2016年06月26日

東大を首席で卒業した山口真由さんによる「日本一短い勉強法」【2】〜誰でもできるストーリー式記憶法

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●誰でもできるストーリー式記憶法 _ 山口 真由 _ 本 _ Amazon.co.jp
https://www.amazon.co.jp/dp/4041019184/


前回に続き、東大を首席で卒業した山口真由さんによる勉強法の解説です。


●前回の記事:東大首席卒業の山口真由さんによる「日本一短い勉強法」【1】〜東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法」
http://kanzaki.sub.jp/archives/003629.html


山口真由さんは、東京大学法学部を首席で卒業後、財務省入省。
現在は大手弁護士事務所にて企業法務に従事。


●山口真由 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%9C%9F%E7%94%B1

山口 真由(やまぐち まゆ、1983年7月6日- )は、日本の弁護士、タレント、元財務官僚。
『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』などがヒット。


●東大首席!最強のエリート美女”美人弁護士の山口真由さん” - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2141130080440941401


●山口真由オフィシャルブログ
http://www.mayuyamaguchi.com/


※※※


【2:覚える力を上げる「ストーリー記憶法」】


(1)個人的な体験と勉強内容を結びつける:

・何らかの情報を覚える際は、別の「何か」と紐付けることで「意味」を持たせ、「ストーリー」のようにして覚える。


・ここでいう「ストーリー」とは、記憶したい情報に何らかの「エピソード」を紐付けることで、一つの流れをつくる方法のことを意味する。


・「エピソード」は個人的な体験に基づくものが最も記憶に残りやすい。
たとえば、勉強している場所や部屋の情景、季節や気温、その日あった出来事といった、ある時期のエピソードを覚えたい情報と組み合わせて、一つの流れで覚える。


・例1:
「朝ごはんはパンと牛乳とハムエッグだった」という個人的なエピソードと、朝ごはんを食べながら覚えたTOEICの英単語を紐付けると、記憶が定着しやすくなる。


・例2:
一定期間にわたって繰り返し勉強した経験そのものをエピソードとして、覚えたい情報と組み合わせて記憶する。
勉強した期間の四季の移り変わりと、覚えた情報を紐付ければ、記憶が定着しやすくなる。



(2)記憶するコツは、時系列を意識すること:

・人は好きな小説や映画のストーリーなら、どんなに複雑な話しでも、かなり細かい部分まで語ることができる。
理由は、小説や映画のストーリーが、頭に記憶しやすい「時系列」で展開されているから。
人は、映画のワンシーンを思い出すとき、物語を頭の中で再現し、そのワンシーンにたどり着いて思い出している。
時系列を利用しているのだ。


・国家資格の試験や大学受験のとき、勉強したテキストは、情報自体は時系列では記載されていない。
しかし、「自分が学んだ順番」という時系列は存在している。


・学んだ知識を思い出す際は、自分が「経験」した順番、つまり自分が読んだ(見た)順番や、聞いた順番で思い出すことで、必要な情報に容易にたどりつくことができる。
つまり、インプットの順番と、アウトプットの順番を同じにすることで思い出しやすくしているのだ。



(3)好きな部分と紐付ければ覚えやすい:

・記憶というのはいわば、覚える対象そのものを自分の中で取り込む行為。
だから、覚えるのは好きなものに限るべき。
しかし、仕事ではまったく興味のわかないことを覚えなければいけない場合もある。


・たとえば、仕事の人脈をひろげるのに、たくさんの人名を覚える必要がある。
人名を機械的に覚えるには限界がある。
人の名前を覚えたければ、その人の発言に共感できる部分を見つけたり、「方言のある話し方が、親戚のおじさんに似ている」というように、身近な人にイメージを重ねるなどして覚えるとよい。


・好きになる部分を見つけることで、ものを覚えやすくできるのだ。
山口氏は、ロースクールの授業も、この方法で乗り切った。
興味のないことを覚えられないからといって自分を責める前に、対象を好きになる工夫をしたほうがはやいのだ。

Posted by kanzaki at 2016年06月26日 13:01