2015年05月30日

【朗報】「リア充」になれない人は、知能が高い!〜「The Intelligence Paradox: Why the Intelligent Choice Isn't Always the Smart One(進化心理学者 サトシ・カナザワ著)」

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「リア充」になれない人は、知能が高い!!


書籍「The Intelligence Paradox: Why the Intelligent Choice Isn't Always the Smart One」の内容からすると、そう結論づけられます。
7月、翻訳版が刊行されます。


●Amazon.co.jp: The Intelligence Paradox_ Why the Intelligent Choice Isn't Always the Smart One_ Satoshi Kanazawa_ 洋書
http://www.amazon.co.jp/dp/0470586958


(クーリエ・ジャポンより)



著者は、サトシ・カナザワ。
日系米国人。
ロンドン大学で教える進化心理学者。
炎上系の論文で有名。


・人間は知能が高くなればなるほど、本来の姿から離れた、生物学的に不自然な行動をとるそうです。
これを「知能のパラドックス」といいます。


・本書では、説得力のあるデータを数々提示。
知能の高い人間は社会的に成功を収めることが多いが、常識に欠け、ドラッグなどの愚行に走りがちなことを立証しています。


・知能が高いと、「伴侶を得て親になる」という人間としての基本を実現できないと、著者は指摘しています。


・人間の脳は、150万年間を費やし、現在の機能を獲得しました。
獲得した時期は、アフリカのサバンナで狩猟生活をしていた頃です。
その後、10万年という僅かな期間では、私達の脳は、21世紀の生活スタイルに適応できるように進化することは出来ていません。
現代社会で評価される「知能」は、サバンナ時代に形作られた脳から逸脱した機能です。


※※※


そっか、私は知能が高かったのですね。分かります(白目)


10万年単位の事は分かりませんが、20年前に較べて、社会で生きていく為の能力は、かなりたくさん必要としているのは感じます。


例えば、コンビニやファストフード店は、私がバイトしていた頃よりも、覚えること・やることが沢山あります。
どこの会社でも、昔よりやる仕事の質・量が増えているのは、皆さん体感済みかと。


単純なところで、パソコンの操作だってそう。
特に、ワードやエクセル、パワーポイント等は当たり前のように操作が必要になっています。
職種によっては、もっと他のソフトも使わねばなりません。


機械やパソコン、インターネットは、人々の生活を便利かつ楽にしてくれる為のものだったはず。
ところが実際は、以前より複雑で大変になってしまいました。
仕事の内容が高度化してしまったのです。


人間、忙しくなれば、プライベートの比率も下がってくる。
私生活の価値が下がり、しかも賃金が下がっていれば、そりゃあ結婚もしなくなりますよ。
「若者の○○離れ」というのも、既存のものに価値を見いだせないから。


下手に仕事が高度化し、頭の回転が良くなると、これから実行しようとする事に対し、「デメリット」を考えるようになります。
頭でシミュレーションし、マイナス要素を数えだし、実行を妨げます。
そういう考えから、結婚に踏み切らない人も多いことでしょう。



毎年、郵便局は社員などに、年賀はがきの過剰な販売ノルマを押し付けます。
ライバル会社にて同じような商品を扱っているなら、競争という観点から、そのノルマもうなずけます。


しかし、実際はライバル不在。
いつも思うのは、「一体、何と戦っているのだろう・・・」という事。


こういう感想を持つ事象は、今の世の中で多いです。
自分たちで高度化し、自分たちで自分の首をしめる社会。


多分、今の社会にもっとも必要なのは、「諦める」という事だと思います。


「諦める」というのは、なにかネガティブな感じがしますが、実は違う。
本来の意味は、「明らめる」と言うこと。
本当に大切な事を明らかにするのです。
そして、その大切な事を成し遂げるために、無駄な何かを捨てるという取捨選択が必要なのです。


金・人・モノ・時間など、全て「限り」があります。
余計なものは捨てて、本当に大切な事に集中する。


今の世の中は、何でもかんでも細かいことに手を出しすぎです。
特に日本は、サービスが過剰過ぎる。
もっと積極的に諦めて、健全な社会になって欲しいです。

Posted by kanzaki at 2015年05月30日 19:20