2015年05月27日

「リーダーは意味なくご機嫌であれ」〜明治大学文学部教授・齋藤孝さん

明治大学文学部教授・齋藤孝さんは、「リーダーは意味なくご機嫌であれ」と語っています。
(雑誌ORESIDENTより)

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・ご機嫌でいることは、社会人としてのマナーであり、必要なスキルである。
あなたの不機嫌は、同僚にも取引先にも無関係。


・自分に合ったストレスマネジメントを行い、「常にご機嫌でいること」をテクニックとして習得していかなくてはならない。


・人間社会において運やチャンスをもたらすのは必ず「人」。
ご機嫌で適度な付き合いをし、気持ちのいい人間関係を築くことが運を呼びこむ秘訣。


・人間関係における「運」と、天変地異の「運」の違いは、人間関係においては自分の努力が反映されるということ。
努力次第で、良好な人間関係は築ける。


・その為に必要なのは、ご機嫌でいること、コミュニケーションによって人との絆を深めること。


・齋藤さんの作った標語:「出会いのときを祝祭に」
笑顔で言い合い、気持よく別れる。
自分の好きな情報をお互いに交換し絆を深める。
全員がまんべんなく一対一の絆を深めた状態であれば、チームワークも発揮しやすい。


・自分の努力だけではどうしようもないこと(人事異動など)は、ジタバタしない。
マイナスはマイナスとして消化してしまうことが大切。
そうしないと、意味なく不機嫌となり、新たな運やチャンスを逃す。


・「高すぎる自尊心」も人間関係の敵。
現実を受け入れなければ、いつまでも幸福な状態は訪れない。
自尊心を守るため、相手を攻撃するのは幼稚。


・やってきたチャンスを逃さないよう、前倒しで作業を進める。
そうすれば、次のチャンスにすかさず対応できるから。
チャンスを逃さないよう、すぐに体をあけられる状態を作っておく。


・「自己実現」よりも「他者実現」を優先するのは、自分の可能性を広げる手段。
多くの人は、「自己実現」を大切にするが、何かを本当に自分の好きなように行うためには、ある程度の社会的な力が必要。
信用やスキルがないうちに、「自己実現と関係ないから」と仕事を断っていると、みすみすチャンスを逃す。
他人に求められることをするのも、可能性やチャンスを広げるためには必要。


・心理学者マズローいわく、人間は「安全なところにとどまりたい」という欲求と、「成長したい」という欲求の間に存在する。
「この選択が自分の未来をつくるのだ」と、時にはリスクをとって成長が期待できる選択も大切。
それが、仕事と人間の幅を広める。


※※※


みんな分かっているんだよね。
他者の笑顔を作ることは、幸せを呼びこむ最善の方法だということを。


現実の人間は、ドラマや小説のキャラクターのように、性格が固定しているわけではありません。
置かれた状態によって、表情としてオモテにあらわれる感情も変わってしまいます。


だから、自分が一番自分らしくいられる環境で生きるのが一番です。
ところが、そういう場所は、「青い鳥」と一緒で、探しまわっても見つかりません。
今、自分がいる場所を自分にあった環境に変える方がいい。


その方法が、「常にご機嫌でいること」なんでしょうね。

Posted by kanzaki at 2015年05月27日 21:19