【チンする】
本来、そういう意味ではないはずなのに、日本人が当たり前に使う言葉ってありますよね。
たとえば、レンジで温めることを「チンする」とか。
文化庁の平成25年度「国語に関する世論調査」では、この言葉を使う人が90.4%もいました。
1968年、早川電機工業(現・シャープ)が、過熱終了後の「チン!」を初搭載しました。
この前の「アメトーーク!家電芸人」を観た人ならばおわかりと思いますが、本当に中に鈴が入っていたのです。
※
【はい、チーズ】
そういった不思議な言葉に、「はい、チーズ」があります。
写真・カメラと全く関係のない食べ物「チーズ」。
それがなんで使われたのでしょうか?
イギリスやアメリカ等の英語圏では写真を撮る際に、撮る側が「Say cheese!」と合図を出し、撮られる側が「Cheese!」と返す風習があります。
日本で「はい、チーズ」が広がったきっかけは、1963年の雪印乳業(現・雪印メグミルク)のチーズのCMです。
カメラの前で笑顔を作れずにいる女性モデル。
アメリカ人カメラマンが「Say Cheese,please(チーズと言ってごらん)」とアドバイスをし、「チーズ」と言ったところ、自然な笑顔が生まれました。
キャッチフレーズは「あなたもチーズと言いましょう。チーズは笑顔を作ります」。
このCMにより「はい、チーズ」は一気に全国に広がりました。
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今年2019年、フランスのルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが発明したカメラ「ダゲレオタイプ」の発表から180年を迎えます。
●写真の中に吸い込まれてしまいそう!映画『ダゲレオタイプの女』で描かれている世界最古の写真技術を見てきました!
http://www.haconiwa-mag.com/magazine/2016/10/dagereo/
映画『ダゲレオタイプの女』予告編
今はスマホで撮影するのが当たり前の時代。
カメラの売り上げは減少するばかり。
けれど、撮影する枚数は、昔と違ってけた違いに増えています。
道具は変われど、撮影する楽しみを味わえる機会は増えているのですから、それはそれで良いと思うのです。
今日もどこかで、「はい、チーズ」の声が聞こえる平和で穏やかな時間が流れていることでしょう。
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