2010年12月02日

地上デジタル放送受信機の世帯普及率は、新潟県が95.1%で全国一位だそうです

総務省の調査によると、地上デジタル放送受信機の世帯普及率は、新潟県が95.1%で全国一位だそうです。
昨日の地元新聞紙夕刊に掲載されていました。
新潟県は2009年3月の調査時点では普及率58%で32位だったのに、ものすごい躍進です。

この背景には、集合住宅やビル陰などの対策が他県より進んだことがあげられます。
確かにそれは納得できるかも。
新潟には上越新幹線が通っています。
市内ど真ん中を新幹線の高架線が突っ切っています。
そのせいで高架線周辺の多くが、建物の屋根にアンテナを立てても、アナログ放送が受信できません。
新潟市ど真ん中がそんな状態なんですからね。
その為、JRと難視聴地域の組合とで、共同アンテナを使ってアナログ放送を受信できるようにしました。
この共同アンテナなのですが、画質が非常に悪い。
ゴーストが酷くて、永久保存版として録画をしたくない画質でした。
そんな状態が何十年と続いたのですが、屋根に地デジ対応アンテナを立てれれば、新幹線の通る高架線周辺でも、ちゃんと地デジ放送を受信できることが判明しました。

しかし、今までアンテナが無かったのですから、地デジ対応テレビを購入するだけではなく、屋根にアンテナを立てる工事も必要となります。
ちなみに我が家は、その工事代で約10万円かかりました(色々と複雑な事情があるんだけれどね)。
どこの家でも、そう簡単に工事代をポンと出せるわけがありません。
そこで、JRと組合はKDDIと手を組み、難視聴地域の全世帯に光ケーブルを引くことにしました。
光ケーブルを使い、そのケーブルの中にアナログ放送のデータ、地デジ放送のデータを流し、アンテナを立てなくても受信を出来るようにしたのです。
旧名称「ひかりone」・・・現在の「auひかり」を利用したものです。

●au one netがおすすめする地デジ対策: auひかり | au one net
http://www.auone-net.jp/service/connect/ftth/chideji/index.html

これを利用する際、家屋や社屋までの光回線の引きこみ工事代は、全て無料でした。
JRと組合が負担したからです。
今現在、これを使って地デジを観ても、月額無料です。
ただし、地デジ完全以降後は、月額840円を徴収される仕組みです。
尚、有料チャンネルの契約やインターネット契約等をすれば、その840円は無料となります。

我が家は自腹でアンテナを立てましたが、私の会社はこのサービスを利用しました。
新潟市中心部で、上記の光回線を使った工事は、大体今年前半で終わったようです。
政令都市の各家屋・社屋の工事を沢山する為、他県の工事業者も応援に来て、突貫工事で行われたようです(本当にありがとうございました)。
上記のような事情があったから、新潟(特に新潟市中心部)は地デジ化が進んだのかもしれませんね。

また、新聞によりますと、ヨドバシカメラ等の家電量販店のテレビ売上率は、県外と比較しても上位に入るそうです。
地域のつながりが強く、まわりが買うと自分もと購入する人が多い県民性が要因としてあげられます。

新潟県は一日当たりのテレビ視聴時間が平均8時間34分。
関東と比べて51分も長く、全国的に見ても長いそうです。
テレビ好きが多いのも、理由の一つなのかもしれませんね。
でも、昼間に仕事をしている人が、会社から帰宅して就寝まで、8時間もありませんよね。
高齢者が本当に多い地域なので、日中もテレビを観ることができる人が多いのも理由かも。
調査対象にもよるのでしょうけれどね。

ここ最近、エコポイント半減前の駆け込み需要がすごい事が、ニュース等で取り上げられていますよね。
職場やその他の場面でも、「地デジ対応テレビを買ったか?」「何インチの大きさのテレビを買ったか?」が話題になっています。
驚くことに、みんな40インチ以上のテレビを平気で買っているんですよね。
どこに、そんなお金と設置する場所があるのだろうと驚きます。
なんとなく、誰よりも大きいテレビを買うことを競い合っているようにも思えてなりません。
新潟県の最低賃金は時間額681円で、全国的にも低い方なのにね(つまり、年収が低い人が多い場所)。

新潟がこれだけ普及率があっても、家の中の全てのテレビを地デジ化している訳ではないでしょう。
これからアナログ放送停波まで、寝室等の二台目、三台目の購入をしていくことでしょう。
おそらく新潟の家電量販店は、リビング等に設置する大型テレビより、寝室・個室等に相応しい小型のテレビを積極的に販売するのではないでしょうか。

私もなんだかんだでテレビを見ます。
今年前半は、流行語大賞(ゲゲゲの〜)にもなった「ゲゲゲの女房」を毎日観ていたし、今は「相棒」を観ています。
なるべくテレビを観ないで、その時間を別の方へ割きたいとは思っています。
しかし決して、「私はテレビを観ません(キリッ)」と、観ない事を自慢するような事はさすがに出来ません(以前はそうでしたが、やはり無理)。

でも、地デジ移行をきっかけに、テレビを観ないという選択をする人も出てくるかもしれません。
NHKは受信料未払者に裁判を起こしました。
そんな事をするぐらいならば、スカパーやWOWOW等のように、スクランブル放送にしちゃえばいいのにね。
でも、スクランブルをかけたら解約者が大量発生。
新規契約も見込めない事が市場調査で分かったのでタブーとなっています。

私はちゃんと払いますよ。
だって、受信料を払わないでテレビを観るなんて、学校の給食費を滞納している親みたいだもの。
もちろん、色んな事情があるでしょうから偏見は良くないとは思いますが。

けれど、それは私個人の考え。
アンテナもテレビも全て処分し、ゼロから初めて見るのもいいかも。
仕事以外の時間を自分の成長の為に使うには、何かを犠牲にしなければいけません。
最も効果的なのは、テレビやインターネットとの隔絶。
それなりに自分自身の成長に効果はあると思います。
でも、地デジ受信機の世帯普及率が全国一位の県内で、そんな事を言っても、誰も賛同してくれないでしょうね・・・(しかも、私が言っても説得力がありません)。

Posted by kanzaki at 2010年12月02日 21:33