Negipecia「Girl’s Life」:
Negicco(新潟のアイドル)とEspecia(大阪のアイドル)が、夏限定でコラボユニット「Negipecia」を結成。
8月26日「Girl's Life」リリース。
おニャン子クラブなどの楽曲を作り出した後藤次利さんが作曲・編曲・プロデュースを手がけています。
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おそらく多くの人が、自分に自信をもっていないと思います。
理由は、どの分野においても知識や技能が、「未完成」だからです。
「完成」されていれば自信もつくでしょう。
しかし、完成の域に達するというのは、この2つの漢字だけでは言い表せないほど、果てしなく遠い先にあるものです。
過去から現在において、多くの著名人が「未完成」を肯定しています。
いくつかご紹介したいと思います。
私も「未完成」だからこそ、前へ進めるのだと思います。
そういや、「アイドル」というのも、完成された人物、能力であるよりも、まだ未完成だけれど、そこから一歩一歩成長する過程がある方が、人気が出ますよね。
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モラリスト文学者 フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー。
著書「考察あるいは教訓的格言・箴言」に、こんな言葉があります。
美しい物の中には、あまりにも完全にでき上った時よりも、未完成のままの時のほうが光って見える物がある。
この言葉ですぐに思ったのは、学生時代です。
知識、経験は浅くても、なにかとても光るものがありましたよね。
しかし、その輝きは自分自身では気がつかず、後年に振り返ってみて、ようやく分かるのです。
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紫式部の「源氏物語」は全部で54帖あります。
しかしその中の41帖「雲隠(くもがくれ)」は、題名しかなく、本文がありません。
理由は分かりませんが、逆に読む人に、大きな想像力を与えます。
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老子が書いた「老子道徳経(一般的には「老子」)」に、「大器晩成」という言葉があります。
「大器晩成」は普通、「大人物は完成までに時間がかかる」と解釈しますよね。
「大器」は偉大な器量をもつ人。
「晩成」は多くの時間を費やして成就すること。
しかし日本の東洋学者・金谷治さんは、翻訳書「老子」にて、こう書いています。
それは老子の真意ではない。
むしろいつまでも完成しない、その未完のありかたにこそ、大器としての特色がある。
できあがってしまうと形が定まり、形が定まれば用途も限られる。
それでは大器ではなかろう。
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不登校児や高校中退生のための私塾「師友塾」を設立した大越俊夫さん。
●師友塾 公式サイト
http://www.rebirthacademy.com/
大越さんの言葉は、聞く者の心を熱くさせてくれます。
その中に「未完成」に関する言葉があります。
・未完成の姿のままでいい。そこから、はじめよう。・何事も完成してから進んだのでは遅すぎる。未完成のまま進み続け、だんだんに足りない所を補っていけばいい。
・百知って何もしないより、三知って、その三を実践するほうがいい。
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日光東照宮には「魔除けの逆柱(まよけのさかばしら)」というものがあります。
『 魔除けの逆柱 (日光東照宮) 』陽明門は、正面に4本、背面に4本、中央部に4本の計12本の白い柱で支えられている。
どの柱にも、「グリ紋」と呼ばれる猿の顔のような渦巻きの文様が彫られている。
12本の柱のうち1本だけ異なった柱が、門をくぐり抜けたすぐ左側にある。
渦巻きの紋様が他の柱の向きとは逆になっており、魔除けのためにわざわざ逆さに彫ったといわれることから、「魔除けの逆柱」と呼ばれている。
逆さなのは渦巻きの紋様だけで、それ以外の彫刻は上下普通になっている事から、意識的にわざと逆さに彫られたことが判る。
「完成された建物は、いずれは崩壊する。完成した瞬間から崩壊が始まる。」といわれていたことから、東照宮には、あえて1ヶ所だけ仕様の異なっている建物がいくつか見られる。
「魔除けの逆柱」以外にも、「五重塔」(屋根の構造が1〜4層は平行垂木、5層のみ射状垂木)、「水屋」(西角の屋根だけ切り落とされている角切りの屋根)などが有名。
故意に1つだけ仕様を変えることで、まだ未完成で完璧ではない建物ということを表わしており、「災いをさける」という魔除けの意味があるとされている。
また、完璧な陽明門に魔がささないようにと故意に逆さにしたという説もある。
江戸時代の人は、満月がその後欠けることから「月満つれば欠けるが如し」といって、完成したものは次に壊れ始めると考えていた。
そこで1ヶ所だけ仕様を変えることで、まだ未完成の状態であるということを表わし、建物が未来永劫いつまでも残るように願ったという。
頂点を極めると、後は落ちていくだけですからね。
「月満つれば欠けるが如し」
昔の人は、面白い試みをするもんだなあ。
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