2015年07月11日

あなたには、心を取り戻せる「サードプレイス(第三の居場所)」がありますか?

「サードプレイス」という言葉があります。


都市生活者には三つの“居場所”が必要だといわれます。
第一の場所(ファーストプレイス)が「家」。
第二の場所(セカンドプレイス)が「職場」。
そして、その二つの中間地点にある第三の場所を「サードプレイス」と呼びます。


一個人としてくつろぐことができる第三の居場所。
1996年、日本に、スターバックス コーヒーが出店しました。
スタバは、ビジネスコンセプトとして、サードプレイスの概念を導入しています。
そのおかげで、サードプレイスという言葉が、広く知られるようになりました。



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本日は、ひたすら日本画を描いていました。


日本画教室がある日では無かったのですが、ギャラリーへ行き、ひとりで黙々とやっていました。
昼の14時から、夜21時まで、ほとんど飲まず食わずで没頭していました。


ここは、築100年を超える「蔵」がある日本屋敷。
夏のような暑い一日でしたが、窓から入る風のおかげで、エアコンなどを使わなくても過ごしやすかったです。
なんだか昭和時代にタイムスリップしたかのようです。


自宅でも描くことは可能ですが、どうしても誘惑が多いものです。
特に、エロ関係とか、エロ関係とか、エロ関係とか・・・。


創作するには、なるべく気が散らない環境が良いものです。
しかも、描くのに必要な専門道具が、全てあります。


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どんどん描くことができるし、この静かで穏やかな空間にいること自体が、とても心に良い影響を与えてくれます。
まるで、避暑地へ泊まりに来たかのような錯覚を覚えました。


オーナー夫妻の温かい人柄も、心を癒してくれます。


私にとってのサードプレイスは、まさにここだと思います。


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(ヒマワリの花びらは、大体の着色が完了しました)



仕事で疲れ、将来に不安を覚え、なんでもないときに、ふと涙が止まらなくなることがあります。
ここまで末期だと、普通はうつ病へ突入してしまいます。


しかし、そこまでならない理由は、サードプレイスがあるからだと思います。


この前、イジメを苦に自殺した中学生のことが報道されましたよね。
本当に切ないです。
その苦しみをノートへ書き、先生へ伝えたのに、それを受け止めてもらえなかった。
そのノートこそが唯一、自分の気持ちを押し殺す必要のない場所であったはずなのに。


東京海洋大客員助教授・さかなクンが、魚を狭い水槽に入れるとイジメが起きるという話しをしていたのを思い出しました。
大きな海では、そんなことはないのに、とても不思議です。


人間の世界でも、学校や会社という狭い水槽の中で、人はもがき苦しむことが多々あります。
本当に水の中に押し込められているようで、息ができなくなります。


人だって、海のような広大な場所へ移り住むことで、穏やかな心を取り戻せます。
移り住むのが難しい場合、どこか一つでいいから、サードプレイスを見つけてください。


誰の人生でもありません。
あなたが主役の人生なのですから。

Posted by kanzaki at 2015年07月11日 23:19