【静岡は男性専用の電話相談窓口があります】
人の悩みは尽きません。
電話相談の窓口には、生き方や夫婦関係、仕事関係などの相談が寄せられています。
相談してくるのは主に女性です。
じゃあ、男性は悩みがないのかと言われれば、勿論そうではありません。
男性は、悩みを人に伝えられず、苦しみを1人で抱えている場合が少なくありません。
そもそも、男性専用の電話相談窓口というものが少ないです。
静岡県は2005年、静岡市は2008年から、男性専用の電話相談窓口を設置しました。
予約不要 、料金無料(電話代はかかります)、相談員は男性、秘密厳守、匿名可です。
●メンズほっとライン静岡(男性相談) ‐ 静岡市
http://www.city.shizuoka.jp/mens.hot.line.html
●静岡県/相談窓口一覧(女性相談・男性相談)
http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-120/madoguchi/sub3.html
相談体制は月に2回、時間は2〜4時間程度しかありません。
朝から晩まで開設している女性相談とは、ずいぶんと開きがあります。
それでも、あるだけマシです。
また、男性相談の相談員は、県が4人、市が3人しかいません。
それで当番を回しており、回線も一つずつしかありません。
それでも、あるだけマシです。
将来、相談体制を拡充するため、相談員の養成講座(全5回、月1回、来年2月まで)を実施することになりました。
受講者を募集したところ、定員30名を超える応募があったので、枠を拡大して42名を受け入れました。
養成講座は、大学教授や産業カウンセラー、臨床心理士らを講師に迎え、男性学の基礎知識や、相談を受ける時のノウハウを学びます。
受講者は講座課程を修了した後、希望者が県の人材データベースに登録され、県内自治体の男性相談窓口の相談員候補になります。
※※※
【新潟は自殺王国】
悩みを伝えられず、自分の中に抱え込んでいると、最悪、「自殺」という形になってしまいます。
●都道府県 自殺者数ランキング 自殺の多い県 自殺の少ない県(2013年公表): 教えて!全国ランキング 2013 〜都道府県ランキング 日本の統計〜
http://www.japan-now.com/article/347158289.html
自殺の原因は、健康問題が多く、その後ろに経済・生活問題、家庭問題と続きます。
高齢の自殺者が多く、年齢別の自殺では60歳代が最も多い事が分かりました。
上記サイトの表を見ますと、女性より男性の方が、圧倒的に自殺者数が多いですね。
なお、人口10万人当たりの自殺死亡率では、新潟県が最も多い事が分かりました。
例年、交通事故死亡者の4倍で、未遂や企図となると、その10倍以上だともいわれています。
新潟県の自殺率があまりにも高いことから、1984年からボランティアによる電話相談活動が行われました。
●新潟いのちの電話ホームページ
http://www.ni-denwa.jp/index.html
調べてみたのですが、新潟県や新潟市などの公的なところでは、女性、子供、老人の各種相談窓口はあるのに、男性専用の相談窓口は見つけられませんでした。
新潟に限らず、どこの県でも同じ傾向なのでしょうかね。
実際、そこで生活している男である私が言うのもなんですが、確かに男性には自殺フラグが立ちやすい環境だと思います(細かくは言いませんが)。
精神的に人が人を追い詰める環境が充実しています。
そういう事には蓋をして、観光・町おこし、グルメ、アニメ・漫画、芸術・スポーツなどにばかり予算を費やしています。
それは、人の心が豊かになってから、はじめて活きてくるものです。
順序が逆です。
これからの社会にとって、もっとも大事で深刻な問題である介護・福祉の分野に予算が回らない事でもお分かりのとおり、見て見ぬふりが得意な国です。
全然、美しい国ではありません。
静岡が男性専用の相談窓口を設け、更に拡充しようとしている姿勢に感銘を受けました。
この流れが、国全体に広がればいいなあと思います。
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