2015年02月11日

「静かに佇むということ」:紀行作家・ピコ・アイヤーさんが最も訪れたい場所は「どこにも行かない」こと〜マザー・テレサも、寄生獣のミギーも、同じことを表現を変えて言っている

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紀行作家・ピコ・アイヤーさん。
世界各地を旅しながら、150以上の雑誌や新聞に執筆しています。
日本にも長く住んでいます。


TEDにて、「静かに佇むということ」というプレゼンテーションを行っていました。
(京都に住んでいた事も語っていますよ)


●ピコ・アイヤー 静かに佇むということ Talk Video TED.com
https://www.ted.com/talks/pico_iyer_the_art_of_stillness?language=ja

紀行作家のピコ・アイヤーが最も訪れたい場所はどこでしょうか?
答えは「どこにも行かない」です。
直感に反する答えから始まる叙情詩的な語りで、アイヤーはあえて時間をかけて静かに佇むことで得られる素晴らしい見識について語ります。
常に動き回り、気が散ってしまう現代において、私たちが1日の数分、季節ごとの数日間をかけて自らの心の声を聞く方法について紹介します。
せわしない日常に疲れた方は一息ついてご覧ください。



今日のような、週の真ん中の祝日に相応しいテーマかと思います。



●プレゼンテーションの要約:

・感謝の心を養う最良の方法は、「どこかへも出かけず、立ち止まってみる」ということ。
ほんの少しの時間で良いので、ただ、じっとしているのです。
自分にとって、真の幸せがなにかを考えることが出来ます。


・アメリカ人の労働時間は、昔に比べて減っています。
パソコンやスマートフォン等、時間を節約してくれる便利な道具が増えているからです。
しかし本人達は、労働時間が増えていると感じています。
心に余裕がないからです。


「何もない」は、最高の贅沢の一つです。
音楽にとっての美しさは、休止や休符。
文章にとっての美しさは、沢山の余白。
受け手側に、「想像力」という、呼吸が出来る余裕を与えるからです。


※※※


様々な場所に、自分の身を置くことは、とても刺激的です。
たとえば、旅行がそうですよね。
時間が経っても、その時に経験した事は、今さっきの事のように記憶が蘇ります。


しかし、心が疲れている場合、せっかく旅行へ出掛けても、感動として受け止める事が出来ません。


日々の仕事もそうです。
心が健康的だと、押し寄せる仕事に対して、好意的に捉えることが出来ます。
人間関係も良好となることでしょう。


心の疲れとは、悩み事を大小関わらず、心にたくさん詰め込んでいる事だと思います。
自分自身がやらなければいけない事に対して消極的になり、非生産的・非効率的になります。


心を空っぽにする・・・無理ならば、少しでも良いから隙間を作る。
良い人生には、それが大切なのでしょうね。


マザー・テレサは、こう語っています。


持ち物が少なければ少ないほど、多くを与えることができます。

矛盾するようですが、これが愛の愛の論理なのですよ。


持ち物の少なさと、心の余裕は等しいと思います。
余裕があるからこそ、他者へ目を向ける事が出来るからです。



そういや、マンガ「寄生獣」にて、ミギーも語っていましたね。

そりゃ人間がそれだけヒマな動物だからさ
だがな それこそ人間の 最大の取り柄なんだ
心に余裕(ヒマ)がある生物
なんとすばらしい!!

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Posted by kanzaki at 2015年02月11日 12:22