2011年03月14日

品不足と計画停電とホワイトデー〜東北地方太平洋沖地震(東北関東大震災)

今朝は作業着を着て、防災グッズ等を背負って出社しました。
いつでも被災地へ行ける為であり、また新潟でいつ大きな地震が起きても、みんなで生きる残る為の備えです。
しかし周りは、ごく普通の格好をした人ばかり。
新潟だって先日、大きな揺れを体験したのですけれどね。

新潟市内のコンビニは、朝ならばパンや弁当の類が置いてありますね(無いところもありましたが)。
しかし、夜になると全くありません。
生産と運搬の数が減っているようです。

今日はコンビニだけではなく、ドラッグストアからも物資が消えました。
お米、水やお茶等の飲料水、カイロ、乾電池、トイレットペーパー等が、ごっそりと無くなっています。
みんなが一斉に買いあさった為です。
計画停電の影響が心理的にも働いているのかもしれません。
店内のお客さん達のピリピリした空気が印象的でした。
ガソリンも150円台になり、夕方になると、ガソリンスタンドが大縦列です。

他の業者さんも、被災地にある自分の会社の支援に行くらしい。
話しをした人は、新潟県中越沖地震で被災した人でした。
当時、食料はなんとでもなったけれど、物資の不足等で、トイレと歯磨きと洗顔が出来ないのが困ったと言っていました。
風呂は入らなくてもいいけれど、それらに必要なモノが無くて大変だったそうです。
トイレというのは、仮設トイレの事です。
水洗トイレが使えない時、これがあると無いとでは全く違います。

新潟市のお役所が、1000を越える市内にある仮設トイレを入手し、被災地へ向けて送り出したそうです。
勿論、その行為は素晴らしいとも思うのですが、各企業がピンポイントで持っていく分まで、ごっそりと持って行ってしまったので、入手不可能になっています。
私も、その業者も非常に悩んでいます。

今日は日常業務をやっている時間はありませんでした。
電話の応対、安否確認、物資の調達や送り出し等に右往左往していました。
被災地の従業員は幸い、殆どの人の所在が分かりました。
しかし、自宅を津波で流されたり、倒壊した人もいました。
新潟の中越地震、中越沖地震も大変でしたが、今回は更に津波も加わり、復旧が困難になっています。

仙台に支援物資を運び終え、仙台から新潟へ第一陣が帰還しました。
高速道路は使えないものの、4時間程度で新潟へ戻れるようになりました。
しかし、燃料が全体的に不足しているので、そこが問題です。

そんな中、一番困ったのが「計画停電」です。
週明けにいきなりでしたし、停電直前に中止したり、さんざん振り回されていました。
停電するのは、みんなの為になるから協力したいです。
しかし、業務に支障が出ないように準備が必要です。
残念ながら、情報が錯綜して、うまく出来ませんでした。

理由の一つは、情報が分かりにくいから。

●東京電力ホームページ
http://www.tepco.co.jp/index-j.html

上記サイトの「緊急逼迫による計画停電の実施と一層の節電のお願いについて」というところに、「時間別に対象となる資料」と「地域別の詳細な資料」というPDFファイルがあります。

テレビでよく紹介されていたエリアごとの説明は「時間別に対象となる資料」です。
しかし、これは大雑把であり、同じ地域でも停電する時間のグループが違うのですよ。
それを調べるために、「地域別の詳細な資料」を確認しなければいけません。
しかしよく見ると、全く同じ住所のものが二つ併記されており、それぞれ別のグループになっていたりします。
違いが分かりません。
また現地からの連絡で、各グループ混在地域に支店があり、どっちの時間帯に自分の建物が停電になるのか分からないというものもありました。

夕方、第5グループの一部が停電になりましたが、対象エリア以外でも、強制的に予告なしで停電したらしいですね。

私の方で、各支店が計画停電の対象エリアか、そして停電する時間帯はいつなのかを調べました。
支店の数が多い私の会社の場合、あの程度の資料では調べるのに時間もかかるし、見落としする可能性もあります。
公式サイトに、郵便番号や住所等を検索窓に入力すると、計画停電の対象かどうか、時間帯はいつか等を簡単に調べられるようにして欲しかったです。
調べ終わったのは、つい先ほどでした。

今後は、計画停電が当たり前なんだと考え、これから何年先も、企業側はいつでも対応できるようにしなくてはいけないと思いました。

今日はホワイトデー。
震災があったばかりですし、どうしようかとも思ったのですが、いつもどおりお渡ししました。
暗い表情の連日。
そんな中、笑顔が花開きました。
やはり、お渡しして良かったです。

仙台へ行っている上司も、早ければ明日の朝、パソコンやオフコン等の機器をネットワークに繋いで動作確認できれば、新潟へ戻れるらしい。
建物自体は損傷していますが、仕事が出来ない訳じゃないそうです。
ライフラインも少しずつ、復旧しています。

大変、お疲れ様でした。
元気な姿で、戻ってきてください。

Posted by kanzaki at 2011年03月14日 23:00