2013年02月13日
東京マラソンの運営経費は約19億円〜1人の参加者を走らせるのに5万3000円も掛かる
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※昨日は、2200人以上の方が、神ナナを閲覧してくださったんですね。ありがとうございます。
【1人走るのに5万3000円の開催費】
空前のランニングブーム。
各地で市民マラソン大会が新設されています。
ブームの火付け役である「東京マラソン」の運営経費は約19億円です。
単純計算すると、1人の参加者を走らせるのに、なんと5万3000円も掛かるのです!
大会への参加費は1万円と高額ではありますが、実はこれでも足りないのです。
これは、都市型マラソンの宿命です。
自治体の財政が厳しい昨今ですが、足りない分は、税金で補助しています。
(日経より)
※
【京都マラソンの経費削減】
昨年3月、第1回京都マラソンが開催されました。
参加ランナーは1万4000人でした。
安全確保と交通規制の為、警備会社から3600人の警備員が投入されました。
コースには40台の臨時カメラが設置。
運営に関わったスタッフは、参加者より多い1万5000人でした。
医療救護を含めた安全対策費は、2億8600万円。
大会の総経費は、約6億5900万円になりました。
単純計算で、1人の参加者を走らせるのに、4万7000円が掛かった事になります。
予算の4億円を約2億5900万円も超過しました。
その分は、京都市が補填しました。
結果、京都市の負担金は、約4億8200万円になりました。
第1回大会は、全業務を電通に委託しました。
今年3月の第2回は、業務を警備、競技運営、広報など5つに分けて、事務局が業者へ直接発注しました。
その結果、経費は約1億2900万円も軽減されました。
大会予算は、5億3000万円に抑えました。
しかし、それでも財政が厳しく、前回でも参加料1万円と高額でしたが、今回は国内最高額の1万2000円になってしまいました。
※
【都市型のマラソン大会は、お金が掛かる】
都市型のマラソン大会は通常、自治体からの補助、参加料、企業協賛金をそれぞれ3分の1として成り立たせています。
税収が減少しているため、自治体は負担減を望んでいます。
例えば、神戸マラソンの運営費は6億5000万円。
兵庫県、神戸市から総額2億円の補助を受けています。
一方、湘南国際マラソンは、行政の負担がありません。
ランナーズ・ウェルネスという企画運営会社が行なっています。
2007年の初回は、約8000万円の赤字。
4回目まで赤字続きです。
参加料を2000円増の1万円にして、参加者を2万3500人に増やし、ようやく採算が合うようになりました。
運営費は、約2億5000万円。
殆どを参加費で賄っています。
欧米では、受益者負担型の大会が常識なんだそうですよ。
※※※
新聞記事に、主なフルマラソンの参加料が掲載されていました。
1万2000円の京都がトップ。
1万円には、東京・大阪・神戸など多くの大都市の大会が名を連ねています。
6000円のところに、私も参加している新潟シティマラソンが掲載されていました。
多くのところが5000円以下なので、新潟もやはり高い部類に入りますね。
新潟シティマラソンは例年、参加者から評判が悪いことで有名です。
しかし、参加者は増える一方です。
やはり、近場で大きな大会があるのは嬉しいですからね。
私なんて、歩いて会場へ行けます。
それにしても、形が残らないイベントなのに、物凄く莫大な運営費が掛かるのですね。
正直、引きました。
私自身この2年間、いくつかの大会へ気軽に参加していました。
自分の住んでいる以外の市でも走りました。
自分が楽しむために、自分が対価を払うのはいい。
けれど、何も関係ない市民の大切な税金が使われるのは、正直心苦しいです。
今は市民マラソン大会が加熱しすぎています。
やがて、ブームは去るでしょう。
参加者も減ります。
それでも、運営費は高額なままでは、いずれ大会そのものが消滅してしまいます。
私の周りは、健脚で大会にバンバン出ていた人が、大会に出なくなってきました。
お金が掛かり過ぎるからです。
日々、自分のペースで、近所をジョギングするようになりました。
このようにしてから、むしろ走るようになったそうです。
以前よりも楽しいとか。
いずれ多くの人達が、このような走り方になるのではないでしょうか。
そして、タイムを競いたい人だけ、湘南国際マラソンのような、参加費だけで運営が出来るものに参加するのではないでしょうかね。