「明窓浄机(めいそうじょうき)」とは、学問をするのに適した明るく清らかな書斎のことです。
「明窓」は、明るい窓。
「浄机」は、清潔な机。
出典は、欧陽脩(おうようしょう)の「試筆」です。
明るい窓と清らかな机。
筆とすずり、紙、墨。
全て優れて良いものにこだわること、これが人生の楽しみだ。
この一節が由来となっています。
仕事のできる人の特徴として、デスクまわりが整理整頓されているイメージがあります。
ひるがえって、自分の事務所のデスクまわりを見てみますと、随分と雑多な気がします。
高級な文房具もありません。
一応、最悪な状態にならないよう、必ず帰る際は、すべての文房具・パソコン等を片付けます。
毎日リセットするだけ、まだマシなほうかもしれません。
もっとスマートで快適な職場環境にしたいものです。
※※※
清潔で整理整頓された職場。
そして、こだわりの文房具。
理想的な環境で働きたいものですよね。
しかし、ここでもネガティブな考えが発動してしまいます。
高級な文房具にあこがれはするのですが、仮に買ったとしても、傷がつきやしないかと、ビクビクしながら使ってしまいそうです。
買ってすぐに、ほんのわずかな傷がついてしまうと、死にたくなるほど落ち込みます。
そういったショックを軽減するため、普段は値段の安い2軍の文房具を使ってしまいます。
2軍なら良い方で、大抵は100均で済ませてしまいます。
結局、1軍選手は、ほとんど使わずにしまいこんでしまいます。
なんの為に、高いお金を出して買ったのか、意味が分からなくなります。
しかも、値段が高かったせいで、捨てるのにも躊躇してしまう。
高級なものをビクビクしながら使っていると、どうにも気持ちとモノがうまく馴染まない日々が続きます。
いつまでも、他人からの借り物というか、よその家にいるような落ち着かない感じ。
そもそも、そんな高級なものを自分が使うのは、おこがましいと思ってしまいます。
貧乏人が、貧乏な生活を続けて染み付いた心と体が、拒否反応を起こしてしまいます。
16年にも及ぶ、多額な奨学金返済がトラウマになっているせいかもしれません。
どうせ使わなくても、劣化してしまったり、時代に合わなくなってしまいます。
せっかく買ったのだから、どんどんボロボロになるぐらい使い切ればいいのにね。
そんな行動・考えの繰り返しで疲れてしまいました。
最近は、こだわりの商品を探して買うということもありません。
まずは、100均で探してきて、それで十分なら、そのまま使い続けます。
せいぜい、事務キチ、無印良品にある文房具クラスしか買いません。
奨学金は返済したから、借金やローンも無いし、お金自体を使わないから、生活に困っているわけでもない。
もう性格が、こういう感じに凝り固まってしまったようです。
高級なモノは買わない・使わないのは良いとして、せめて余計なモノを散らかさず、シンプルでスッキリした環境で穏やかに過ごしたいものです。
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