2013年12月06日

小麦を断つと健康になります〜アメリカ人の肥満の正体は、「全粒粉(ぜんりゅうふん)の小麦」だったのです

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小麦を断つと健康になる


そう語るのは、ウイリアム・デーヴィス博士です。
彼は、アメリカ・ウィスコンシン州のミルウォーキーで、予防循環器科の医師として活動しています。


ご存じの通り、アメリカ人の肥満は半端ではありません。
アメリカと日本の肥満症の根本的な違いはなんでしょう?


デーヴィス博士は、「全粒粉(ぜんりゅうふん)の小麦」にその原因があるとに気づきました。
小麦を断つことが健康で長生きをするための基本条件と主張します。
それは、彼の著書「Wheat Belly(小麦腹)」に書かれています。


●Amazon.co.jp: 小麦は食べるな!: ウイリアム・デイビス, 白澤卓二: 本
http://amazon.jp/dp/4537260335


「全粒粉の小麦」は、健康的な炭水化物の代表。
パンを選ぶなら全粒粉のパンやライ麦パン、シリアルを選ぶなら全粒粉のシリアルを選ぶように教科書や健康本に書かれているぐらいです。
けれど、これが実はよくないのです。


全粒粉の小麦には中毒性があるそうです。
パンやパスタを食べて食欲を満たしても、もっとパンやパスタが食べたくなり、その欲をコントロールできないのです。
全粒粉の小麦には、そのような依存を引き起こす作用があり、麻薬のように心と身体に作用するのです。
そのせいで、肥満症になるのです。


本来、天然素材の小麦に、そのようなものはありませんでした。
それが変異したのは、「品種改良」のせいです。
アメリカで1960年代に食べていた小麦品種は、今では市場に存在しません。
現在、生産されている小麦品種は、交配に交配を重ね、異種交配し、さらに遺伝子移入が重ねられた品種なのです。


新品種には中毒性があり、肥満症やメタボリック症候群を発症する新品種に進化したと、デーヴィス博士は主張します。
その証拠が、小麦に含まれるグルテンというタンパク質です。
このタンパク質にアレルギーを示し、小腸粘膜上皮に炎症が起きてしまう「セリアック病」の患者数が、アメリカで急増しています。
アメリカ人の100人に1人が発症し、この20年ぐらいで急速的に増加しているのです。


●セリアック病の食事療法 [療養食・食事療法] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/389353/


セリアック病の治療法は、グルテン除去食を続ける必要があります。
グルテンを含む食べ物には大麦、ライ麦、小麦などがあります。


●大麦が含まれる食品の例:
麦芽エキス、麦茶、ビール、ビールテイスト飲料、麦芽粉末の入った甘味料・コーヒー・ココア、還元麦芽糖水あめなど

●ライ麦が含まれる食品の例:
ライ麦パンなど

●小麦が含まれる食品の例:
パン、うどん、中華麺、菓子、パスタ、デュラム・セモリナ、クスクス、ビール、そうめん、マカロニ、麩、ワンタンの皮、餃子、シュウマイ、春巻き、中華饅頭、てんぷらの衣、フライの衣、フリッターの衣、フライドポテト、練り製品のつなぎ(かにかまぼこ、ハンバーグ、ソーセージなど)、調味料やルー(カレールー、シチュールー、ホワイトソース、ソース、ケチャップ、ドレッシング、醤油など)食。


日常で当たり前に食べているものばかりですね。
これらを避けて生活するのは、相当な精神的努力が必要です。
っていうか、完全に断つのって不可能なのでは・・・。


けれど、この「小麦断ち食生活(グルテンフリー)」を実践することで、ポジティブな精神変化や体調の良い変化を実感している人もいますよ。


●小麦断ち食生活、まだまだ続いております : 毎日がエドガー・ケイシー日和
http://caycegoods.exblog.jp/21013022/


以上、順天堂大学大学院・加齢制御医学講座の白澤卓二教授が説明しているものをまとめてみました。


※※※


白澤卓二教授は、「砂糖を止めると、10歳若返る」と主張しています。


●Amazon.co.jp: 「砂糖」をやめれば10歳若返る! (ベスト新書): 白澤 卓二: 本
http://amazon.jp/dp/4584123802


砂糖には中毒性、麻薬的な作用があります。
まさか、天然食材である全粒粉の小麦にも、同様な悪さがあると知り驚きました。


私は幸い、太る体質ではないのですが、菓子パンを異常なほど食べたくなる時期があります。
特に春と秋。
また、季節を問わず、ストレスが多くなると同様な傾向に陥ります(まさに今です!)。


さらに菓子パンからエスカレートし、コンビニで売ってある甘い食べ物をあれこれ買ってしまいます。
これって、砂糖と小麦が、私の脳へコンボ攻撃を仕掛けていたのですね。


ヤバイ、ヤバイ。
気づいて良かったです。


いい歳して、菓子パンなどを好んで食べ、みっともないなあとも思っていました。
これで決心がつきました。
中毒性のあるこれらの食べ物から、自分を遠ざけようと思います。

Posted by kanzaki at 2013年12月06日 23:21