【何が知りたいのか?】
元NHKアナウンサー・山川静夫さん。
現役時代、「日曜インタビュー」という番組を担当しました。
その番組に、本庶佑(ほんじょたすく)さんが出演しました。
京都大学大学院医学研究科客員教授です。
医化学・分子免疫学の研究を続け、文化勲章を受賞しています。
本庶さんが番組内にて書かれた色紙の言葉が忘れられないそうです。
何が知りたいのか?
山川さんは、その言葉の意味を聞きました。
人間の細胞が分化する過程は、実に不思議です。
お前は血になれ、お前は皮になれ、お前は髪の毛になれなどと、どこで命令しているのか、それを私は生涯かけて知りたいのです。
山川さんはそれを聞き、今まで「生涯かけて知りたい」などという"人生の目標"を持っていなかったことに初めて気が付きました。
手近な欲望はある。
しかし、生涯かけてやるほどのものはない。
短い一生の中で大切なことは、自分に確たる目標を持つことではないか。
反省はしたが、そう簡単に人生の大きな目標を見つけることはできなかったそうです。
よく、「余生を楽しく過ごしたいと思います」という定年退職のあいさつが届くそうです。
人間に「余生」なんてあるのかと思うとのこと。
一生の全部が「人生」のはずで、"余った生"などなく、「全人生」をまっとうしてこそ「大切な一生を有意義に使った」といえるのではないでしょうか。
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【さかなクン】
一点集中で、そのことに夢中になって生きるというのは憧れますよね。
そういう人で、我々がもっともよく知るのは、さかなクンさんではないでしょうかね。
●さかなクンオフィシャルサイト
http://www.sakanakun.com/
私よりも皆さんの方が詳しいかと思います。
幼少の時から今に至るまで、全てが魚に関することに囲まれています。
きっと、「これで十分」と言って、その探究心はとどまることはないのでしょうね。
私のように、あれもこれもと手を出しているような人間は、結局なにも極めること無く終わってしまいます。
以前から、これではいかんと思いつつも、そのままズルズルと今に至っています。
"一生"とはいかなくとも、せめて"一年間、脇目もふらず、一つのことに集中したい"と考えます。
これなら、まだ出来そうです。
もう少しで、新しい年を迎えます。
それまでに「何が知りたいのか?」を自問自答したいと思います。
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