2011年08月11日

「気づく」ことを重視した禁煙法「リセット禁煙」とは?

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【リセット禁煙】

タバコの値段が高くなって久しいですが、みなさんの周りでも「禁煙」を実施した方がいらっしゃるのではないでしょうか?

タバコを20歳から70歳まで50年間吸い続けた場合、タバコとタバコを吸うことによって生じる費用(医療費やコーヒーなどの嗜好品費)は、総額1600万円になるそうです。

タバコをやめられない人は、タバコをストレス解消の道具だと思っています。
そもそも、イライラするのは、ニコチンが切れたせいです。
つまり、タバコ自体がストレスを作っているのです。

こうした仕組みに「気づく」ことを重視した禁煙法「リセット禁煙」と呼びます(「雑誌PRESIDENT」より)。

【リセット禁煙の方法】

「リセット禁煙」は、吸いたい欲求を抑えつけるのではなく、「気づき」によって吸いたい欲求自体をなくしてしまう方法です。
だから、成功率が高いのです。

禁煙には、「体の禁煙」と「心の禁煙」があります。

ニコチンは禁煙をはじめてから三日間で、完全に体外へ排出されます。
また、喫煙衝動も僅か2、3分しか続きません。
それを把握しておけば、「体の禁煙」は簡単です。
喫煙衝動が来たら、これはタバコによるイライラなのだと意識しながら凌ぎます。

難しいのは、「心の禁煙」です。
タバコが不安を植え付け、その不安をタバコが解消しているという自作自演の構造を知る必要があります。

【タバコが吸いたいと思う仕組み】

タバコに含まれるニコチンは、強烈な薬理作用で脳のドーパミン神経を刺激して、ドーパミンを無理やり出させます。
ドーパミンは幸福感をもたらす脳内物質ですが、喫煙を続けていると無理がたたって、ドーパミン神経が弱ってしまい、自力ではドーパミンが出せなくなります。
癒しの脳波であるα波も減少していきます。
やがて、タバコを吸っている瞬間にしか、幸福を感じ取れなくなってしまいます。
タバコによって喜びを奪われ、タバコでしか喜びを与えてもらえない。
ニコチン中毒者はタバコが心の支えなので、奪われるのは辛く禁煙が出来ないのです。

【タバコがうまいと感じる回路は一生消えない】

一度、自転車の乗り方やスキーの滑り方を覚えると、体が一生忘れません。
タバコもそれと同じなのです。
タバコを吸った時だけドーパミンが出るようになって、タバコがうまいと感じる回路が出来てしまっているのです。

一度繋がった回路は一生消えません。
だから、たった一本のもらいタバコで、回路が活性化してしまい、いとも簡単に禁煙は破られてしまいます。

この回路が消えないことを認識し、一本でも吸ったら元に戻ることを肝に銘じる必要があります。

自分なりのはっきりした禁煙動機があると成功しやすいそうです。
病気の治療、スポーツの能力向上、海外旅行のためとか。
漠然と「健康のため」では弱いので、強い動機を用意するべきです。

目標設定にしても、「一生吸わない」という大目標を立てると、達成感が得にくいです。
山登りのように、一合登ったら景色が変わったね、それじゃあ次の一合目も頑張ってみようと、手の届く範囲内で小刻みに目標を設定しましょう。
この成功体験によって、自己効力感を味わうことができるので、一日一日と禁煙を継続していきましょう。

※※※

上記は、薬や道具に頼った禁煙法ではありません。
自分の心と対話をしながら、禁煙という目標を持続する方法なのです。
お金も副作用もありません。

私はタバコを一切吸いません。
愛煙家が、自分のそばでタバコを吸っているのも気にしません。
他人の嗜好にとやかく言いたくないからです。
逆に言うと、自分の嗜好をとやかく言われたくないからなのですが・・・。

とは言え、健康を害して、家族に心配をかけてしまう事も事実。
もし、禁煙を考えている方がいらっしゃったら、まずはこの方法からはじめてみてはいかがでしょうか。
何せ、初期導入費用がありませんしね。

今回の方法は、何もタバコに限った話しではありませんよね。
何か目標があって、それを実現させたい場合の手段として、非常に現実的だと思いました。


・目標は何か?

・具体的にどうして、その目標を達成したいのか?

・目標達成には、どのような事をしなくてはいけないのか、仕組みを理解する。

・小さい目標を幾度も設定し、達成感を味わいながら、大きな目標へ向けて一歩ずつ進めていく。

大人になると、早く結果を出したいと思ってしまいます。
けれど、いきなり出来る訳ないので、途中で挫折する確率が高い。
そんな挫折の連続ばかりじゃ、人生は面白くありません。
仕組みに気づいて、達成感を味わいましょう。

※※※

【パソコンが壊れました】

私のパソコンが死亡orz
幸い、データ類はクラウド上で管理しているので助かりました。

母親が全く使用していないパソコンを借りて更新しております。
64bit版Windows7、CORE i5、横長の綺麗な液晶画面。
すべて、自分が使用していたパソコンを凌駕しておりますorz

自分で撮影した写真が、違って見えます。
ひょっとしたら自分の写真を一番知らなかったのは自分自身かもしれません。
早く新しいパソコンを買わないとなあ・・・。

Posted by kanzaki at 2011年08月11日 21:38