2014年11月09日

ヨーロッパ諸国は「パッケージ・フリー(包装物なし)」を謳ったスーパーマーケットが続々登場〜リサイクルする前にプレサイクル

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(ネットで拾った画像。amazonの包装は、過剰包装の代名詞ですよね。私も、プリンタのインク一つで、これぐらいの箱で送られてきた時は驚きました)


ヨーロッパ諸国は、「パッケージ・フリー(包装物なし)」を謳ったスーパーマーケットが続々登場し、話題を集めています。
(ジャパニーズインベスターより)


●世界の潮流になるか!?パッケージゼロのスーパーマーケットが静かに浸透中! | 海外の話題と情報を集約!人気の殿堂NEWS(ニュース)「BIB」
http://bibnews.biz/archives/7224


「包装された商品を基本的に店内に置かないこと」を理念にしたスーパーマーケット。
お客さまは、ビニール袋、ガラス瓶などの容器を各自持参します。
希望商品をそれらの中に入れ、容器の重量を除いた分のみを計量し、レジで清算してもらう仕組みです。


このような広がりの理由は、ヨーロッパ諸国の消費者たちは一般に、環境問題に対して非常に敏感だからです。


各商品から出る廃棄物の約40%は、実に包装容器によるものだといわれています。
こうした無駄な廃棄物をどれぐらい減らせるかが、将来の地球環境を大きく左右すると考えています。


膨大な廃棄物のリサイクルにも限界があります。
そのリサイクルの前段階である「プレサイクル」。
「プレ(前)」+「リサイクル」の造語で、廃棄物をリサイクルに出す以前に、各自で廃棄物を出さないように心がけることを指します。


包装に使用される資材をできるだけ減らす「プレサイクル」の観念を用いたスーパーマーケットの登場は、地球温暖化問題の解決や、地球環境改善に大きく貢献できるのではないかと万人から期待されています。


今年6月末、ベルギーのアントワープにて、「ロブースト」というスーパーマーケットが開店しました。
「ゼロ・ウエイスト・ショップ(廃棄物ゼロの店)」なる異名を持ちます。
食料品や日用品など、すべて完全なるパッケージフリーで販売しています。


●Robuust: The Zero Waste Shop - アントウェルペン - 健康食品ストア | Facebook
https://www.facebook.com/Robuustthezerowasteshop


このオープンに先立ち、「ゼロ・プラスティック・ウィーク」というイベントが、オランダからベルギーにかけて開催もされました。


こうしたスーパーマーケットが、続々と誕生することでしょう。


※※※


惣菜の容器をはじめ、スーパーで購入すると、後で捨てなければいけないものがたくさんあります。
新潟市はゴミの分別が物凄く細かいのですが、プラスティックゴミは週一回。
これをのがすと次週になるわけですが、プラスティック系はかさばるので、保管に困ります。


一時、エコバッグを持参して、お買い物をしましょうと言われたことがありました。
私がスーパーなどで買い物をするのを見ている限り、実行している人は殆んどいません。


装飾品関係などは、本体と負けないぐらい、箱も豪勢だったりしますね。
そういう箱を大切にしている人もいます。
私は、購入したモノの初期不良が無いのを確認したら、基本的に捨ててしまいます。
理由は、単純に邪魔だから。
その箱を保管するスペースも家賃として払っているのが嫌だからです。


買い物をした商品を入れていた袋や包装紙を大事にしまい、結局、何も使わないまま、タンスの肥やしにしている人が殆んどだと思います。
気持ちは分かりますが、定期的に処分したほうが良いと、私は考えます。


電化製品、パソコン、カメラ関係などの包装は、運搬中に商品が壊れないようにダンボールに収まっています。
最近では、商品をダンボールに入れたまま陳列するショップも増えました。
特にアウトレット系、家電量販店です。
商品は無傷でもダンボールに傷が付いたことで、運送会社は破損事故として弁償をしなければいけないケースが多いです。
そうすると、商品をむき出しで運んでいるようなものですから、運転手の精神的負担は相当なものです。
ダンボールにまで気を使うのは、日本人特有の過剰なおもてなし精神が、根底にあるからだと思います。
今回ご紹介した「パッケージ・フリー(包装物なし)」は、店頭にてお客さまが目にする段階での話しではありますが、こういう文化が浸透すれば、まわりまわって、ダンボールの傷による、運送会社の負担は軽減されると思います。

Posted by kanzaki at 2014年11月09日 10:47