2015年11月09日

日本の子どもたちは、絵を描くのがヘタになってきています

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お疲れ様でした。


※※※


子どもたちの絵を描く能力が落ちているそうです。
(私が尊敬する方から伺いました)


例えば、人を描かせると、体はマッチ棒で、顔は目が大きくてマンガちっく。
コンクールを開催しても、先進国の中で一番画力が低いのです。


じっくり描くということもしません。
1時間とか決められた時間内で、ぱぱぱっと描いておしまい。
一度描いた部分を納得いかないからと、時間をかけて修正することもありません。


幼ければ画力が低いのは当然です。
しかし、両親や親しい人を描かせても同じような描写で、「愛情」がなにも感じられないのです。



今の子供達は、時間に追われています。
学校の勉強、その後は塾。
目指すは、進学校、良い大学です。
美大を目指すとかでもない限り、絵を夢中になって描くことはありません。
与えられた課題を定められた時間内で、とりあえずこなすだけです。


マンガやアニメは観ますから、絵そのものは興味あるのかもしれません。
しかし、美術としての絵には、目を向けることはありません。


美術書で名画を見たことはあっても、本物を見たことはないでしょう。
見たことのある子は、よほど両親がそういう方面に強い方です。


今は、学校のクラスで美術館へ行くことは、殆んどありません。
学校から美術館へ行く移動費や、道中で事故が起きた際に誰が責任をとるか等でもめるからです。


どの分野でも、トップレベルのものを生で見ることは、とても良い刺激になります。
自分の考える視野が広くなるからです。
その上で、自分の作品作りにとりかかると、自然とレベルアップします。


残念ながら、今はそういう機会がないのです。
(スポーツの世界は、どうなんでしょう? 同じですか?)



日本はこれから芸術分野において、どんどんレベルが下がっていくことでしょう。


関心が無ければ、じっくり取り組むこともないですから。
学校も親も、芸術に触れる機会を遮っていますしね。


本物の作品に触れ、子どもたちが目を輝かせる姿は、もう海外でしか見られないのかもしれません。
日本は本当に後進国になったなあと実感しました。

Posted by kanzaki at 2015年11月09日 22:36