2018年08月02日

日本画制作日記「朱鷺(とき)」編(1)〜マスキング塗装に初チャレンジ

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日本画の制作で、新しいことにチャレンジしてみました。
「マスキング」です。
マスキングは、ガンプラで塗装した以来ですよ。


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日本画専用のマスキングシートというものは、多分ありません。
私の先生でも、最適というものには出会ってないらしい。
あまり粘着力が強力だと、貼った部分の塗装が剥げてしまいます。
弱いと、境界線がはっきりしないで失敗してしまう。


上記は模型用ですが、意外と粘着力がありつつ、境界線もはっきりしました。
しかも、はがした際に、塗料がひっついているなんてこともありません。
意外や意外。
さすが、タミヤ。


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今回の題材は「朱鷺(とき)」です。
新潟県の「県の鳥」、佐渡市と輪島市の「市の鳥」だからです。


白鳥や鶴の方が、シルエットがスマートで美しいです。
私の先生ですら、朱鷺は描いたことがないそうです。
題材としては難しいかもしれません.
しかし、画材のサイズがサムホール(横22.7cm/縦15.8cm)というコンパクトさなので、挫折しにくいです。


上記は、マスキングシートと下絵の間に、チャコペーパーを挟み、シルエットを転写している樣子です。


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マスキングシートに転写したシルエット。
これをデザインナイフで切り抜きます。


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切り抜きました。
切り抜いた方ではなく、外枠の方を使用します。


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マスキングシート本体を台紙から剥がし、絵に貼り付けました。


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マスキングして見えている部分を塗ります。
塗る際は、「ぼたん筆」を使用します(漢字で「牡丹筆」なのかは不明)。


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塗るのは、岩絵の具ではなく、「胡粉(ごふん)」です。
歌舞伎役者が顔に塗る、あの白いやつです(貝殻を使っているから白いのです)。


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完全に真っ白にしたら下地の色の効果が出ないので、この程度の塗り加減です。


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ちゃんと境界線がくっきりとしてます。
マスキング大成功です。
筆に胡粉を付けたあと、別の皿で少し筆から胡粉を落とし、水気を少なくするのがコツ。


一応、シルエットだけとはいえ、被写体全部を完全塗装できました。
精神的には、受験用の参考書を最後のページまでひととおり読んだような、穏やかな満足感です。
これはやっていて面白いので、次作でもやってみようと思います。


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朱鷺ですから、桜色した部分が要。
まずは桜色の一番薄い色で線を引いていきます。
引いたのが、この記事冒頭の絵です。
今日はここまでです。

Posted by kanzaki at 2018年08月02日 23:23