8月1日、就職活動において、面接などの選考が解禁されますね。
「オワハラ」という言葉があります。
「就活終われハラスメント」の略です。
企業人事などが学生に対し、内定を出す代わりに就活を終わらることを強要する行為のことです。
毎年様々な企業で行われています。
今年の流行語大賞にエントリーするでしょう。
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【主なオワハラの例】
・内定承諾書と引き換えに、内定を出すと言われた。
・担当者の間の前で、選考を受けている他社に断りの電話を入れさせられた。
・内定先の企業から、自社でのアルバイトを強要された。
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【法的拘束力はありません】
・法的には、承諾書や誓約書にサインしても拘束力はありません。
学生は引き続き、就職活動ができます。
・内定によって労働契約が成立したとしても、働き始める時期は、卒業後の4月からの条件付きというのが、一般的な考えです。
・学生は内定辞退の権利があります。
・企業は入社を強要できません。
反対に、内定取り消しは解雇に当たるため、留年や病気などの理由がなければ法的に無効です。
学生が企業の暴力に丸め込まれてはいけません。
分からないことがあれば、大学の就職課に相談しましょう。
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【今年から就活は短期決戦】
今年、就職活動が短期決戦になりました。
企業の採用活動が加熱して、学生生活に影響が出ないようにする為です。
大学、経団連、安倍政権の話し合いによって決まりました。
会社説明会などの解禁は、3ヶ月遅い大学3年の3月になりました。
面接などの選考活動の解禁は、4ヶ月遅い大学4年の8月になりました。
しかし、正式な内定の解禁は10月1日に据え置かれました。
だから短期決戦なのです。
おかげで、中小企業にとっても大変です。
大手と同じ土俵での選考では、人材が確保できないという焦りから、独自スケジュールで解禁前から内定を出しています。
そして、採用した学生を他社に奪われないよう、囲い込みが激しくなっているのです。
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マイナビによりますと、6月末時点で内々定を得た学生は44.2%。
そのうち7割以上が、その後も就活を続けています。
8月から、大手企業が選考を開始します。
その為、お盆明けから、中小企業からの内定を辞退する学生が増える予想です。
だから中小企業は、上記のようなオワハラをして、人材の流出を阻止しようとします。
8月から選考を始める企業であっても、3月の説明会解禁以降、学生との接点を持ち続けてきました。
ざっくばらんに社員と話す機会を設けたり、1回ごとの会社説明会の定員を減らしたりしています。
さまざまな思惑の中での就職活動。
学生も企業も、疲労こんぱいという感じです。
誰も得しないように思うのは、私だけでしょうか?
いつまで、このようなスタイルでの就活が続くのでしょうかね。
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