シンギュラリティとは、コンピュータなどの機械が人間の知性を超える日の事です。
日本語で「技術的特異点」と言います。
(雑誌PRESIDENTより)
シンギュラリティの考えは影響が大きく、現在、アメリカには「シンギュラリティ大学」が設立されています。
●Singularity University | Home
http://singularityu.org/
(レイ・カーツワイル:今後現れるシンギュラリティ(技術的特異点)を学ぶ大学 | Video on TED.com)
もし、うまく再生できなければ、下記のリンク先から視聴してください。
↓
http://www.ted.com/talks/lang/ja/ray_kurzweil_announces_singularity_university.html
※
この言葉が生まれたきっかけは、未来学者レイ・カーツワイルの「ポスト・ヒューマン誕生(Singularity is Near)」という本です。
機械が人間の知性を超える日は、ムーアの法則から考えて「2045年」だと、この本の中で予測しています。
人間の演算速度は毎秒100京回という説があります。
日本のスーパーコンピュータ「京」の処理能力は毎秒1京回以上。
じょじょに、人に近づきつつあります。
ちなみに「京」は蓮舫の呪いにより、2012年6月に世界2位へ転落、2012年11月には3位となっています・・・。
それはさておき、シンギュラリティを迎えた時に何が起こるのか?
それは専門家にも分かりません。
SF小説ならば、人間を超えた超人工知能が、人間を支配してしまうかもしれません。
反対に、「ポスト・ヒューマン誕生」に書かれているように、世界の諸問題が全て解決されるかもしれません。
※※※
いずれコンピュータは、人間の演算速度を超えるでしょう。
私は文学脳なので、ここで疑問が湧きます。
「凄い演算速度になると、機械に心は生まれるのか?」
哲学者であるホッブスは、「心とは計算することである」と主張しました。
心は機械であると主張する心身一元論・人間機械論です。
その考えで行けば、機械に心は生まれそうです。
そもそも、心ってなんなのでしょうね。
物事を考えるのは脳ですが、人は心といいますと胸(心臓)を指します。
文学脳な私には、脳は「考え」で、心は「気持ち」と解釈します。
機械が気持ちを持った時、ふと「迷い・戸惑い」という感情になる時もあるかもしれません。
世界の諸問題を解決できるぐらい凄いコンピュータなのに、そんな問題だらけの世界に疑問を持ち始める。
問題を根治しようとヤル気になってくれればいいのですが、このロクでもない世の中に「失望」するかもしれません。
もし失望したら、考えるのをやめるかもしれません。
そう、究極生物カーズのように・・・。
「ジョジョの奇妙な冒険」第2部のラスボスのカーズ。
彼は、不死身の究極生物です。
主人公・ジョセフが誘発した火山の大噴火に巻き込まれ、大気圏外の宇宙へと放り出されます。
そして、カーズの末路が、あの有名なナレーションで語られます。
―カーズは―
2度と地球へは戻れなかった・・・。
鉱物と生物の中間の生命体となり、永遠に宇宙空間をさまようのだ。
そして死にたいと思っても死ねないので
―そのうちカーズは考えるのをやめた。
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