2011年04月10日

「春眠(しゅんみん)」の本当の意味は?

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震災以降まだ一度も、自分の一眼レフカメラで撮影していません。
上記の写真は、iPhoneで撮影したものです。
別に自粛とかそういう訳ではないのですが、なんとなく・・・。
天気も良かったので、気晴らしに自転車で走りました。
体を動かすと、凝り固まった心もほぐれていくような感じです。

本日は新潟市に、ミュージシャンの藤井尚之(ふじい・なおゆき)さんが来られました。
とても温厚で、やさしい感じの人でした。
そういう人だからでしょうか、周りのスタッフの方たちも穏やかな人達でしたよ。
また新潟に来て欲しいです。

●「春眠」の意味は?

春になると、どうして眠いのでしょうかねえ。

「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず。処々(しょしょ)に啼鳥(ていちょう)を聞く」

これを書いたのは、中国は唐の詩人・孟浩然(もうこうねん)。
その代表的な漢詩、「春暁」の一節です。

「春眠暁を覚えず」の部分は、何故かみんな知っていますよね。
昔の時代も、今の時代も、春は眠いという認識は同じだからでしょうか。

この「春眠」という部分ですが、「春は眠いものだから寝過ごしてしまう」とみんな理解していますよね。
別の解釈もあるそうです。

別の意味は、「夜が明けたことも知らずに眠っていた。気が付けばあちこちで鳥が鳴いている」という情景。
つまり、「春になって夜明けの時刻が早まって、日の出に気づかなかった」という事です。

ここ最近は色々とあって、ゆっくりと眠れなかった人も多いのではないでしょうか。
本来ならば、穏やかな気候でウトウトしがちな時期。
そんな当たり前の日々が訪れて欲しいものです。

●穀雨(こくう)とは?

穀物を育てる雨を意味します。
二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、4月20日をさします。
もう来週です。早いものですね。

この時期は季節の変わり目で雨が良く降ります。
4月上旬に蒔いた籾(もみ)が稲に育っていく頃です。
農耕にかかわる人にとっては恵みの雨です。
菜の花が咲く時期でもあるので、この時期の長雨を「菜種梅雨(なたねづゆ)」とも言います。
菜種梅雨は、なんとなく聞いた事がある言葉かと思います。

・穀雨 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%80%E9%9B%A8

・二十四節気 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%9B%9B%E7%AF%80%E6%B0%97

「春眠」と「穀雨」。
私のイメージは、どちらも静かな感じです。
せいぜい雨の音や鳥の声程度で、耳障りじゃない情景。

私はまわりに音があると、本を読んだり集中できない方です。
特に人工的な音は苦手です。
逆に雨の音や鳥の声は、深く本に集中できます。

節電のため、夜の街は明かりが少なくなりました。
明かりが少ないと、音も少なく感じます。
夜空を見上げて、深く深呼吸したくなります。
自分の歩みを少しスローにしてみたくもなります。

いつもならば目の前のことばかり考えているのですが、少し先の事も考えられるような気がします。

Posted by kanzaki at 2011年04月10日 22:56