【レジリエンスとは?】
法政大学教授・田中優子さんは、江戸文化の研究者です。
「回復できる力」について説明していました。
「レジリエンス(resilience)」とは、「復活力」「自己回復力」のことです。
例えば、災害で電話や道路などの復旧する速度。
企業が災害などにあっても業務を継続できる能力。
自然の生態系が、回復不能な状態を回避する力。
人が精神的な傷から、健全な生活を取り戻す力。
東日本大震災の時、「明治以降、とくに高度成長経済後の日本は、回復力が弱くなったのではないか」と痛感したそうです。
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【江戸時代の防災対策】
江戸時代の災害対策は、高い堤防を作ることではありません。
津波や洪水が起こっても被害が出ないよう、海辺や川べりに作業所(漁業用の納屋など)以外は建てないことでした。
震災時、壊れた家から畳やふすまを持ち出し、協力して仮設住宅を建てました。
火災に備えて木材を川向こう(江戸なら深川)に集積し、焼けてしまったらできるだけ早く再建しました。
家を壊して火災の広がりを食い止める方法もありました。
自然界には自己回復力が備わっているのだから、その邪魔をしなければ、人もその力を持つことが出来るのです。
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【回復は変化】
自然災害以外にも、環境悪化、人災、テロ、経済の崩壊など、あらゆる災害が起こりうる状態です。
そこでいよいよ、いつ何が起こっても回復できる力を個人も社会も持たねばならない時代になりました。
個人に関して言えば、人には自己回復力が備わっているので、変化を恐れてはいけません。
怪我をして傷口が元と違う状態になっても、健全性を維持していれば、それは回復です。
レジリエンスとは、元へ戻ることではなく、変化に適応して新しい自分になることによって、自分を「維持する」ことなのです。
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ぶれない生き方とは、変化を恐れず適応していくこと・・・ということでしょうか。
江戸時代の災害対策というのは、人々がモノに執着していないから可能だったのではないでしょうか。
「火事と喧嘩は江戸の華」と言いますよね。
それぐらい家事が多かった。
火事で焼け出されれば無一文になってしまいます。
「宵越しの銭は持たない」という考えの根底は、そこにあるのかも。
町民は引越しをよくしたそうですが、モノが少ないから簡単だったでしょう。
変化を恐れない生き方をするには、一度身辺整理をして、身を軽くするのが手っ取り早いように思います。
変化に対応しやすいですからね。
ドイツを代表する文豪・ゲーテの言葉に、こんなものがあります。
自分にできること、あるいは夢に思い描いていることは、すべて実行に移すことだ。大胆であれば、非凡な能力と不思議な力を発揮できる。
自由も生活も、これを勝ち取ろうとする者は、日ごとに新しく闘い取らねばならない。
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【21日目の筋トレ】
腕立て伏せ×20回
腹筋×20回
ヒンズースクワット×20回
アイソメトリックトレーニング8種類・計10秒ずつ
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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