2015年07月07日

オタク世代の終活とは?〜まず、モノを捨てること。整理ではない。捨てること

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日経新聞に「オタク世代の終活とは」という連載コラムが載っています。


書いている人は、賃貸マンションの1部屋を物置部屋にあてています。
特に書籍が多くて、中に入れない状態です。
それどころか、台所や玄関にまで本が侵食してきました。


超整理法、断捨離、捨てる技術、片付けの魔法といったものでは対処できないレベルです。


どうやって整理するか?


そこで「時間」という側面から考えました。


50歳を過ぎた人間には、情報よりも時間の方が大切だ。
そう思ったら、不思議と捨てることができたそうです。



コラムを書いた人は、12時間かけて書籍900冊(全体の4分の1)を整理しました。


・ビジネス書、国際関係の本は、時代環境が変わって役に立たないから、ためらわず捨てた。


・若い世代の価値観が知りたくて買った、その時々の若手作家のデビュー作も廃棄。


・同じ本の和訳数種類、英語版など、オタク世有のコンプリート癖(すべてそろえたい)をやめる。
この場合、和訳1種類のみ残した。


・雑誌はすべて廃棄。


・明らかにすぐ仕事で使う本、社会学の古典などは残す。


・作業場は、自分の書いた記事の切り抜きを捨てて捻出。


・結果、全体の4分の1にあたる900冊を整理。
そのうち廃棄が760冊、保存140冊。


これをあと何回か繰り返して、部屋をすっきりしたいそうです。


※※※


オタク世代の終活の第一ステップは、なによりモノを捨てることです。
「整理」ではありません。
「捨てる」のです。


私もオタクなので、若い頃の収集癖はひどかったです。


「35歳までに、ため込んだモノを捨てられない人は、一生捨てられない」となにかの本で読みました。


そこで30歳ぐらいから、数年にかけて捨てまくりました。


捨てるコツは、ゴミ収集日の前日夜中に実行することです。
次の日が燃えるゴミの日ならば、夜中に燃えるモノをゴミ袋に入れまくります。
作業が終わったら、即効で就寝。
翌朝、なにも考えず、ダッシュでゴミ捨て場へ持って行きます。


ゴミ袋に入れてから、数日間おいてから捨てようとするとダメ。
その間に、「これはやはり捨てないでおこう」と未練が出てきてしまいますから。


捨てまくった後、部屋の中で声を出したら、なにもないので、声が反響して驚いたことを覚えています。


モノが増えないということは、それだけ支出も少ないということ。
しかも、ローン、借金、負債なし。
その浮いたお金を投資へ充てることも可能になりました。


捨てたもので一番の大物は、マイカーです。
地方在住で手放すのは、なかなか難しいです。
幸い、生活環境のおかげで、それも可能になりました。
これの効能は、外出先で、いつでもお酒を飲みにお店に入れることですね。

Posted by kanzaki at 2015年07月07日 22:29