしまったので、買うとすればボリュームがやや少ないかも。

この本は、あくまでもiPhoneとツイッター(Twitter)、他にも今までブログやらmixi等を使って、ネット上でのコミュニケーションをした事がある人の「復習」的な書籍だと思います。

プライベートで使っていたネット上のコミュニケーション。
それが実は、ビジネスにも応用が効くんですよというメッセージが込められていると思います。

誰でも名前ぐらいは知っているガジェットとサービス。
それらを使いこなすユーザー数は多いし、その人達はとても積極的・活動的・社交的ですから、十分にこの本は売れるでしょうし、賛同する人も多いことでしょう。

著者の山本敏行さんは、株式会社EC studioの代表取締役。
上に立ってはいますが、フットワークが非常に軽い人で、興味のあるものはとりあえず試して、それがビジネスに役に立つかをどんどん検証してみる感じです。
こういう人が上にいると、確かに社内の空気の通りが良いのだろうなあと思います。


●IT経営実践企業|EC studio
http://www.ecstudio.jp/


さてタイトルには、iPhoneとツイッター(Twitter)で儲かると確信的に書いてありますが、実際の内容はそういうものではありません。
その二つによって、社内・社外のコミュニケーションの風通しを良くして、いろんな意見・考えを取り入れることが、結果として会社の業績向上に繋がるという内容でした。

著者の会社は、別のどんなガジェットやサービスを使っても、自分達が楽しめて有益なものにする創意工夫の精神があるのだと思います。
だから、iPhoneやTwitterが下火になったとしても、また別のものを見つけだすバイタリティが感じられました。

この本の後半は、iPhoneやTwitterではなく、「クラウドコンピューティングの可能性」について書いていると言ってもいい。
wikiには、クラウドコンピューティングについて以下のように書かれていました。

従来のコンピュータ利用は、ユーザー(企業、個人など)がコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自分自身で保有・管理していたのに対し、クラウドコンピューティングでは「ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受け、サービス利用料金を払う」という形。

今までだったら、目の前にあるパソコンにワード、エクセル、アウトルック等のソフトをインストールして操作していたけれど、それを今度は、インターネット上にあるサイトへアクセスして、そのサイト上でワード、エクセル、アウトルックと同等の作業をしてしまおうと言うもの(適当すぎる解説だけれど、まあこんなものでしょう)。
パソコンにインストールしてあるアウトルックエクスプレスでメールの送受信をしていたものをGoogleのWebサービスであるGmailを使うのも、そういった思想の一つだと思ってください。


●クラウドコンピューティング入門
「パソコン&ソフト」から「サーバー&サービス」へ
http://dekiru.impress.co.jp/contents/026/02601.htm


さて、私個人なのですが、iPhoneは維持費が勿体無いので所有していません。
Twitterもやってはいますが、何が面白いのか分かりません。
私は、この二つの相乗効果がもたらす快適性を知らずに過ごしています。

基本的に、人が作ったサービスの上で転がされるのが好きじゃないからだと思います。
「いちユーザー」としてカウントされるのが嫌い。
サーバーを借りて、神ナナを自分のペースで運営しているのが一番気楽です。
サーバーの容量も大幅に増やしたので、いろんなCGIを組み合わせて、自分の好きなようにいじることができます。
今、少しずつその準備を進めているところです。

何をしたいかを考え、自分にあったものを使えばいい。
ブログというスタイルは、最近では古くなったとは言え、相手へメッセージを伝えるのには非常にスタンダードで優秀だと思う。
だから私は、今も続けています。
今後も興味があったら、読み続けていただければ幸いです。

Posted by kanzaki at 2010年05月07日 22:36