フランスのモラリスト文学者である「フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(1613〜1680)」。
彼の「箴言集(しんげんしゅう:「箴言」とは教訓の意味をもった短い言葉)」は、なかなか皮肉で面白いです。
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例えばこんな感じ。
「人はふつう褒められるためにしか褒めない」
「もしわれわれに全く欠点がなければ、他人のあらさがしをこれほど楽しむはずはあるまい」
「他人に対して賢明であることは、自分自身に対して賢明であるよりたやすい」
「人が不正を非難するのは、不正を憎むからではなく、そのために自分が不利益を被るからである」
※
皮肉っぽい感じのものもありますが、ちゃんと実生活に役立つものもあります。
人間にも事業にもそれを見るのに最良の目の位置がある。他人のよい忠告を身のこやしにすることは、時として正しく自戒するのにも劣らぬ怜悧(れいり:頭がよく、りこうなこと)さがあってこそできる。
われわれは、自分と同じ意見の人以外は、ほとんど誰のことも良識のある人とは思わない。
自分をあざむく賛辞よりも自分のためになる非難を喜ぶほど賢明な人は、めったにいない。
切迫した事態だと、人は近視眼的な判断をしやすいです。
「目の位置を変える」とは、意識的に距離をおいてみたり、第三者に別の観点から意見してもらうとよいという事。
中には、「ためになる非難」もあります。
その、「ためになる非難」を「よい忠告」として受け入れるには、忍耐力が必要です。
ついつい心地の良い「自分をあざむく賛辞」を聞き入ってしまいますから。
自分で自分に対し、批判的な目を持つことは難しいものです。
だから腹を立てず、仲間だけではなく、できれば「敵にあたる人」の意見も聞く事。
敵がくだす我々の判断は、自分自身ではとてもそこまで行けないほど真実に迫っているからです。
(本田コンサルタント代表の解説より)
※※※
人の意見を聞く姿勢が大切なのは、誰もがわかっています。
わかってはいますが、相手によって感情が働いて、斜に構えてしまいます。
好意的に感じる相手でも、厳しい意見をされると、それもやはり嫌なものです。
難しい難問に立ち向かっている時、ふいに横から別の用事を頼まれると、ついつい心が反発します。
子どもだなあと感じつつも、反射的に嫌な感情が湧き出てしまう。
けれど、この姿勢は直さないと、いつまでも成長できません。
特に、「怒り」の感情だけは、おもてに出さないほうが良いですよね。
怒りの感情をコントロールする必要があります。
「アンガーマネジメント」とは、怒らない訓練法のことです。
定期的に、メディアでとりあげられています。
【アンガーマネジメント 3つの方法】
・怒った際、内容を記録、点数化してみる。
→自分の怒りの傾向がわかる。
・6秒間、怒りがおさまるのを待つ。
→感情の高ぶりは6秒間で、それを過ぎればクールダウンする。
・許せる、まあ許せる、許せないの境界線を思い描く。
→こうあるべきという「自分の理想と現実にギャップ」があるときに怒りやすい。
白黒つけず、あいまいなものとして分類すると、考えに柔軟性が出てくる。
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