2012年08月10日

70年代アニメ「チャージマン研!」・第3話「蝶の大群が舞う」〜「マツコ&有吉の怒り新党」新・3大『チャージマン研!』の突飛な展開【1】

「マツコ&有吉の怒り新党」の人気コーナー「新・3大○○調査会」。
8月8日放送分は、視聴者からこのコーナーへのリクエスト数No.1アニメでした。
題して、日本人が知っておくべき「新・3大『チャージマン研!』の突飛な展開」です。

●テレビ朝日 | マツコ&有吉の怒り新党
http://www.tv-asahi.co.jp/ikari/

●「チャージマン研!」公式サイト
http://cha-ken.com/

・チャージマン研! - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%83%B3%E7%A0%94!

この作品は、1974年4月1日〜1974年6月28日に全65話で、TBSなどで放送(番組では1973年と説明していました)。
月曜日から金曜日の毎日夕方に、10分枠のアニメとして放送していました。
低予算、過密スケジュールゆえのツッコミどころ満載の内容です。
その為、インターネット上を中心にカルト的人気を集めているという事です。
通称「チャー研」。

【第3話「蝶の大群が舞う」】


(チャージマン研!第3話「蝶の大群が舞う」 - YouTube)

伝説のカルトアニメ、ここに誕生!
見るものを不安にさせるシュールすぎる展開

この「チャージマン研!」というアニメは、主人公・泉 研(いずみ けん)が、地球を侵略する宇宙人・ジュラル星人と戦うという、設定自体は王道のお話しです。
しかしこの第3話は、「チャージマン研!」がいかに普通とは違ったヒーローアニメかがよく分かる回です。

この作品は超低予算アニメなので、涙ぐましい工夫がされているのです。
例えば、絵の枚数を減らすため、必要以上に間をとって話すのです。

研のパパ
「私たち一家は久しぶりの日曜なので、みんなで農園へピクニックに行く事になりました。
(パパが目を閉じて3秒ほど動かず沈黙)
そして・・・
(再び4秒ほど動かず沈黙の後、ようやく回想シーン)」

寝ちゃったのかと思うほどの長い間と静止画。
それも、この作品の味なのです。
この作品中、静止画状態で、かつ無音のシーンというのが、毎回多々見られます。

この第3話では、主人公の研一家がピクニックへ行きます。
そこで、人間を襲う人食いチョウチョに遭遇します。

そこで人間を襲う蝶を操るのが、研の敵・ジュラル星人。
なんと敵の戦略は、「チョウチョでコツコツ人類滅亡作戦」。
実に回りくどい作戦なのです。

しかし、敵の狙い通り、犠牲者が続出します。
そして遂に人々を救うべく研はチャージマンへと変身!

その変身後の姿はというと、黄色い全身タイツはほぼ一緒。
ヘルメットを被っただけなのであります。

頭を防御したとはいえ、殺人チョウチョは数百万匹。
研がとった戦法とは?

アルファーガンと呼ばれる光線銃でチョウチョを撃ちます。

なんと、小細工なし!
「1匹ずつ粘り強く駆除作戦」でした。
ここまで根気強く戦うヒーローがこれまで存在したでしょうか?

見事、全ての蝶を撃ち落とした研。
それを見た妹が、最後にこう言うのです。

泉キャロン
「かわいそうな蝶さんね」

妹の一言に、物憂げな目をする研。
実に意味深な終わり方です。

これが「新・3大『チャージマン研!』の突飛な展開」のひとつです。


【続く】

●次回の記事: 70年代アニメ「チャージマン研!」・第16話「殺人レコード恐怖のメロディ」〜「マツコ&有吉の怒り新党」新・3大『チャージマン研!』の突飛な展開【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002709.html

Posted by kanzaki at 2012年08月10日 21:48