2010年12月25日

重ね着の推奨〜カーディガンを一枚余分に着ると、体感温度は2.2度上昇

今日は、平野部である新潟市内でも雪が降っています。
積もったりはしないのですが、冷たい風が強く吹いているので、体感的には辛い一日でした。
ホワイトクリスマスと言えば聞こえは良いのですが、寒さを越して痛いぐらいですので、幻想的な事は微塵にも感じることが出来ません。

イソップ寓話のひとつに北風と太陽(きたかぜとたいよう)というお話しがあります。
北風が吹いて旅人の上着を吹き飛ばそうとしますが、寒さを嫌った旅人は上着をしっかり押さえてしまい、服を脱がせることが出来ませんでした。

寒いと服を着込むのは今も昔も同じ。
寒くなったら、もう一枚服を着ることで寒さをしのぐものです。
この「重ね着」を環境カウンセラーの浅羽理恵さんは推奨しています。


●浅羽理恵さん公式ブログ「Esther」
http://rie24x.blog136.fc2.com/


省エネルギーセンターの実験により、「重ね着」は有効だと分かりました。


・カーディガンを一枚余分に着ると、体感温度は2.2度上昇

・ひざ掛けを使うと、体感温度は2.5度上昇

・靴下、スリッパを履くと、体感温度は0.6度上昇

・スカートをズボンに着替えると、体感温度は2.9度上昇


環境省は地球温暖化防止のため、暖房時のオフィスの室温を20度にすることを呼びかけています。
「ウォームビズ」が推奨されている昨今、重ね着による体温調節は良いことだと思います。

ウォームビズは正直、クールビズよりマイナー感があります。
しかし、人によって同じ場所でも体感温度は違いますから、積極的にやって損は無いと思います。

ちなみに重ね着によって、石油ファンヒーターの設定温度を1度低めにした場合の節約金額の目安は年間780円。
CO2削減量の目安は年間25キログラムだそうです。


※※※


いくら首都圏のお偉いさんがウォームビズを推奨しても、暑さと違って寒さに耐えるのは、本当にしんどいものです。
確かに重ね着は有効。
しかし、いくら体感温度が2.2度上がっても、元の体感温度が0度ならば、寒さに違いはあまりありません。
だから、暖房器具が必要になります。

北国の寒さは厳しいですから、暖房に費やすお金はどうしても高くなります。
我が家のホームタンクも、灯油を満タンにしますと、簡単に支払いが2万円を超えてしまいます。
しかも、この一回の給油で冬を越すのは無理です。
昨シーズンから、雪の降り方が異常に多くなっているので、今年の光熱費はますます上昇しそうですよ。

ちなみに来年2011年10月より環境税が導入されます。
ガソリン・軽油1リットル当たりの上乗せ税率は2011年10月が0.25円、2013年4月に0.50円、2015年4月に0.76円。
私もちゃんと調べていないのであれですが、確か暫定税率は廃止されるのですよね?
その上で環境税が導入される。
暫定税率の場合、軽油や灯油は対象外だったけれど、環境税では灯油等にも税金が課せられます。
相変わらず意味不明な消費税まで支払わなければいけない。
北国の人たちの冬越えはきびしくなりそうです。

ラジオか何かでこんな話しを聴いたことがあります。
北海道の人が東京に来たら、「東京は寒い」と思ったそうです。
東京の人からすれば、「北海道の方が寒いでしょ!」と言いたいところですよね。
北海道の人がそう思う理由は、北海道の方が建物内の暖房をガンガンに効かせるからです。
物凄くあつくなるので、かえって室内での衣類は薄手になります。
しかし東京では、北海道ほど暖房器具をガンガンには使わない。
それ故、体感温度として東京の方が寒いと思った訳です(昔のエピソードですから、今はどうか分かりません)。

今年は昨シーズンのように大雪が降らないことを祈りたいのですが、外の景色を見るに、それは叶わないようです・・・。

Posted by kanzaki at 2010年12月25日 20:53