2010年09月19日

異変続きの木星〜縞模様が一本消えたり、表面で発光現象

昨日は胃潰瘍という私の体の中のお話しでしたが、今日は一気に宇宙のお話し。


●三菱電機 DSPACE/コラム:星空の散歩道Vol.56[木星に異変 縞が消えた:渡部潤一]
http://www.mitsubishielectric.co.jp/dspace/column/cw56.html

木星は人気のある天体である。小望遠鏡では、木星の回りに寄り添う4つの衛星が見えるし、それらが日々動いていく様子がわかる。また本体にも赤道を挟んで二本の太い縞模様が見える。南赤道縞と北赤道縞である。場合によっては、その南側の縞に楕円状の斑点(大赤斑)が重なっているのがわかるだろう。ところが、この木星に、いま異変が起きている。この縞模様のうち、最も太く、濃い茶色であった南赤道縞が消えてしまったのである。いま木星を眺めると一本の縞しか見えないのである。

●木星の縞が1本消失?
http://www.astroarts.co.jp/news/2010/05/19jupiter/index-j.shtml

現在、木星では、おなじみの赤道縞の1つが消えて、トレードマークの大赤斑がぽつんと取り残されたように見えている。天体観測に慣れている人ならば、それほど口径の大きくない望遠鏡でも、茶色っぽい色をした帯を失った木星の姿を確認することができるはずだ。
木星では、3年から15年の周期で赤道縞の消失が起きることがわかっている。今回消失の兆しが見え始めたのは昨年の中ごろで、今年5月に入って縞は完全に見えなくなってしまった。消失のメカニズムや復活のタイミングなどはわかっていないが、赤道縞をつくっている雲の温度が低下すると高度が落ち、上層に流れ込む雲によって隠されてしまうのかもしれない。


主要な縞模様の1本が、約18年ぶりに消えてしまいました。
大赤斑(だいせきはん)と呼ばれる、茶色いちょっと楕円型をした場所の上を通る縞模様でした。
この大赤斑も少しずつ縮小しつつあるらしい。

先月21日なのですが、木星の表面で2秒ほどの発光現象がありました(日本のアマチュア天文家が発見)。

●木星に小天体衝突?アマチュア天文家が“発光”撮影 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100822/scn1008221541001-n1.htm

木星で21日未明、小天体の衝突が原因とみられる発光が起き、熊本市花立2丁目のアマチュア天文家立川正之さん(52)がビデオ撮影に成功した。連絡を受けた国立天文台の渡部潤一教授は「発光現象がとらえられるのは極めて珍しい」として、国際天文学連合(IAU)に報告した。


●Yet another Jupiter impact!? August 20, seen from Japan - The Planetary Society Blog | The Planetary Society
http://planetary.org/blog/article/00002631/


実は今回に限った話ではなく、6月3日にも、オーストラリアやフィリピンで、同様の現象をとらえました。


●ハッブル宇宙望遠鏡、再び木星の発光現象の正体を明らかに
http://www.astroarts.co.jp/news/2010/06/21jupiter/index-j.shtml

米国東部夏時間6月3日午後4時31分に、オーストラリアのアマチュア天文家Anthony Wesley氏は、望遠鏡で木星のライブ映像を見ていた際、木星の表面で起きた発光現象を目撃した。フィリピンでは、アマチュア天文家のChris Go氏が同じ一瞬の現象を確認、2秒ほど続いた発光をビデオにおさめた。
今回木星に衝突した天体は、隕石だったとみられている。木星に落ち込んでいった隕石は、大気中で加速して温度が上昇した。高温となった隕石が大気中を通過することで、その背後に超高温となった大気ガスと蒸発した隕石の一部からなる尾ができ、それが輝きを放った。しかし、急速に尾の物質は冷え、数秒でその輝きを失ったと考えられている。


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自分の机の書類すら、なかなか処理出来ずに困っている私ですので、手の届かない場所にある木星は、空想上の天体だと言っても構わないレベルです。
せいぜい、「木星帰りの男」であるシロッコ様を思い浮かべるぐらい。


そういや上を向かないもんなあ、最近。
上を向いて歩こうと思いつつも、夜は足元が暗いし、仕事で疲れていますから、なかなかそうは出来ません。
みなさんも、そうじゃありませんか?

小学校の頃、私は鉄棒にぶら下がり、半回転して逆さの姿勢のままで空を見るのが好きでした。
自分の目の前には、青空しか無いのです。
そのだだっ広い青空に吸い込まれそうな、そのスケール感の大きさが好きだったのかも。
けれど今は、そういう事を感じなくなりました。

今じゃ空に関しては、せいぜいお天気が気になるぐらい。

とりあえず理屈抜きで、上を向いてみましょうか。
そうしたら、何か新しい事が開けるかもね。

Posted by kanzaki at 2010年09月19日 22:44