2012年08月10日

70年代アニメ「チャージマン研!」・第16話「殺人レコード恐怖のメロディ」〜「マツコ&有吉の怒り新党」新・3大『チャージマン研!』の突飛な展開【2】

前回の続きです。

●前回の記事: 70年代アニメ「チャージマン研!」・第3話「蝶の大群が舞う」〜「マツコ&有吉の怒り新党」新・3大『チャージマン研!』の突飛な展開【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002708.html

【第16話「殺人レコード恐怖のメロディ」】


(チャージマン研!第16話「殺人レコード恐怖のメロディ」 - YouTube)

日本アニメ史に残る尺あまり!
苦し紛れが生んだ謎過ぎるラストシーン

主題歌を除くと、アニメ部分は毎回5分20秒の長さのアニメです。
しかし、この回では話しのペース配分が少しうまくいかなかったようで、ラスト部分がとても不思議な味わいになっているという事です。

今回の舞台は、とあるレコードショップ。
実はこのレコードショップは、ジュラル星人が経営する店なのです。
だから、売っているのは、ただのレコードではないのです。
なんとそれは、聴くとめちゃくちゃ歳をとってしまう恐怖のレコードなのです。

このお店に来た客が歳をとって死亡。
最終的には、世界中の人間が滅亡するという、今回も実に回りくどい作戦だったのです。

そんな事とも知らず、研の妹のキャメロンが、このレコード店を訪れます。
呪いのレコードを持ち帰ったキャメロン。
研ファミリーはそれを聴いてしまいます。
幸い、バリカンというマスコット的ロボットがレコードを割ったおかげで難を逃れます(なぜ、床に叩きつけるだけで燃えるんだ?)。

研はすぐさま、レコード店へ乗り込みます。


「よくもあんなキチガイレコードを!(さらっと放送禁止用語)」

逃げるジュラル星人。
それを追いかける研。
このシーンだけで何秒も時間稼ぎ。

ジュラル星人をある程度追いかけたところでへんし〜ん!
今回はどんな戦いを見せるのか?

やはり今回も、例の光線銃であっさり倒してしまうのです。
ジュラル星人との戦闘に、見せ場一切なし!

さあ、戦いをあまりにあっけなく終わらせた為、残り放送時間が48秒もあります!
どうする、チャージマン研!

自宅にて、バリカンとキャメロンが、ひとまず音楽に合わせて踊ります。
そこに、貝を二つこすり合わせてみる研。

研が、再生しているレコードの針を上げて、音楽を止めます。

そして、研が笑います。
もう、めちゃくちゃ笑ってみる。
その後、研を先頭にみんなで部屋の中を追いかけっこして終了。

主題歌を除けば、たった5分20秒のこの番組で、ラスト48秒がこの謎のくだりでした。
これが、「新・3大『チャージマン研!』の突飛な展開」のひとつです。

この尺が余るシーンというのは、他の話しでも頻繁にあり、追いかけっこをしてしのぐケースが非常に多いのです。
その為、「伝家の宝刀」と呼ばれているそうです。

また、貝をこすり合わせたシーンがどういう意味なのかは、40年経った今も全く解明されていません。

【続く】

●次回の記事: 70年代アニメ「チャージマン研!」・第35話「頭の中にダイナマイト」〜「マツコ&有吉の怒り新党」新・3大『チャージマン研!』の突飛な展開【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002710.html

Posted by kanzaki at 2012年08月10日 22:41