人々の温かさが「挑戦する脳」を育むと、脳科学者・茂木健一郎さんは語っています。
人間の脳は、何歳になっても変わり続け、若々しくいられます。
それには、「前向きに挑戦する気持ち」が必要です。
脳は、新しいことを学習するのが大好きです。
新鮮な「サプライズ」があると、「よろこび」を表すドーパミンが放出されます。
その度、学びの階段を一歩上ることができます。
アンチエイジングが流行っています。
肌の若々しさを保つのも結構ですが、挑戦すること、学び続けることこそが、最大のアンチエイジングの秘訣なのです。
新しいことに挑戦するのに勇気が出ない人もいます。
挑戦するのに必要なのは、「根拠のない自信」です。
それは子供の頃、誰しもが持っていて、やがて失われていくものです。
人間の脳は、自分を支えてくれる「安全地帯」があってこそ、新しい挑戦ができます。
ここで言う安全地帯とは、家族との絆、友人との語らい、自分とつながる人々の笑顔のことです。
子供が、次々と新しいことに挑戦する「根拠のない自信」を持っているのは、お母さん、お父さん、保護者の笑顔という安全地帯があるからです。
幾つになっても、周囲の人との絆という安全地帯が、私達を支えてくれます。
近年、「自己責任」という言葉がよく使われます。
一人で挑戦しても、限界があります。
家族や友人達との団らんは、自分を支えてくれる安全基地を育みます。
人々の温かさが、「挑戦する脳」を育んでくれるのです。
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自分の母を見ても、挑戦することに年齢は関係ないといつも思います。
人が前へ進むためには、まわりの人達の力が必要です。
茂木さんはそれを「安全地帯」と呼んでいます。
母にとって私は、安全地帯になっていれば嬉しいのですが・・・。
私はこのまま行けば、老後を一人で過ごさなければいけません。
社交性のない私ですから、孤独死まっしぐらです。
安全地帯のない私は、挑戦どころか、生きることすら怪しい状態になりそうです。
最近、「サービス付き高齢者住宅」という言葉をよく聞きます。
高齢者向けの賃貸住宅です。
バリアフリー構造で、24時間スタッフの見守りを受けられます。
食事や介護、生活支援を受けられるものもあります。
老人ホームと違い、いつでも出入りが出来て、生活の自由度が高いです。
一般の賃貸住宅より割高ですが、見守りがあるという安心感があります。
また、役所の指導、監督があるので、信頼感もあります。
これは、高齢者住まい法の改正により、2011年10月から開始したばかりです。
まだサービスが業者によってまちまちです。
食事やヘルパーステーション、医療機関との連携もまちまちです。
しかし、見守りがありつつ適度にプライバシーが保たれているため、ニーズの増加を見込み、提供登録事業者・登録住宅が増えています。
家賃は、18平方メートル以上20平方メートルの部屋で、5万円が多いです。
食費を別とした介護サービス付きですと10万円前後のところもあります。
サービス付き高齢者住宅は、高齢者にとっての安全地帯になりえるかもしれません。
そのおかげで、いろんなことに挑戦もできることでしょう。
住まいを確保した上で、家族や友人、地域コミュニティとの関わりあいを持つことで、「挑戦する脳」というものを維持したいものです。
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