2014年03月03日

65歳の定年を考えるより、まず精神的自立を

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最近は65歳まで定年を引き上げる会社が増えました。


働く若い世代の人口が減っています。
現在、人口の約4人に1人が65歳以上の高齢者です。
若い世代が減っているので、どんどん引退すると、会社は人手不足になってしまいます。


会社で働く人が主にもらう厚生年金の一部は、2013年4月から少しずつ年齢が引き上げられています。
2025年には、みんな65歳から受け取ることになります。


2013年4月、改正高年齢者雇用安定法が施行されました。
これにより、2025年には社員を65歳まで雇うことが義務付けられます。


多くの会社は、60歳で1度定年を迎えて、仕事の内容を話し合って契約し直す方法をとっています。
契約期間は、1年や2〜3年単位で更新。
働く人は自分の生活に合わせ、短い時間や簡単な仕事を希望することができます(というのが建前になっている)。
会社も契約を見直す分、給料にかけるお金を抑えられます。


アメリカやイギリスには定年制がありません。
そんな国々とくらべても、日本は働く高齢者の割合が多いと言われています。
これから先、ますます少子高齢化が進みます。
高齢者が働きやすい社会になることが期待されています。


・・・・個人的には、少子高齢化のあおりで、もっとも労働負担が高くなり、まったくウマ味も無い40代に救いの手を!



定年制度は、19世紀にドイツのビスマルクが、政治的に敵対する相手を引退させることなどを目的に作ったのがはじまりです。
(日経より)


日本に定年制度が導入されたのは明治時代。
武器工場などに見られました。
それ以前には、そういった制度はありませんでした。


昔は今よりも寿命が短かったので、仕事を続けるのに年齢の上限を設ける必要はありませんでした。


古代の律令制では、逆に70歳になったら辞職を申し出ることが出来る「致仕(ちし)」の制度が規定されていました。
70歳を超えても官職についていた人もいました。


封建社会においては、家の地位や権利、財産などを握る家督(かとく)と役職が結びついていました。
その為、年齢とは無関係に、家督を跡継ぎへ譲ると、役職を辞めて仕事を退くのが通例でした。


※※※


定年どころか、2年先さえ分からない状態なので、正直、どうやって生きていくのかよく分かりません。


けれど最近思うのは、会社の名前や肩書で生きたくは無いということです。
今、自分が仕事を出来るのは、そういった看板のおかげですから。
けれど今、いきなり社会に放り出されたら、おそらく浮浪者ルート一直線です。


ニッポン放送『テレフォン人生相談』を担当している幼児教育家・大原 敬子さん。
大原さんは、こんな事を語っています。


「自由を手に入れるには、孤独を楽しむ能力が必要。
他人は関係ない、自分が満足していればいいという孤独。
孤独を選ぶ人は好きな道を歩んでいる」


「多くの人の間違いは、選択というとピックアップだと勘違いしているところにある。
選択とは、何かをピックアップするのではなく、何かを捨てること」


近道や先延ばしをするのではなく、精神的自立をしなければいけませんね。
単に長生きするのではなく、自分らしい道を進みたいものです。

Posted by kanzaki at 2014年03月03日 22:52