2013年10月10日

「おから」は栄養豊富なので、空(から)ではない

「おから」とは、豆腐を作るときに出る大豆のしぼりかすです。
既に、江戸時代からその名称が使われていました。
別名「雪花菜(せっかさい)」とも呼ばれ、雪の花のようだと、さり気なく表現しています。
(食文化史研究家・永山久夫さんの解説より)



おからを入れた味噌汁を「きらず汁」と言います。
おからは、包丁を使わないでそのまま料理できるところから、こう呼ばれています。
きらず汁は、二日酔いなどの酔い覚ましに効くといわれてきました。


体力強化に欠かせないタンパク質は、豆腐並みに含まれています。
若返りのビタミンEは、豆腐より多いです。
疲れを除いて頭の回転をよくするビタミンB1は、豆腐よりはるかに豊富。
骨を丈夫にするカルシウムは、木綿豆腐より少し劣りますが、絹ごし豆腐よりずっと上です。


更に、おからで最も注目すべきは、食物繊維です。
成人男性の摂取目安は、1日当たり19グラム以上。
おから100グラム中には、11.5グラム含まれていますから、半分以上摂る事ができます。


おから100グラムを食べるのは大変。
けれど、おから汁(きらず汁)にすれば、野菜などが入ってきますので、かなりの量の食物繊維を摂ることができますね。


食物繊維をしっかり摂ると、便の量が増えて腸の働きを活発にしてくれます。
スムーズな便通は長寿に欠かせないデットクス効果につながります。


※※※


そういや、普段の食事で食べることってないなあ。
言ってみれば廃棄物なんだけれど、安くて栄養豊富なのは嬉しいですよね。


パン屋さんが提供するパンの耳みたいなもの?
パンの耳って、ラスクにしたり工夫次第で、美味しいスナックになりますよね。


おからに限らず、食材を無駄にせずいただくのは、日本人の美徳のように思います。

Posted by kanzaki at 2013年10月10日 22:39