2011年08月13日

収入保障保険とは?〜保険会社が宣伝しないお得な生命保険

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【収入保障保険とは?】

本日は生命保険のお話です。

「収入保障保険」という商品をご存知ですか?

派手な宣伝もされていないし、名前から内容もイメージしにくいです。
実は、最近の保険の見直しでは、主役の一つになっているそうですよ(雑誌「PRESIDENT」より)。

「収入保障保険」とは、死亡保険の一種です。
保険対象者が死亡、高度障害になった時に受け取れます。

最大な特徴は、保険金を「年金形式」で受け取れるところです。
給料収入に代わって、遺族の生活費を保障するところから、この名前になっているのです。

保険金の受け取り方は、毎月、半年、一年ごと、一時金等から選ぶことが可能です。
終身保険のような貯蓄機能は基本的に無いので、保険料が割安です。

【収入保障保険には二種類ある】

収入保障保険には二種類あります。
「定期タイプ」「逓減(ていげん)タイプ」です。

「定期タイプ」は、いつ死亡しても年金を受け取る期間が、10年とか20年とか決まっているもの。
年金金額180万円、期間10年ならば、契約期間中にいつ亡くなっても180万円×10年間で1,800万円を受け取れます。
主に、大手生命保険会社が取り扱っています。

「逓減タイプ」は、契約期間終了までの残り期間だけ年金を受け取れるもの。
年金金額180万円、30歳加入で60歳満了の契約の場合。
受け取れる保険金額は契約後すぐ死亡すると180万円×30年間で5,400万円。
契約から10年後に死亡すると180万円×20年間で3,600万円。
時が経てば経つほど減っていく仕組みです。
保険料は定期タイプより割安です。
主に、カタカナ系生命保険会社や損保系生命保険会社が取り扱っています。

【収入保障保険は逓減タイプがおすすめ】

ファイナンシャルプランナー(生活に係る資金計画やアドバイスを行う職業)によりますと、おすすめは「逓減(ていげん)タイプ」との事です。

死亡した際に必要な保険金額は、一般的に結婚して子供が増えると一気に増えます。
末っ子が生まれたときに、最も高くなります。
その後、年齢が上がるにつれて徐々に必要な保障金額が下がっていくものです。
「逓減タイプ」も同じ考えの上で成り立っているので合理的。
その分、保険料が安いのも大きなメリットです。

デメリットは、高齢期に保険金額が少ないことです。
また、これから子供が生まれて必要保障額が上がるという人には向いていません。
どんどん生活が贅沢になってく人もやめた方がいい。

「逓減タイプ」が向いているのは、今後もう子供を生む予定が無い、家族が増える予定が無い人です。
堅実に暮らして、生活費がそれほど大きく変わらない人に最適です。

【逓減タイプへ加入する場合のポイント】

将来に何が起こるかわからないし、予想より老後資金が貯まらないこともあります。
「逓減(ていげん)タイプ」に加入する場合は、保険金は高め、保障期間は長めにして、余裕を持った加入をした方が良いそうです。


●ある保険会社の例

・ケース:40歳男性、保険期間60歳満了、毎月受け取れる保険金額15万円(一時金受取最高約3,040万円)

上記の収入保障保険・逓減タイプに加入した場合、毎月支払う保険料は5,700円。
65歳満了(一時金受取最高約3640万円)にしても、毎月7,710円。

もし、同じ40歳男性が60歳満了の定期保険に加入した場合、毎月12,300円も必要です。

もともとの保険料が安いので、保険期間を長くしてグレードアップしても、収入保障保険の方が安くなっています。

保険は種類が多いし、仕組みが複雑。
それ故に、他人任せにしてしまう場合が多いものです。

携帯電話の料金プランを思い起こしてください。
あなたにぴったりの料金プランは、必ずしもあたなのお友達と同じとは限りませんよね。

まずは情報を収集し、選択肢を広げること。
自分が熟知した上で専門家に相談をすれば、損をしない選択ができます。
保険は、毎月支払いがあり、しかも何十年と続くものです。
より豊かな生活を送るためにも、しっかりと保険と向き合いましょう。

●収入保障保険の使い方 [生命保険] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/11164/

●収入保障保険|クチコミランキング
http://kuchiran.jp/money/ins_income.html

※※※

いよいよお盆休み。
お墓参りに帰省、レジャー。
人それぞれ過ごし方があるかと思いますが、怪我や事故、病気にだけはお気を付けください。
外に出る機会も増えますから、今年は特に熱中症にも注意ですね。

震災から今日まで、色々なことがありました。
私は、被災地の方々の役に立ったのかなあ・・・。
来週末は再び、仕事で仙台へ行きます。
倒壊した支店の建物が完成したからです。
泊りがけですから、空いた時間を利用し、街を歩いてみようと思います。

昨日はお盆前なので、事務所の大掃除をしました。
特に、春に納品したばかりの複写機を念入りに綺麗にしました。
この複写機は、仙台で作られたものです。
しかも震災直後に製造されたものです。

あの震災からまだ月日が経たない中、被災地の方々が製造された複写機。
工場の建物や機械が壊れたり、部品調達もままならない中で作られたそうです。
工場には、ご自宅が被災して、大変だった方も多かったことでしょう。
そんな事もあり、大切に使い続けたいとの思いから、念入りに綺麗にしました。

Posted by kanzaki at 2011年08月13日 10:24