2010年11月15日

いっこく堂さんを支えた言葉〜外相もし背かざれば、内証必ず熟す(心ゆさぶれ!先輩ROCK YOUにて)

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※楽器は人が触れなければ音が出ません。
最初に音を出そうと思ったのも自分ならば、演奏を続けていこうと決めたのも自分。
決意と継続が、人を成長させます。
逃げていく人に、人は拍手をおくりません。

※※

日本テレビにて「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」という番組があります。

●心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU
http://www.ntv.co.jp/rockyou/

最初に見たきっかけは、若手俳優の松坂桃李さんが出演しているからです。

●松坂桃李オフィシャルブログ「M-Storiy」Powered by Ameba
http://ameblo.jp/torimatsuzaka/

●松坂桃李 - トップコート | ARTIST PROFILE |
http://www.topcoat.co.jp/profile/index.php?a=19

●松坂桃李 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%9D%82%E6%A1%83%E6%9D%8E

●主演舞台『銀河英雄伝説』 -第一章 銀河帝国編- オフィシャルサイト
http://www.gineiden.jp/
神崎も大ファンの「銀河英雄伝説」が遂に舞台化!2011年1月7日〜1月16日青山劇場で上演予定

・舞台『銀英伝』第一章製作会見を動画でスペシャルレポ! - ニュース - アニメイトTV
http://www.animate.tv/news/details.php?id=1285825215

松坂さんは、特撮番組『侍戦隊シンケンジャー』の主役である志葉丈瑠(シンケンレッド役)を演じていました。
観ていた人からは「殿」と、今でも呼ばれています。
脚本がとても良かったせいもあるのですが、劇中でのかっこ良さと言ったら半端ではありません。
また、あの低い声も、かっこ良さを引き立てます。

本人もシンケンジャーに出演したことを誇りに思っており、「戦隊シリーズ出身者の中には、プロフィールなどでシリーズへの出演歴を伏せる者も居る」と話した上で、そういう人に疑問を抱くと語っています(wikiより)。

仮面ライダーシリーズと違い、戦隊シリーズに出演した人で、その後も俳優業等で大活躍している人というのはあまりいないのですが、松坂さんは俳優業の仕事がずっと続いております。
若手俳優の中でも注目株ですので、機会があれば現在放送中のドラマ等を御覧ください。
個人的には、シンケンジャーの第44話から最終回迄が一番のお勧めです。
普通この時期になると、スタッフは新番組の方へ力を注ぐものなのですが、完璧で全く無駄と隙がない脚本(現在の日本のドラマで、これ以上のものは無いと思う)に触発され、スタッフも出演陣も気合が入っているのが、画面から感じ取れます。

●侍戦隊シンケンジャー 第四十四幕 志葉家十八代目当主|東映[テレビ]
http://www.toei.co.jp/tv/shinken/story/1190507_1569.html

ちなみに、この完璧な脚本を担当した小林靖子さんは現在、仮面ライダーOOO(オーズ)を担当しています(来週と再来週の脚本は別の人なので注意)。
こちらもまた、名作の予感です。

●仮面ライダーオーズ/OOO | 東映[テレビ]
http://www.toei.co.jp/tv/OOO/

※※※

さて、「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」の先日のゲストは「いっこく堂」さんでした。


●いっこく堂 オフィシャルホームページ
http://www.ikkokudou.com/

●いっこく堂 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%93%E3%81%8F%E5%A0%82

いっこく堂( - どう)は、腹話術師である玉城一石(たまき いっこく、1963年5月27日 - )を座長とする人形劇団。 「玉城一石がいっこく堂という芸名で活動し腹話術をしている」と言われることが多いが、玉城本人は「誤解されるが、私と人形でいっこく堂という劇団を組んでいる」と言っている。

上記wikiにあるとおり、本当は「いっこく堂」という人形劇団の玉城一石さんと言うのが正しいのですが、ここでは「いっこく堂さん」と書かさせていただきます。

番組を観ていて感じたのは、年齢が47歳という事もありますが、相当の人格者だと思いました。
色々と苦労を重ねて遅咲きだったせいもあるのですが、それ故に強い心を持っているのを話しぶりから受け取れました。

番組レギュラーの若手俳優の皆へ、以下のように話しました。

※※※

やっぱり自分の心を信じる。
自分がやりたい事はやるべきだと思います。
僕も周りから反対されて腹話術をはじめたのですけれども・・・でも、やりたかったんでやりました。

高校の時の先生に教わった言葉があります。

外相もし背かざれば、内証必ず熟す
※出典「徒然草」157段

意味は、うわべだけでもいいから外側をその様にしていけば、内側はいつか必ずそうなって熟すという事です。

中学校の時、ちょっと暗い時期がありまして、友達も少なめだったんですけれども、高校になってからちょっと明るく振舞ってみたんですね。
自分から意識して自分を変えていこうと思って、人の前で明るく・明るく高校の一年の一学期からしたんですね。

そしたら、国語のアラカワゼンイチロウ先生がいらっしゃって、「外相もし背かざれば内証必ず熟す」という言葉を授業でいただいた時に、「ああ、自分がやっていることは間違いじゃないんだな」と、凄い後押しをしてもらった気がして。
今でも辛いことや悲しいことがあった時、すぐ切り替えるようにしています。

※※※

上記の説明に、加藤浩次さんは、
「多分、落ち込んだり辛い顔をした人に、人は集まんないですよね」
と自分の意見を伝え、いっこく堂さんも納得していました。

ファッションとか化粧等、外観を変えることで自分自身をイメチェンするという事はよく聞きますよね。
スポーツや趣味でも、とりあえずその業界で一番有名なブランドやプロ用で道具をひと通り揃えるのも同じ。
ただし、その事について真剣に取り組まない人は、数ヵ月から数年後には、それらの道具が単なる粗大ごみとなってしまいます。

今回のいっこく堂さんの場合ですが、番組内でもちょっと語っていましたが、中学時代に同級生500人に無視される壮絶ないじめにあっていました。
そういう経験で自分自身を「死」へ追いやる人もいますが、彼は負けなかった。

高校に入ってから、自分自身を変えてみようと思った決心は、相当な決意だったと思うんですよ。
自分で変わろうとする意志と努力。
大人でも難しいのに、10代半ばでそれを行ったのには尊敬しますよ。

人が話した言葉に感銘する瞬間というのは、自分自身の心の中を的確に捉えた言葉に出会った時だと思います。
自分自身の中で色々と考えているからこそ、そういう言葉に出会える。
何も考えていない時だと、例え同じ言葉が自分の目の前を通っても見過ごしてしまいます。

小中高の学生時代というのは、まだ自分の生きている世界が狭いものです。
それなので、そんな中でイジメ等の辛い思いをした時、逃げ道がありません。
もし大人になってから職場でイジメを受けたとしても、その会社を辞めれば簡単に済むことですが、学生にはそのような選択はありません。
逃げる方法は、登校拒否や自殺になってしまう。

その年齢では、狭い視野でしか考えられないのだからどうしようもありません。
そんな中、いっこく堂さんが選んだ選択肢は、本当に凄いと思いますよ。
逃げずに、前へ進むための方法を選んだのですから。
そういう事があったからこそ、真面目に語っている時の口調に、人格が感じられるのでしょうね。

Posted by kanzaki at 2010年11月15日 20:53