2016年05月29日

JR東日本「現美新幹線(げんび しんかんせん)」に乗りました〜「世界最速芸術鑑賞」というコンセプトがかっこいい。展示されている芸術品は今ひとつなので、今後に期待。

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この前、「現美新幹線(げんび しんかんせん)」に乗りました。


●現美新幹線|GENBI SHINKANSEN - JR東日本
http://www.jreast.co.jp/genbi/

●現美新幹線 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E7%BE%8E%E6%96%B0%E5%B9%B9%E7%B7%9A


(1)越後湯沢駅〜新潟駅の間を走る「黒い新幹線」。

(2)各車両には現代アートが展示されており、「世界最速芸術鑑賞」が楽しめます。

(3/感想)

・車両内の片面に芸術品を展示、もう片方にソファなどがあります。
せわしく歩きまわるのは最初だけ。
正直、さして観るものはありません。
列車内でコーヒー等を購入し、ソファに腰掛けてのんびりしている人が多かったです。


・先端の車両に、グリーン車仕様の立派な座席があります。
フカフカで座り心地が良くて最高です。
展示されているどの作品よりも、最高の芸術品だと思いました。


・正直、展示されているもので感動するものはありませんでした。
約1時間の移動中、他のお客さまも、じっくり鑑賞はしていませんでした。
解説もなにもなく、ただ展示されているだけなので、深く掘り下げられないからです。
展示物は、今後に期待したいです。


・普通の美術館のように、昔の有名な画家の作品を展示してもらい、じっくり観てみたい。
(新潟市では現在、モネ展をやっています)

ミーハー路線ならば、例えば、トーベ・ヤンソンの作品「ムーミン」をテーマにした展示会を観てみたい。
ヲタ向けならば、大河原邦男さんや安彦良和さんの描いたガンダム原画展を観てみたい。
「和」をテーマにするなら日本画もいいですし、現役作家の作品もニーズがあります。

別に、現代美術だからといって、「分かる人にだけ分かればいい」という感じの展示物は、受け入れられません。
今の展示方法は、そんな印象を受けました。


・高速移動していることよりも、「1時間という限られた時間しか鑑賞できない」という方が重要です。
ある意味、それは欠点でもあるのですが、限定されているからこそ見せられる演出もあると思います。
芸術に詳しい人を呼んで、展示されている作品の解説をしてもらうとかはどうでしょうか。
大型液晶画面を壁に数台設置した車両もあるので、やりようはあると思います。


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(この指定席が一番の芸術品。後ろ頭をあてる部分がフカフカ。前後左右もゆとりがあります)

Posted by kanzaki at 2016年05月29日 20:52