2015年12月28日

TBSドラマ『赤めだか』の名台詞が胸に突き刺さりました〜「現実は正解なんだ。その現状を理解し分析しろ。そこには必ずなぜそうなったかという原因がある。それが認識できたらあとは行動すればいいんだ」

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先ほどまでオンエアされていた「赤めだか」というドラマを観ていました。


たまたま見始めて数分、「これは面白いやつだぞ」と思い、即効で録画開始。
内容に引き込まれて、結局リアルタイムで全て観てしまいました。


●TBS年末ドラマスペシャル『赤めだか』|TBSテレビ
http://www.tbs.co.jp/AKAMEDAKA/


●Amazon.co.jp: 赤めだか_ 立川 談春_ 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4594056156


原作は、落語家・立川談春さんのエッセイです。
談春さんの落語は今年、浅草演芸ホールにて生で体感しましたよ。


主演は嵐の二宮和也さん。
談志さん役はビートたけしさんです。


落語の世界は、噺も面白いが、噺家の人生もまた面白いものです。


談春さんは、この前までオンエアされていた「下町ロケット」にも出演していましたよね。
1月から、この「赤めだか」を連ドラ化したほうがいいんじゃないかと思うほどの良作でした。
「ちりとてちん」の再来ですよ。


劇中、談志さん(ビートたけしさん)が、弟子の稽古づけの時に語った下記のセリフが、胸にぐさりと突き刺さりましたよ。



【現実は正解なんだ】


焼き餅は遠火で焼けよ 焼く人の 胸も焦がさず 味わいもよし。


お前にな 焼き餅 すなわち 「嫉妬」とは何かを教えてやる。


いいか 己(おの)が努力 行動を起こさずに 相手の弱みをあげつらって 自分のレベルまで下げる行為。


これを「嫉妬」というんです。


本来なら 相手に並び 抜くための行動 生活すれば それで解決するんだ。


しかし 人間は なかなかそれができない。


嫉妬している方が楽だからな。


けどな よく覚えとけ。


現実は正解なんだ。


時代が悪いの 世の中が悪いのと言ったところで 状況は何も変わらない。


現実は現実だ。


その現状を理解し 分析しろ。


そこには必ず なぜ そうなったかという原因がある。


それが認識できたら あとは行動すればいいんだ。


そういう状況判断もできないようなやつを 俺の基準では バカという。



社会で生きていくための指南が、このセリフに集約されていると思いませんか?


これって、仏教の開祖であるブッダ(釈迦)の考えそのものです。


ブッダの考えとは、「人生には悩みや問題がつきものだ」という現実を最初に受け入れてしまうことです。


悩みがあるという「現実」を見すえて、その「原因」を理解して、解決への「方法」を実践しようという、最先端の医学にも似た明快な処方箋なのです。
(参考書籍「反応しない練習」より)


立川談志さんが、そのような考えに到達した経緯が知りたいですねえ。
もし、ご自身の経験から得た考えなら、まさにブッダ(サンスクリット語で「悟りを開いた人」)ですよ。


劇中も魅力的に描かれていました。
もっと、その生涯を知りたくなりました。

Posted by kanzaki at 2015年12月28日 23:50