2014年06月04日

バックキャスティングとは?〜未来から現在を見直す手法のこと

【バックキャスティングとは?】


「バックキャスティング」とは、未来から現在を見直す手法のことです。


これから先を考えるのに、大きく分けて2通りあります。


1.フォアキャスティング:
現状分析を積み重ね、その延長線上に未来を見る方法


2.バックキャスティング:
先にあるべき未来像を描き、そこから逆算して、像を実現する道筋を考える方法


1970年代、バックキャスティングは、アメリカの電力需給計画に取り入れられたものです。
それ以来、環境政策などの分野で使われてきました。
(経済社会リサーチセンター月報より)



【現代のあらゆる事に有効】


バックキャスティングは、企業の成長戦略の立案にも有効な手法です。


現状に勢いがあるときは、その延長線上に未来を築くのもよいでしょう。
しかし、現在に多くあるような、閉鎖的な状況に基づいた場合、どうしてもネガティブな未来像になってしまいます。


それならば一度、現実から離れてみる方が、画期的なアイディアを発想しやすく、イノベーション(新しい切り口)につながりやすいです。


この手法は、未来と現実のギャップを把握しやすです。
ギャップを埋めるために、今現在、何をすればよいかが明確になります。


環境やビジネスだけではなく、私たち個人個人の成長にも有効ではないでしょうか?


※※※


【起業家・ピーター・セージ】


イギリスの起業家・ピーター・セージは、22の企業を起こしたことで知られ、講演家としても有名です。


●ピーター・セージ・ジャパン
http://www.teampsj.com/

●ピーター・セージ-wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8


彼が成功した秘訣の中で、私が気に入ったものが幾つかあります。


人は恐怖を前にすると、「やらない言い訳」がどんどん出てきます。
怖いのは、行動を開始する瞬間だけです。
行動の最中で、恐怖は消えていきます。

リーダーシップに必要な3つのカギは、「基準を上げる」「信仰を持つ」「ビジョンを持つ」ことです。


リーダーは、100人中99人に反対されても構わないと考える人たちです。
「役に立ちたい」という願いの大きさに応じて「力」は動員されます。


多くの人々は、「前進して不安定感を享受して充実感を得ること」よりも、「安定感を得て不幸になること」のほうを優先させてしまいます。


未来から現在を見つめる人は、多くの凡人から否定的に見られる事があります。
多くの人には、イノベーションにつながる未来を想像出来ないからです。
多くの人には、未来を現在の延長線上でしか推測出来ません。
石橋を叩きすぎて壊してしまい、前へ進むことが出来ません。


私もそういう凡人的な思考です。
それだけならば良いのですが、少し前迄は、「どうしよう・・・」「不安だ・・・」と怖がるだけで何もしませんでした。


最近は少し進歩し、その問題を解決する為になにが必要なのかを淡々と考え、リストアップするようになりました。
大きな問題を一つ一つの小さな問題に刻むのです。
そして粛々と、その小さい問題を解決していくのです。


大きな問題・課題を具体的で小さな問題・課題へ細分化してみる。
案外、そうやっていくと、無理だと思っていた事が、少しずづつ解決していきます。


これは、厳密なバックキャスティングではないかもしれません。
けれど、大きな問題・課題をピラミッドの頂点とし、裾野を広げていく解決法は、私に自信を与えてくれました。

Posted by kanzaki at 2014年06月04日 23:50