2016年07月24日

「悩みどころと逃げどころ (小学館新書:ちきりん・梅原大吾)」〜「良い人生」はわからないけれど、「良い習慣」は日々の生活に入れた方がよいと私は思います

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●悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1) _ ちきりん, 梅原 大吾 _ 本 _ Amazon.co.jp
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質問する力を鍛えず、勝ち負けも極力排除する。
失敗や回り道を否定し、すべて同じ物差しで評価する。
学校って、いい人生を送るために必要なことを教えてくれているの?
学校的価値観が提示する「いい人生」が、多くの人をその人なりの「いい人生」から遠ざけている。


新聞に、この本の紹介がありました。


「いい人生」と大きくふられると、どう答えたらいいか分かりません。
幸せなんて、立場や地位、お金や時間だけで測れるものではないからです。


日々の何気ない出来事の中に、素敵なものを発見できたり、良い解釈ができる人は、「いい日々」を過ごせているとは思います。



社会のルールが複雑化し、それに追いつくだけでも大変。
制度や保障が、必ずしも最高の状態だとはいえない。
だから当然、愚痴も出ます。


愚痴も出るけれど、24時間のうちで、まったく何も微笑むようなことが無いというのもおかしい。
それは単に、微笑むことを拒絶しているだけです。
率先して自主的に。


学校が多くの人をその人なりの「いい人生」から遠ざけているとは思いません。
社会に出て何十年も経ちますが、やはり高等教育を受けた子たちは、きちんとしていると感じますもの。
物腰が柔らかく、受け答えもきちんとし、もしなにか間違ったとしても助言を受ければ柔軟に対応できています。
社会に出て間もない子たちがそういう感じということは、今の学校教育はそうそう間違っているとは思えないのです。



その人なりの「いい人生」はわからないけれど、「いい日々」なら理解できます。
素敵な毎日を送りたければ、自分の気持ちひとつで変われますもの。


ときには荒むこともありますよ、当然。
けれど、「人生」ではなく「日々」なら、なんとか軌道修正もできます。


その軌道修正をする小さなきかっけは、「良い習慣」だと思います。
小さいけれど持続しているからこそ強いのです。
それこそ、この「良い習慣」は人によるでしょう。
無理のない労力と時間で、毎日続けられるものです。


明るいあいさつ。
綺麗な言葉を発する。
丁寧に字を書く。
植物に水を与える。
寝る前に、その日にあったことを振り返り感謝する。
食べたらすぐに食器を洗って拭き、食器棚へ片付ける。
出したもの(本など)は、使ったら元の場所へきちんと戻す。


なんでもいい。
そこに、逃げも否定もない。
学校教育なんて小難しいことも横に置いておけ。
あるのは、穏やかで静かだけれど、背筋の通った姿勢と心構えです。

Posted by kanzaki at 2016年07月24日 23:38