2011年10月30日

弥彦山をロードバイクで、ヒルクライム10kmに挑戦!/ヒルクライムとは自転車を使った登坂競技

hill02.JPG
・自転車で山頂までやってきました!(iPhone4で撮影)

本日は、ロードバイク(自転車)に乗り、弥彦山の山頂まで走ってきました。
現地・弥彦山へも、自転車で行きました。
全行程約100kmの旅です。


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上記「大きな地図で見る」をクリックして別画面を開き、地図右上の「航空写真」という部分にカーソルを置いてください。
「Earth」というアイコンが出でくるので、それをクリックするとグーグルアースが起動し、下記のように3D表示されます(拡大縮小、方向変更可)。
特に、弥彦山山頂へ向かう10kmが、以下に過酷な道のりなのかを体験できます。

hill04.JPG

バイクタイム: 4:47:20
距離: 102.81 km
平均: 時速 21.47 km
最高スピード: 時速 63.03 km(!)
登り: 3591 メートル
降り: 3595 メートル
カロリー: 2118

上記の内、
弥彦山の麓から頂上までの10kmを走破するのに費やした時間は、
48分12秒71

ここでいうヒルクライムとは、山の頂上まで続く自動車道を自転車で走破すること。
平地と違い、傾斜を自転車で登るのは相当ハードです。
体力は勿論ですが、息継ぎも辛いです。

また、弥彦山というのは、パワーポットとして全国からも注目を浴びている新潟の山です。

●ヒルクライム - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0

ヒルクライム(hill climb)とは、登坂競技のこと。 山や丘陵の上り坂に設定されたコースを走るタイムレースである。

●弥彦山 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A5%E5%BD%A6%E5%B1%B1

弥彦山(やひこやま)は、新潟県の西蒲原郡弥彦村と長岡市との境界にある標高は634mの山である。 弥彦山スカイラインにて、実写版頭文字Dの撮影がされた。 標高634mは東京スカイツリーと同じ高さであり、現地案内板や弥彦観光協会のサイトでは大々的にPRしている。

【弥彦山へ向かって出発】

本日朝8時、4名が集合(いつも誘っていただき、大変感謝しています)。
昨日とうって変わり、空は厚い雲に覆われていました。

弥彦山へ向かって走りだして数キロのところで、強い雨が降ってきました。
しばらく、休憩施設で雨宿りをしました。
晴れる気配はないので、このままガストへ向かい、朝食を食べて解散という方向に話しが傾いてきました。
しかし、先ほどよりは雨が弱くなったので、とりあえず行けるところまで行こうという事になりました。

約40kmを自転車で走り、弥彦山へ到着しました。
弥彦山は観光地なので、多くの観光バス・マイカーがたくさん停まっており、観光客で賑わっていました。
天気が悪くても、これだけ大勢の人がいるのだと驚きました。

私は弥彦山迄、車で来た事しかありません。
しかも、自分で運転してやって来たことなんてありません。
その為、「弥彦へ自分の力で来れるんだ・・・」と軽い驚きを感じました。

約40kmというと、フルマラソンとほぼ同じ距離。
それを思うと、フルマラソンって、物凄く長い距離なんだなあとも感じました。

土産屋でおでんや甘いもの等を食し、トイレへ行った後、いよいよヒルクライムへ挑戦です。

【弥彦山ヒルクライム大会】

この弥彦山では毎年9月、公式に「弥彦山ヒルクライム大会」が行われています。
残念ながら今年は、東日本大震災を考慮して中止となりました。

本日のヒルクライムは、その公式大会と同じコースを走りました。
具体的には、弥彦山スカイラインという道路を走って頂上へ向かいます。
観音寺口スタートエリアよりスタートし、山頂ゴール地点までの約10kmです。

hill01.jpg

・距離 10km
・標高差 510m
・平均勾配 5.1%
・最大傾斜 13%

・2010年ヒルクライム大会優勝者タイム 25分41秒
・同大会最下位者タイム 1時間14分35秒
・コースレコード 24分17秒
・レコード平均時速 24.6km/h

●上記データ参照:2010弥彦山ヒルクライム大会
http://www.e-yahiko.com/2010hillclimb.htm

【ヒルクライムスタート】

スタートからいきなりの傾斜。
ギアの変速を軽い状態にしないと前へ進めません。
声を出して息を切らしながら、力を出して漕ぎました。
こんなにハードなスポーツ、はじめてです。

平地と違ってスピードが出ず、ヨタヨタと前へ進みます。

ギアは、最も軽い変速は使いませんでした。
いざという時の予備です。
それより一つ〜三つ上の変速の間で切り替えて走りました。

坂を登っている最中、地面に足がついてしまうと、急勾配の途中ですから、とても走り出せません。
とにかく足をつかないように走りました。
しかし、車体は真っ直ぐ進めず、ジグザグに走行しながら登っていきました。

下を向き、背中を丸め、力を出しやすいようにしていたのですが、これだと前が見えません。
自動車道を走っているのですから、自動車が上と下からやってきます。
引かれて死ぬ訳にはいきませんから、それなりに安全も意識しないといけない。
限界まで力を出しながらはキツイものです。

途中、何箇所かは緩い傾斜があるので、そこで息を整えます。
それも少しの時間。
目の前には再び、先の見えない坂があります。
それを見る度に、軽い絶望を感じますorz

終始、左右が木々で囲まれているので、どこまで進んだのか分かりません。
iPhoneで位置や距離、スピードは計測しているものの、それはスタート地点である新潟市中心部からの計測。
この山のどの辺まで来たのかは分かりません。
途中、道路の横にある、麓からの距離を示した標識だけが目安です。

4人一斉にスタートしたものの、各々のスピードに差があるので、殆ど一人で走る行程となりました。
一人ですから、自分との戦いですよ。
ギブアップして、そのまま下へ戻る事も出来ます。
しかし、それだけは避けたかった。
ジョギングや、マラソン大会参加をするようになり、日々の仕事には無かった「達成感」を覚えていたからです。

「ベストを尽くせ!」

心の中で叫びながら前へ進んでいきました。

ラスト1kmぐらいでしょうか、いきなり視界が開けました。
左手、山頂付近から下界を見渡す事が出来ました。
天気が悪い日ではありますが、その景色の美しさは新鮮でした。

気力も復活し、前へ進み続けてゴール。
タイムは、48分12秒71。
初チャレンジにしては、健闘したタイムだそうです。

山頂には土産屋があり、既にゴールしていたお一人が、アイスを食べて休憩されていました。
私もアイスを食べたのですが、本当に美味しかった。
限界まで頑張った後の食事は、美味の一言です。

全員、ギブアップすることなく山頂まで着きました。
さすがみなさん、日頃から自分の足や自転車で走っている事はあります。

みんなのタイムは、およそ平地を自分の足で10km走った時間と似たような感じです。
自転車は時速40kmとか平気でスピードが出る乗り物なのに、このタイムですから、いかに坂道を走破するのが大変かがお分かりいただけるかと思います。

私はスタートするまで心配でした。
でも、なんとかなりました。
特に心配していた、心肺機能に異常はありません。
走行中、物凄い息遣いで苦しかったものの、意識を失ったり、痛みを覚えるような事はありません。
やはり、日頃からスローペースの長距離ジョギングで鍛えられたのかもしれません。

【ヒルダウン・雨の下りは恐怖との戦い】

帰りは坂道をおりていく訳ですから、のぼりと違って体力は必要ありません。
しかし、雨で濡れた路面を自転車に乗って猛スピードでおりるのですから、危険性は高いです。
スリップして転倒したり、クルマと追突の可能性もある。
実際、前後のブレーキのタイミングを間違えて、後ろの車輪が浮いた時は、ヒヤッとしました。

寒さや、身体を支えているせいか、親指がしびれて麻痺してきました。

ログを見ると、最高スピードが時速 63.03 kmなのですが、多分、この時のスピードでしょう。
怪我をしなくて良かったです。

おそらく15分程度で麓までおりたと思うのですが、山頂へ向かうのとは違う戦いでした。


【走り終えて】

ヒルクライムが終わった後、今度は自宅まで戻らなければいけません。
当然、自転車に乗って帰ります。

途中、コンビニへ寄って、熱い缶コーヒーを買って飲みました。
温かく甘いコーヒーが、こんなにもありがたいものだったなんて・・・。

新潟大学付近にあるラーメン屋で、超ボリュームのあるラーメンを完食。
普段ならば食べられないでしょうが、スポーツの後はペロリといけました。

途中、雨に見舞われ、やんでも寒さに耐えながらの走行。
厳しい状況の中、厳しい運動。
そんな中で達成できたのは嬉しいですね。
心地良い疲れです。

来週は、マラソン大会。
良いウォーミングアップとなりました。
来週もベストを尽くしたいと思います。

Posted by kanzaki at 2011年10月30日 20:42